ついにサッカー界に「ぴかちゅう選手」現る!

2015/4/14 18:26 スージー小江戸 スージー小江戸



数日前にネットで話題になったこのニュース。これまでもJリーグでは、田中亜土夢(あとむ)選手、幸野志有人(しゅうと)選手、金崎夢生(むう)選手などが活躍しているので、彼らをしのぐような超新星が現れた!と思いました。きっと「光宙(ぴかちゅう)くん」とかが、どこかのチームに加入したんだ!と。

ワクワクしながらニュースを読むと…あらま、ブラジルの話でした。

ブラジル2部リーグ、パイサンドゥSCに所属するヤーゴ・ピカチュウ(ブラジル読みだとピカシュウ)選手。


本名は「グライビソン・ヤーゴ・ソウザ・リスボア」さん。な、長い。そのうえ「ピカチュウ」の「ピ」の字もない…。でもブラジルではよくあること。本名が長いという理由もあって、好きな選手名を任意登録することができるんですね。カカ選手やロナウジーニョ選手なども任意登録の一例です。

でもよりによってなぜ「ピカチュウ」…?

彼がブラジル版ESPN(スポーツ専門放送局)のインタビューに答えたところによると、「フットサルをしていた時に、コーチにそう呼ばれたんだ。僕は背が低く、すばしっこかったからね」とのこと。

なるほど。確かに公式サイトのプロフィールを見ると身長168cm、体重59kg(!)と書いてあります。ブラジル選手の中では超小柄、しかも超細身!

「…もちろん初めはピカチュウと呼ばれるのは好きではなかったよ。怒りもした。でも、時間が経つにつれて慣れたんだ」と同インタビューで答えているようなので、今では本人もしっくり馴染んでいるようですね。

もちろん「Pokemon」大好きなブラジル人(特に子供たち)からは愛されているようで、アニメと絡めた楽しい動画も投稿されていました。


冒頭の「ピカチュウ(選手)誕生」シーンはちょっとアレな感じですが、その後に続くプレーシーン、電光石火なドリブルで勢いよく切り込んだり、ふわりと浮かすゴールを決めたりするあたり、なんともピカチュウ的なものを感じます。

そしてさらに驚くべきことに、ブラジルにはもう一人「ピカチュウ」選手がいるというではありませんか!

ブラジル2部リーグのボア・エスポルテに所属するFW、ウアリソン・ピカチュウ選手。彼も本名は「ウアリソン・エンリケ・デ・オリベイラ」さんということで任意登録なようです。でもつづりの「Pikachu」が「Picachu」と、「k」ではなく「c」なのでポケモン由来なのかどうか…。


と思って動画を見ると、あふれ出るピカチュウ感。細かいドリブルで相手をかわしたり、スピードにのってピッチを駆け上がり、サイドからクロスを上げたり。ボア・エスポルテの公式サイトを見ると、彼もヤーゴ・ピカチュウ選手とまったく同じ身長168cm、体重は68kgだそうです。

パイサンドゥSCとボア・エスポルテは、直接対決が5月26日の第4節に予定されているようです。2人とも出場すれば「2人のピカチュウ」がピッチ狭しと駆けめぐる姿が見られるかもしれません。

体格は小柄でも俊敏性や足元のテクニックで勝負している、ある意味日本人的なブラジル人選手が、日本生まれのキャラクターの名前で活躍しているなんてとても親近感がわく話ですね。

(スージー小江戸)