美味しいお茶が飲める店めぐり:福寿園 宇治茶工房(京都)
こんにちは。satominです。
1回目のコラムは、抹茶のカキ氷と夏モードでしたが、
最近では朝夕が肌寒くて、すっかり秋めいてきましたね。
肌寒くなってくると、そろそろお茶が美味しい季節です。
お茶カフェに赴いて秋の1日をゆっくりと過ごすのもおすすめです。
さて、2回目は京都のお店「福寿園 宇治茶工房」。
ペットボトル飲料の「伊右衛門」で「福寿園」さんの名前を
聞いたことがあるという方も多いかもしれません。
1回目は東京・下北沢でしたが、
2回目にして、古(いにしえ)の古都からお送りしちゃいます!
京都といえば、歴史ある茶の生産地、宇治が有名です。
宇治は、福岡の八女、静岡の岡部と並ぶ高級茶「玉露」の三大産地のひとつ。
そして、宇治といえば抹茶でも有名ですね。
JRの宇治駅をでてしばらく歩き、
宇治川の橋を渡ったところに、
老舗「福寿園」の宇治茶工房があります。
ここは工房と茶室、茶寮、茶店などが一体になった施設です。
英語表記では「Atelier」となっています。急にオシャレ度があがります(笑)
1階にある茶店に入店すると、
福寿園のお茶がずらーっと並んでます。
ここでしか買えない宇治茶工房限定のお茶も売っていました。
「限定」というワードのヒキの強さによろめきます。
よろめきつつ2階にある茶寮に。
ここでは、抹茶や玉露、煎茶がお菓子付きで提供されています。
玉露と煎茶は
茶葉と茶器一式、お湯を出してくれて、
教わりながら自分で淹れるスタイルです。
宇治にいるということで、
「抹茶」と「玉露」をチョイス。
同行者のオーダーした抹茶とお菓子が運ばれてきました。
宇治といえば、抹茶。
点てられたばかりの抹茶はきれいな緑色です。
しばらくすると、
玉露のセット一式も運ばれてきました。
・セット一式:
玉露(金雲)が入った茶筒。
湯冷まし。
玉露用急須。
小さめの湯のみ。
お湯の入った鉄瓶。
タイマー。
大きめの茶碗。
お箸。
そして、お茶請けのお菓子です。
前にセッティング後、店員のお姉さんが一通り説明してくれます。
淹れ方の説明のカードも持ってきてくれるので、
全くの初心者でも安心です。
玉露は、新芽の伸び始めから被覆をして20日間程日光を遮り、
アミノ酸の一種のテアニンがカテキンに変化するのを防ぐため、
アミノ酸が多い、旨味の強いお茶になります。
独特の覆い香も特徴です。
玉露は低めの温度で、
ゆっくりと浸出していきます。
最近では玉露を飲んだことのない人も多く、
初めて飲むとたいがいの人が煎茶とは違った味に驚きます。
はっきりいって、好みは分かれます(笑)
旨味が強いので、どことなく出汁の味に似ていると思うかも。
タイマーの操作方法や2煎目以降の淹れ方を説明し終えると
店員さんは去っていきます。
ここからは己の力を試される場です。
店員さんの説明にそって淹れていきます。
鉄瓶から小さめの湯のみに淹れ、
さらにそれを湯冷ましに移し替えて湯の温度を下げていきます。
容器から容器に移し替えるたびに
だいたい10度湯温は下がっていきます。
最後にお茶の葉を入れた急須にお湯を注ぎ、タイマーでおよそ2分半待ちます。
急須から湯のみに注ぐ時は、
一番美味しさの詰まった最後の一滴まで注ぐのがポイント!
これは煎茶でも同じです。
1煎目の玉露の風味は、体中に染みわたるようです。
ここではまだお茶菓子に手はつけてはいけませんと、
店員さんに釘をさされますので守りましょう^ ^
1煎目は玉露をじっくりと愉しみ、2煎目以降にお菓子と一緒に愉しむわけです。
2煎目は、鉄瓶から湯のみにいれたお湯を急須に注ぎます。
1分半程度置いて、湯のみに注ぎます。
3煎目は、もうお茶の葉は開いているので、
直接鉄瓶から急須にお湯を淹れて、約30秒程置くだけでOK。
説明には、5煎目まで飲めると書いてありました。
煎持ちがよいですね。
盤の上にはお箸と大きめの茶碗があります。
これは、注ぎ終わった茶の葉を箸でとって、
茶碗に入っているポン酢につけて食べるためのものだそうです。
品質のよい、柔らかい玉露は葉を食べることができるのです。
味(食感)はほうれん草やワケギのおひたしみたいなかんじです。
特筆すべきは一緒に出されたお菓子。
これは、「福寿園」で人気のお菓子「宇治のみどり」です。
訪れた少し前に関西ローカル番組で紹介されたそうで、
福寿園ではちょっとしたフィーバーになっていた、と1階の店員さんが教えてくれました。
番組内では吉本の人気芸人の方々も美味しいと食べていたそうです。
今夜のやまとナゼしこは『女性が大好きな京都』を大特集!嵐山~太秦~清水寺はもう古い!?女心をワシづかむ、これが最新☆女の京都だ!京都人間国宝オススメの究極の手土産とは? ゲスト:杉本彩・中川家 リサーチ:モンエン 今日のナゼつぶやき 「ナゼ?女はパンケーキが好きなのか」 #ナゼ
— やまとナゼ?しこ (@nazeshiko) August 6, 2013
「京都人間国宝オススメの究極の手土産」というのが、
「宇治のみどり」のことです。
はじめに訪れた1階のお店で、
その日は正午ごろに伺ったのにも関わらず残り5個に!
運よくお土産に買えたのですが、
2階でもお茶と一緒に「宇治のみどり」が食べられるとの情報をききつけ、
購入後すぐに2階にあがり迷うことなく注文しました(笑)
食べてみるとやらか~な求肥(ぎゅうひ)の中に、
上等な抹茶を使ったであろう抹茶クリームと餡子(あんこ)が入っていて、
上品でやさしいお味でした。
これは作りたてを食べるのがいいですねー。
宇治工房近くの宇治茶菓子工房で作られているそうで、
ぜひ宇治にきて召し上がってみてください。
では、
よいお茶を~。
◆Shop Data:
福寿園 宇治茶工房
http://www.ujikoubou.com/
・住所: 京都府宇治市宇治山田10番地
・営業時間: 10:00~17:00
・定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)
・TEL: 0774-20-1100
・FAX: 0774-20-1106
・アクセス:
京阪宇治駅から徒歩8分
JR宇治駅から徒歩15分
宇治茶菓子工房より徒歩8分
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※茶猫について:
お茶色をしたお茶好きの猫。持っているお湯呑みには「茶」という字が。
茶猫はぬくもり羊毛マスコット作家にじいろたまごさんにオーダして作ってもらいました。
ちょくちょくコラムにも登場していきます。
にじいろたまごさんは、
かわいい羊毛フェルトのマスコットを制作・販売していて、
オーダーメイドで茶猫を作っていただきました。
HP:http://www.nijiirotamago.com/