県民以外はほぼ知らない?全国区でないご当地まんじゅうの世界

こんにちは、フレネシです。
先日、実家から庭で採れたざくろの実と鬼まんじゅうが送られてきました。
「鬼まんじゅう」というのは、角切りのさつま芋が大量にのった、愛知の郷土菓子。「まんじゅう」と言っても中にあんが入っているわけではなく、「さつま芋入り蒸しパン」といったところでしょうか。

東海地方では秋から冬にかけて和菓子屋やスーパーで出回るおやつの定番ですが、東京では売っているところがなかなか見当たらず、上京して初めて地域限定のソウルフードであることを知ったのでした。
さて、そうした「まんじゅう」と呼ばれるお菓子には、地域ごとにさまざまな特色があるようです。「まんじゅう」といってもあんが入っていなかったり、大福のような生菓子だったり…。必ずしも小麦粉の生地であんを包んで蒸したものとは限らず、見た目も味も実に個性的。そんなご当地ならではのちょっと変わったまんじゅうについて、Twitterの投稿画像を元に情報を探ってみました。
●食べ比べしたくなる!知られざるご当地まんじゅう
■ 中華饅頭(北海道)
北海道で中華饅頭と言えばコレ!
pic.twitter.com/FubNBl4FKb
Gloria1554
— 北海道あるある拡散アカウント (@hokkaido_aru2) 2014, 10月 12
道民の葬式饅頭の定番。「中華」とありますが「中華まん」とは全くの別物。「中華」とはもともと、小麦粉と砂糖と卵を使った生地「中花種」の「ちゅうか」に由来しているそうです。
■ けいらん(青森・秋田・岩手)
ん、え、ちょっと待って。これあんこですか?お吸い物にあんこですか?これはびっくりだなー。見た目もびっくり、食べてもびっくり。【青森県上北郡のけいらんを食べて】 http://t.co/2Mv1djoJts #くいしん坊アプリ
— 【キッコーマン公式】くいしん坊BOT (@Kuishinbo_BOT) 2014, 10月 7
お吸い物に入っているのは、あんこの入ったまんじゅう。見た目が「鶏卵」に似ていることから「けいらん」と名づけられたそうです。
■ ぶちょうほまんじゅう(岩手)
『ぶちょうほまんじゅう』買って来ました pic.twitter.com/DRZfH1yjmV
— keiko takahashi (@keiko_bluerose) 2013, 10月 23
盛岡の郷土菓子。ゆべし生地の皮の中に黒蜜が入っています。
■ くまたぱん(福島)
私のベストオブあんこは、赤福、御勝手屋羊羹など様々な強者を差し置いてでもこちら「くまたぱん」を挙げざるを得ない。ベストオブあんこにして、最強、最恐(カロリー的に)の甘味だと思う。 http://t.co/mff6mvmQxR pic.twitter.com/GiwWPPgpVj
— しゅうこせんせい@微生物スタンプ審査待ち (@siyucco) 2013, 10月 24
須賀川市の名物、くまたぱん。黒糖×餡に砂糖をまぶした殺人級の甘さ。
■ きんとんまんじゅう(栃木)
【きんとんまんじゅう】手作業にて選別した極上質の白いんげん豆を原料に使った、「豆きんとんあん」のまんじゅうです。大正の発売以来、変わらずご愛顧頂いてます。 http://t.co/kf3lr3KidW #ごちぽん pic.twitter.com/t53Ft6OzYe
— ごちぽん (@gcpn_official) 2014, 10月 23
白いんげん豆の粒あんを小麦粉の生地で包んで蒸した栃木のまんじゅう。
■ 焼きまんじゅう(群馬)
念願だった上州名物 焼きまんじゅう
初めて頂きました~(o^-^o)
焼きたて ふわっふわ甘めのタレで絶品でした~(o^-^o) pic.twitter.com/SdwogxXbZo
— ノン (@919non) 2014, 8月 12
群馬県民が愛して止まない郷土料理。蒸した小麦粉生地の団子はパンに近い食感なのだとか。甘いたれを塗って焼いた香ばしい味わい。なお、「まんじゅう」といっても中には基本的にあんは入っていないようです。
■ たまごまんじゅう(群馬)
群馬人の私も知らなかった藤岡の名物らしい「たまごまんじゅう」
まんまたまごが入ってた!しかも美味しい! pic.twitter.com/rJ85qzZEIw
— ? りんあみ (@ringoami_c5) 2014, 10月 11
藤岡名物、成田屋のたまごまんじゅう。甘い皮に煮玉子が丸ごと1つ入った豪快な饅頭。
■ いがまんじゅう(埼玉)
食べたこと無い人には理解できないまんじゅうと赤飯のコラボ(((o(*゚▽゚*)o)))これがいがまんじゅうです。 pic.twitter.com/VDEwGJyj7D
— ほかたつ (@hkt2_07) 2014, 1月 29
一見、赤飯のおにぎりのようですが、その正体は饅頭。生地を多い尽くす赤飯がインパクト大の北埼玉の郷土菓子。
■ おこし型(新潟)
おばぁのお手伝い♪
おこし型(*^^*)
我ながら上手(笑) pic.twitter.com/fqxfXf1V8T
— ちーこ (@chiachiki) 2013, 3月 27
佐渡島の桃の節句の伝統菓子。木型に団子生地をつめ、餡を入れて型抜きしたものを椿の葉にのせて蒸し上げます。
■ いがら餅(石川)
いがら餅、五色生菓子の1つです。美味しい pic.twitter.com/SDjZHQrsf2
— てこ (@rei_teko) 2014, 10月 27
金沢ではお祝い事があると五色生菓子を贈る風習があるそうですが、いがら餅はそのうちの一つ。五色には「日」「月」「山」「海」「里」の恵の意味があり、いがら餅は「山」を象徴するのだとか。
■ 赤飯万十(長野県飯田)
テレビ番組「秘密のケンミンショー」で放映された飯田の赤飯饅頭、赤門やの赤飯万十は、ふっくら炊いた赤飯を柔らかな皮で包んだ自然体のスローフード。饅頭の上にある金時豆の甘みとほんのりと塩気のあるお赤飯がうまく調和している。 pic.twitter.com/ztoFJo9CDc
— F-Otsuka (@Fmi_otk) 2013, 10月 15
あずきをたっぷり入れて炊き上げた赤飯をふかふかの皮で包んで蒸した、飯田市民のソウルフード。お祝い事の席には欠かせません。
■ 水まんじゅう(岐阜)
今日のおやつは水まんじゅうpic.twitter.com/HX27qyJQL1
— 山田ユギ (@yugiyamada) 2014, 8月 13
水の都、大垣のおいしい水で作ったプルプルの生菓子。
■ みょうがぼち(岐阜)
みょうがぼち、味が想像できないけど食べてみたいなぁ。美味しそう。 pic.twitter.com/qlc5jSi6Ft
— うめちゃ (@umechan16g) 2014, 1月 22
美濃地方の郷土菓子。ソラマメの餡を小麦粉の皮で包み、みょうがの葉で巻いた美濃の夏の風物詩。
■ 鬼まんじゅう(愛知)
今夜も鬼まんじゅうを買ってしまいました。
さつまいもの優しい甘さが癖になりそうです(^-^)/
今週も頑張ったご褒美です♪ pic.twitter.com/chLssqdA6Z
— 泣き虫おじさん (@takaha0301) 2014, 9月 19
さつま芋の収穫のシーズンになると出回る愛知県民のソウルフード。家庭で作る手作り派も多く、秋のおやつの定番。なお、大分県にも「石垣まんじゅう」というよく似たさつま芋のお菓子があるようです。
■ はちみつまんじゅう(三重)
今から朝日屋さんでコロッケ買って帰りまーすヽ(*´∀`)ノはちみつまんじゅう?1つ50円でカリカリもちもちはちみつのあんこがとっても美味しい私の地元の誇り!これでお茶も頂けて座ってゆっくりできるからだいすき!津は美味しい
! pic.twitter.com/PXUwqzwGmI
— じゃすみん (@jasmine08tea) 2014, 1月 6
創業45年、蜂蜜まん本舗の名物饅頭。パリパリの皮としっとり餡、ほのかな蜂蜜の香りがたまらない、津市民のソウルフード。
■ 大手まんぢじゅう(岡山)
あんこ爆弾(大手まんじゅう)ぶつけんぞ!
#ご当地ぶつけんぞ pic.twitter.com/XgjGfm0YFw
— 芳醇麦酒 (@mugisakenomi) 2014, 6月 29
岡山といえば吉備団子…をイメージしがちですが、地元民が挙って買うのはこちらなのだとか。
■ 鳥坂まんじゅう(香川)
どうでしょう藩士にはお馴染みの鳥坂まんじゅう。パカパカ食べれてしかも美味い! pic.twitter.com/q6U9GJRbdT
— ソニック・ザ・グッホジッヘ (@Lobo_rosa72) 2014, 3月 8
「とっさかまんじゅう」と読みます。地元では行列ができるほどの人気。蒸したてが最高に美味しい酒まんじゅう。
■ エチオピア饅頭(高知)
柔らかな黒糖の風味に練りあんが意外にマッチした素朴な味わい この世から失われるのは実に惜しいエチオピア饅頭 pic.twitter.com/fYvnDbpQtM
— マニ山 (@maniaxch) 2013, 5月 29
高知県民に長年愛されたエチオピア饅頭の近森大正堂は、後継者がいないため惜しまれつつも閉店に。そもそもなぜエチオピアなのかというと、1935~1936年にイタリアの侵攻に対し、粗末な武器で果敢に立ち向かうエチオピアに感動して、それまで作っていた饅頭を「エチオピア饅頭」と改名したとのこと。材料も製法もエチオピアとは関係ないそうです。
■ 白玉饅頭(佐賀)
おはようございます。東京天狼院、最短のオープン予定日まで71日でございます!これは佐賀の超有名な白玉饅頭!超絶うまかったです!と言って、遊んでいるわけでなく、れっきとした仕事でございます、信じてもらえないかもしれませんが苦笑。 pic.twitter.com/SqIC0DTCCY
— 天狼院書店 (@tenroin) 2013, 6月 20
「菓子のなかの刺身」という白玉饅頭は、お米100%の生地を使用したもちもちの生菓子。
■ 一〇香(長崎)
長崎銘菓 一口香。わあいおまんじゅうだ~とかじったら、めちゃくちゃかたいし中は空洞だし何が起きたのか分からなかった pic.twitter.com/Ky0sEtkxsF
— ユキトウコ (@stltoko12) 2014, 8月 30
中が空洞の一風変わった中国伝来の焼き菓子。餡を入れて焼くのに、炊き上がりは空洞になっているという不思議な一〇香(いっこっこう)は、香ばしい風味が特徴。
■ ういろう饅頭(大分)
今朝の茶菓子。中津 栗山堂の「外郎饅頭」。ほんのり生姜風味がアクセント。原材料も超シンプル。 pic.twitter.com/6JOXeAY4po
— junichi (@makoronpen) 2014, 5月 3
大分の栗山堂で販売しているういろう饅頭。菊型のういろうにこしあんが入っています。ほんのり生姜風味。
■ チーズミルクまんじゅう(宮崎)
3時のおやつ?
上司Mよりチーズミルクまんじゅうの差し入れです?和?洋?不思議な味です(。-_-。)おいしい(*^^*) pic.twitter.com/Z86YlNJF
— しふぉ (@pappy_dog7) 2012, 2月 1
『探偵ナイトスクープ』で取り上げられたこともある永月堂の饅頭。
■ 長饅頭(宮崎)
長饅頭うまい!! pic.twitter.com/lHvz2SgID3
— takeyoshi (@takeyoshi10) 2014, 11月 19
午前中には売切れてしまうという高岡町の名物。ちくわのような円筒型にほんのり甘いこしあんが詰まった、まんじゅうというよりは棒状の大福のような和菓子。
■ のーまんじゅう(沖縄)
ここで沖縄名物「のーまんじゅう」の画像を見てみましょう pic.twitter.com/Jrv4V4s3HY
— でんぷん (@denpun909) 2013, 12月 7
赤い字で「の」と書いてある、月桃の葉で包んで蒸した沖縄名物のあんまん。中はつぶあんだそうです。
さて、いかがでしたか?
日持ちしないがゆえに地元以外では知られることがないものも多いご当地まんじゅう。年明けすぐに会う予定があれば、年末年始に帰省する友人にリクエストして、食べ比べするのも楽しいかもしれませんね。