東京のお盆事情と斬新すぎる精霊馬(しょうりょううま)

2014/8/9 13:15 いまトピ編集部 いまトピ編集部



こんにちは、いまトピ編集部です。

いよいよお盆休みですね。テレビやネットでは、高速道路の渋滞情報や、新幹線や羽田空港の利用者状況を伝え始めますね。

祖父母以前から東京にいる東京出身者は、帰省する田舎もない、お墓参りは7月に済んでいるのでお盆休み感はあまりないものです。
子供の頃は夏休みに「田舎」に帰る同級生をうらやんでいたものです。街からは人が減り、友達は帰省、いつもの電車もガラガラ。不思議な感じです。
東京出身者は8月のお盆は休まいので、往々にして帰省組みのヘルプをすることも。。

お盆休みの意味がわからない。。
といった、この時期、お盆休みに縁のない感を持っている東京出身者は意外と多いのではないでしょうか。

◇東京のお盆は7月!

そもそも、東京のお盆は7月なのです。8月にはお墓参りも完了しています。

お盆にはお墓参りをしますが、お盆とは仏教用語では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、旧暦の7月15日を中心に行われる先祖供養の儀式のことです。

お盆の日にちは地方によって異なります。全国的なお盆の期間は3つあります。東京など都市部では、7月13日〜16日(または、15日)に行います。全国的には8月13日〜16日が多いです。

・旧暦7月15日(旧盆):沖縄・奄美地方など
・新暦7月15日(もしくは前後の土日):東京・横浜・静岡旧市街地、函館、金沢旧市街地など
・新暦8月15日(月遅れの盆。旧盆とも):ほぼ全国的
(出典:ウィキペディア)

中には、8月1日の地域もあるのだとか。


◇お盆のマスコットキャラクター!キュウリやナスで作る「精霊馬」

他の行事と同様にお盆にも色々と決まりごとがあり、お盆のマストアイテムも多いです。お盆のはじめの晩(13日)には迎え火をを焚いて先祖の霊を迎え、お盆の終わり(16日)には送り火を焚きます。あの京都の五山送り火も、巨大な送り火なのです。

最近ではあまり見かけなくなりましたが、昔はお盆には道の傍らやお墓などにキュウリやナスでできた動物のような物が置いてありました。あれは、キュウリとナスに割り箸や爪楊枝を刺して馬と牛にみたてた、精霊馬(しょうりょううま)という物です。精霊馬は神霊の乗り物とされ、迎え盆(13日)の日にお供えします。
ちなみに、馬と牛にはそれぞれ意味があります。

・キュウリの馬:
足の速い馬に乗って早くあの世から家に帰って来られるように
・ナスの牛:
足の遅い牛に乗ってゆっくりあの世に戻って行くように、この世からお供物をたくさん積んで楽に帰れるように


スーパーなどでも買えます。
売っているのはこんなかんじです。


簡単に作れるので、最近では昔ながらの精霊馬ではなく、斬新な自作の精霊馬を作る人も。

攻撃力と機動性、走行持続性のある精霊馬。。



パプリカでも精霊馬。一瞬、おしゃれなソファに見えます(笑)



もはや、野菜やフルーツなら何でも精霊馬に。



なんだか強そうです。



ご先祖様もびっくりですね。





野菜以外で作られた精霊馬たち。

これならずっと飾っておけて、かわいくてよいですね。



レゴブロックの精霊馬。



実際、人が乗れる精霊馬まで!?



こうやって眺めていると、なんだか愛くるしくなってきます。
帰省する方も、帰省しない方も、お盆には思い思いの精霊馬を作ってご先祖様をお迎えしてみてはいかがですか。
思わぬ傑作ができるかもしれません。