「赤福」に非常によく似た「お福餅」は赤福のパクリ商品ではなかった!→「な、なんだってー!?」「ニセ赤福!とか思ってた」「そうだったんですね」「宣伝広告の違いですかね?」
「赤福餅」と言えば伊勢の名物として超有名ですよね。でも、スーパーやサービスエリアで赤福を買おうとしたら赤福に酷似したパッケージに「お福餅」と書かれていて「なんだ、赤福のパチモンか…」とがっかりした経験のある人は多いのではないでしょうか。
X(旧:Twitter)では、こんな投稿が注目されています。
赤福で有名な伊勢には「御福餅」という非常によく似たお菓子がある。先に言っておくがパクリ商品ではない。江戸時代の伊勢には餡子餅を提供するお店がたくさんあり、赤福も御福餅もその生き残りでどっちも本家ではない。赤福がやたら有名なだけなのよ…とはいえ味が気になる。なので買いに行った(続) pic.twitter.com/NHxWkaEDiN
— 道民の人(廃墟・ひなびた風景)@12/31冬コミ東3ク-26b (@North_ern2) December 20, 2023
御福餅は赤福と比べると非常に販路が狭く、伊勢二見浦にある本店以外では三重県内の限られた店にしか置いてない。そういう意味では三重県外の東海や近畿、東京でも常時買える所がある赤福より御福餅のがお土産らしいと思うんですよね(謎の対抗意識) というわけで一路、伊勢二見浦へ…来たぞ。 pic.twitter.com/Ekyv5oDwRo
— 道民の人(廃墟・ひなびた風景)@12/31冬コミ東3ク-26b (@North_ern2) December 20, 2023
名古屋~四日市~伊勢の周辺はどの道も道が混む…到着したのは本店営業終了時刻に近い16時45分だったがギリギリ間に合った。というわけで伊勢二見浦名物御福餅、ゲットだぜ!ピッカァ! ちなみに本店の横には赤福の二見浦店が建っていて、間違えて入る観光客もいるらしい。商売って大変だぜ…。 pic.twitter.com/qvl0KVhbK9
— 道民の人(廃墟・ひなびた風景)@12/31冬コミ東3ク-26b (@North_ern2) December 20, 2023
この日は二見浦の海の目の前の旅館に泊まった。ゆえに旅館の窓際謎スペース(広縁と言いなさい)で開封の儀。…古来より二見浦は伊勢神宮への参拝前に禊を行う場所であり、景勝地としても名高い。ならばこうするしかあるまいよ。比較用に赤福も隣に用意したので食べ比べじゃ! pic.twitter.com/mYAEUPgVQ2
— 道民の人(廃墟・ひなびた風景)@12/31冬コミ東3ク-26b (@North_ern2) December 20, 2023
左:御福餅 右:赤福
— 道民の人(廃墟・ひなびた風景)@12/31冬コミ東3ク-26b (@North_ern2) December 20, 2023
赤福は五十鈴川の川の波イメージで、御福餅は二見浦の波イメージのものだと謳っている。なのでパッケージもそれらを踏襲。開けてみると赤福は黒っぽく、御福餅は赤っぽい。大きさはほぼ一緒だが、御福餅は小豆そのものの甘味が強めで軽やかですわね。あと赤福よりお腹に溜まる。 pic.twitter.com/CB9ULrM075
赤福:ねろねろもちもち食感。上品餡子味。本店のは手作り
— 道民の人(廃墟・ひなびた風景)@12/31冬コミ東3ク-26b (@North_ern2) December 20, 2023
御福餅:ぐいぐいもちもち食感。小豆(ずんだっぽい感じ)の味が強めの餡子味。手作りなので形が微妙にどれも違う
って感じですね。見た目はほぼ一緒でも食べ比べてみると全然違って面白い。要は「どっちも美味いわ」という結論に至った
マーケティングに差はあれど、実際食べてみれば味だって全然違うのだ。御福餅、最近はスーパーに卸してる所もあるらしいので見かけたら積極的に買いたいわね。
— 道民の人(廃墟・ひなびた風景)@12/31冬コミ東3ク-26b (@North_ern2) December 20, 2023
…そして、どっちも開けたはいいが「美味しいのにお腹いっぱいで食べきれない」という問題に直面して頭抱えるのであった。助けて伊勢の神様 pic.twitter.com/0wMHjQ0qPk
「旅に出ては観光地に一つも行かず終わってばかり。たまに観光地来たかと思ったら何やってんだ」と半年経った今書いてて悲しくなったが、伊勢二見浦いい所ですよ。他にも素敵お店と旅館たくさんあったし明日以降気力あったら書きますわね。
— 道民の人(廃墟・ひなびた風景)@12/31冬コミ東3ク-26b (@North_ern2) December 20, 2023
伊勢は赤福だけじゃない。御福餅もあるよ!みんな覚えてね! pic.twitter.com/mHPkXayRda
道民の人(廃墟・ひなびた風景)@12/31冬コミ東3ク-26b (@North_ern2)さんは、赤福で有名な伊勢にある、赤福に非常によく似た「御福餅」という和菓子について紹介しています。「先に言っておくがパクリ商品ではない。江戸時代の伊勢には餡子餅を提供するお店がたくさんあり、赤福も御福餅もその生き残りでどっちも本家ではない」とのことです。
また、赤福餅と御福餅を両方購入して比較検証もしています。「赤福は黒っぽく御福餅は赤っぽい」、「サイズはほぼ一緒で御福餅は小豆そのものの甘味が強めで軽やか」、「御福餅は赤福よりお腹に溜まる」「赤福はねろねろもちもち食感、御福餅はぐいぐいもちもち食感」など興味深い話を紹介してくれたあと、「どっちも美味い」という結論に至ったそうです。
この投稿を見たX(旧:Twitter)ユーザーからは、こんな声があがっています。
・そういえば奈良の当麻寺には、これのお餅をよもぎ餅に置き換えた「中将餅」というものも…
・お福餅より赤福が好きです お福餅の方がスーパーのイベント等でよく見ます。赤福は百貨店のイベントじゃないと売ってないイメージ。
・御福餅はあっさりめな感じだったと記憶しています( *・ω・)ノ
・そうだったんですね 勉強になりました、ありがとうございます!
・な、なんだってー!?そんなモノがあることすら知らなかったよ!
・赤福しか知りませんでした。
・あーよく見かけますね、完全にパクりだと思ってました。
・パクリじゃん!って思っちゃうけど、パクリではないのですね(ㆆ.ㆆ )
・宣伝広告の違いですかね?😋今度は御福餅も食べてみよう😋
・それは興味深い歴史ですね。お菓子も時代とともに発展していくものなんですね。
・伊勢は本当に餅がいっぱいある。有名なのだけでも赤福餅、お福餅、くうや餅、へんば餅、二軒茶屋餅…私が推しは二軒茶屋餅。名古屋で赤福餅食べて満足してる人は、一度伊勢まで行って二軒茶屋餅を食べてみるべき。
・都市伝説の類ではありますが、売れ残った赤福はアンコを落としておにぎりせんべい(マスヤ)に生まれ変わる…てのを思い出した😗
・お福のが赤福より、ちょっと甘さ控えめな感じで好きやな。
・存在は知ってたけど、詳しいことは知らなかった😊 でもパクりだと思ったことはない🤭だって創業元文三年だもん✨凄い歴史🫡✨
・お福餅の方はよく生協で売られてるから意外と販路広いのかも 赤福は中京近畿圏以外で見ることはほとんどないけど
・これたまーに近所のスーパーで売ってるけど由来はどうであれジェネリック赤福として全然いけるんよな。うまい。
・レアな伊勢土産だったのか…つい2日前くらいに地元スーパーにあってまさに「赤福の偽物め!」と思っちゃってたわ…
・伊勢の人間でも、御福は赤福のパチモンだと思ってる人が多いんだよね。
・三重県の御福餅の真骨頂は赤福餅にはない「抹茶お福餅」だから…!!(力説)
・赤福は伊勢、御福は二見浦。どっちが好き?と聞かれたら判官びいきで御福やけど、どっちも美味しいのだ。
・パルシステムだとたまに注文できるので頼んでる👀最初はニセ赤福!とか思ってたけど、普通に美味しいからルーツ調べたら、 こちらに記載の通りどちらも老舗なことがわかり、 今ではありがたく購入してる🙏
・新幹線の車内ではこちらを売ってましたね。甘すぎなくて御福のほうが好きなんだよな〜
・赤福が消費期限が翌々日なのに対して御福餅は(密閉されてるから)消費期限が長めなのでお土産としてはこっちのほうが良いときもある。
・うちの近所のスーパー(都内)でよく売ってる。真空パックになってて日持ちするようになってる。
赤福とお福餅って江戸時代から続く歴史を持っていたんですね。ずっと「赤福のニセモノ」だと思い込んでいて大変失礼しました。赤福は2007年に売れ残り品を包装し直して再出荷したり、消費期限を先延ばしたりする偽装を行い、食品衛生法違反としてニュースになりました。そのため赤福は営業停止処分となりしばらく販売を自粛していましたが、そのときに「お福餅」が一躍有名になった記憶があります。なお、お福餅には、あんこに抹茶をあわせた「お福餅 抹茶」「お福餅 抹茶」という人気商品もあるようですので、気になった人は購入してみてはいかがでしょうか。
(いまトピ編集部:ヤタロー)