屁理屈大学生が帰ってくる!菅田将暉主演『ミステリと言う勿れ』の映画版は内容がアレに似ている?比べてみた

2023/9/15 17:00 龍女 龍女

今回の映画版は原作ファン待望の『広島編』が元になっている。
広島を訪れた久能整が狩集(かりあつまり)家の遺産相続に巻き込まれるお話だ。

高校生の狩集汐路(原菜乃華)が遺産相続に関して、久能整に相談をしてくる。
祖父の幸長の死で狩集家の遺産相続人の4人の中に入っていたからだ。

他の候補は
汐路の従姉赤峰ゆら(柴咲コウ)
汐路の従兄狩集理紀之助(町田啓太)
同じく従兄の波々壁新音(ははかべねお/萩原利久)である。

8年前に事故で亡くなった汐路の父狩集弥(わたる/滝藤賢一)

狩集家の顧問弁護士真壁軍司(角野卓造)
同じく顧問弁護士の車坂義家(段田安則)
車坂義家の孫で汐路の初恋の人車坂朝晴(松下洸平)
祖父の幸長の従妹鯉沼鞠子(松坂慶子)も絡んで複雑な人間模様が繰り広げられる。



予告編でも触れられているが、物語の構造は横溝正史が書いた金田一耕助シリーズの
『犬神家の一族』だ。


(石坂浩二扮する金田一耕助 イラストby龍女)

名家の遺産相続に、髪がもじゃもじゃの名探偵が絡むのは同じだ。
『犬神家の一族』の舞台は信州、『ミステリと言う勿れ』は広島と舞台は違うが、創建が古代の神社を抱えたどちらも古い因習が残っている土地柄では共通している。
信州は諏訪大社(創建年代は不明だが平安初期の記録で既に存在は確認されている)
広島の厳島神社は593年の創建である。

観ている範囲内でもこの広島編は『ミステリと言う勿れ』のシリーズ中、古典的な構造を持っている唯一のエピソードっぽい。

金田一耕助はどんくさくていつも殺人に間に合わないのだが、久能整は屁理屈でどうやって事件を解いていくのだろうか?


月9で放送されていた2022年の3月に第45回の日本アカデミー賞の授賞式に話題賞で前回の受賞者小栗旬が、久能整のコスプレをしてプレゼンターを務めた。
それ位話題になって、菅田将暉の当たり役になりそうなキャラクターだ。
この映画版1作だけで終わるのか?
現在、原作は13巻まで出ているが、今後シリーズ化していくのか?
映画館で本編を観てから、判断したい。



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