実例写真が満載でわかりやすく、目的別インデックスで探しやすい!実践でいますぐに役立つ製本図鑑『ポケット製本図鑑』

2023/8/24 20:50 Tak(タケ) Tak(タケ)

本をつくりたい、冊子をつくりたい! そう思ったとき、紙や印刷方式を選ぶよりも実はハードルが高いのが「製本」です。



書店に並んでいる書籍や雑誌に使われている製本方式は、ソフトカバーとも呼ばれる「並製本」や、ハードカバーとも呼ばれる「上製本」などベーシックなものが大多数です。

自分の想いを込めた冊子を作る際に、その本の内容や特徴に合わせたもっと適した製本方法が探せばきっとあるはずです。


ポケット製本図鑑より。

でも、一口に製本といっても一体どんな種類のものがあるのか専門家や印刷業に携わっていないと、そもそも製本方法を探そうとしてもどこから手を付けてよいのか見当もつきません。

そんな身近でありながらきちんとまとまった知識が欠けている製本について、今の日本でできる、90種類以上の製本を徹底大紹介したポケット製本図鑑が発売となり静かな話題となっています。


ポケット製本図鑑より。

ポケット製本図鑑では、製本の「超」基本がわかる基礎知識から掲載されており、ブックデザイン初心者でも安心して読み進められます。

日本でいまできるさまざまな製本方法を、「上製本」「並製本」「中綴じ・平綴じ」「その他(分類しにくい製本)」「リング製本」「和綴じ」「小口加工」などに分類し、91項目も掲載している充実ぶり。


ポケット製本図鑑より。

このように、それぞれの製本の特徴を豊富な実例写真とわかりやすい文章で紹介されています。

また、使いたい製本を探しやすくするため「180度開く製本」など、目的別に製本の種類が探せるインデックスも掲載。

製本知識の幅を広げるのに最適な1冊の爆誕です!!


ポケット製本図鑑より。

さらに、ユニークな面として「コストの目安」「頼める製本会社例」「頼むとときの注意点」なども掲載されている点があげられます。

このような実践で使える情報も網羅されており、実践ですぐに役立つこと間違いなしの1冊です!


ポケット製本図鑑より。

巻末には2種類のインデックスが掲載され、製本名がわからなくても、「凝った表紙の上製本」「180度開く製本」など、目的別インデックスで探している製本方法に辿り着きやすいのも魅力です。

製本名別インデックスももちろん掲載されています!

元々は、『デザインのひきだし41』掲載の特集記事「写真と図解でよくわかる 製本大図鑑」の内容を刷新し、新規項目を追加して書籍化した一冊なので内容濃いのも納得です。


ポケット製本図鑑より。

【目次】
本書を読むための基礎知識/第1章 上製本とその仲間/第2章 並製本とその仲間/第3章 中綴じ・平綴じとその仲間/第4章 分類しにくい製本/第5章 リング製本とその仲間/第6章 和綴じとその仲間/第7章 小口加工/特別記事 帳簿製本を知っているか/インデックス① 製本名あいうえお順/インデックス② 目的別



ちなみに、多種多様な製本方法を紹介する『ポケット製本図鑑』自体の製本では、180度ガバッと開いて背が割れない「オープンバック」を採用しています。

実例写真が満載でわかりやすく、目的別インデックスで探しやすい、これまでこんな本があったらな~という願いが具現化した一冊です。

実践でいますぐに役立つ製本図鑑、読んでいるだけで想像の世界が開けてきます。


ポケット製本図鑑

編集:デザインのひきだし編集部
発売日:2023年7月
仕様:B6 並製 総208頁
定価:2,530円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-3814-6
株式会社グラフィック社
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-14-17



デザインのひきだし編集部
デザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌『デザインのひきだし』を、年3回(2、6、10月)に発行。自分の発想したデザインを、いかに効果的に印刷/加工表現するか。そんなデザイナーに必須な印刷・紙・加工などの技術情報をわかりやすく紹介する。『デザインのひきだし』は2007年創刊。