ADHD母の夏休み10分弁当 ほぼ冷凍食品おかずでも「食育バッチリ」と褒められた裏技とは

2023/8/17 17:50 しんまる子 しんまる子





夏休みも中盤に差し掛かり、小学生の子供を持つ働く母親は、お弁当作りに疲れてくる今日このごろです。

普段は給食を食べている公立小学校子供たちも、学童保育はお弁当持参というところが少なくありません。 我が家も例に漏れず、平日は毎朝、小学2年生の子供にお弁当を用意しています。

筆者はADHDの特性があり、手先が不器用な上に、朝寝起きが悪い傾向があります。 独身時代には男性の同僚の真似をして、ロールパンと魚肉ソーセージとバナナと野菜ジュースをジップロックに入れて、仕事をしながら栄養補給をしていたことすらあります。

毎日のお弁当作りは大変ですが、それでも、

「冷凍食品をフル活用して、朝は電子レンジ時間を含めても10分かからないお弁当作り」

を心がけているので、心理的負担は最小限ですんでいます。

基本的には、1週間「おかずはほぼ冷凍食品」を意識して打線を組んでいます。



夏は食材が傷みやすい。そして、冷凍食品は冷凍されているゆえに、保存料が使われていない。保存料のみならず昨今では、 「お弁当にGood! ニチレイフーズ」 のように、

「食事づくりにおいて最も気にされる食品添加物のうち、着色料・保存料・化学調味料を使用しない。(3次原料まで不使用を確認)」

など、健康に気を使った商品も少なくありません。

お料理上手の無添加ママならいざ知らず、卵焼きの隠し味に気軽に市販ソースやうま味調味料を入れる筆者の手作りより、はるかに健康的。

とはいえ、2年生は生意気になってきて、「今日のお弁当で手作りは?」「食育はー?」と聞いてくることも……。

そんな罪悪感を緩和するために、自家製ピクルス漬けています。スタッシャーに野菜と、カンタン酢。もしくは、ドレ酢か浅漬けのもとを入れてモミモミするだけです。



ちょっとアレンジしたい時は、塩やオリーブオイル、蜂蜜やアガペシロップなどを微量加えることもあります。



お盆に実家の家庭菜園で収穫した野菜を切ってモミモミしてた漬物を彩りとして加えたら、子供が学童に指導員さんに「おばあちゃんの畑で収穫したきゅうり」と自慢して、「食育バッチリだね」と褒められたと嬉しそうに話していました。



褒められてといっても料理上手なご家庭と比べればレベルが低く、指導員さんが子供の心を傷つけないよう気遣ってくれた故のセリフだとは思われますが、それでも、「子供が自慢したくなった」ことが大切かな? と、今も手抜きを続けています。



ピクルスは「スタッシャーに入れて揉むだけ」なので、野菜は家庭菜園のものでなくとも、八百屋で子供と買い物をして、子供自身に作らせてみれば、食育にもなり夏休みの野菜不足が解消できそうです。



■ピクルスの作り方

・野菜を切って、スタッシャーに入れて空気を抜き、「カンタン酢」か「ドレ酢」を浸るくらい注いで、空気を抜いてジッパーをしめよくもむ。30分程度漬けておくと味が染みます。



お酢が苦手な方は、市販の「浅漬けの素」もおすすめです。



■日々のお弁当作りの具体的な手順

・前日の夜におかずとフルーツを、予め作り置きトレーやお弁当箱に入れておく。冷凍食品多め。

・朝取り出して、加熱のいらないものはお弁当箱に詰める。加熱が必要なものだけレンジで温める。

・「パパッとライス便利な小分けパック」をチンして入れる(残りご飯を冷凍したものを使うことも)

・ふりかけを入れる

・お箸を入れる

・保冷剤・抗菌シートを入れる

という6ステップです。

上記を基本としつつも、朝余裕がある時のみ、「ご飯をおにぎりにする、卵焼きやソーセージ、ちくわ焼きなど簡単な手作りを足してみる」などの作業をします。

自然解凍が推奨されている冷凍食品は前夜にお弁当箱に入れて冷蔵庫に保存することもありますが、残り物などは衛生面に不安があるので朝加熱をしなおしています。残り物を使う場合は、夕飯の片付けをしている流れでダイソーの「お弁当作り置き冷凍トレー」に入れておきます。(サイズがあえば冷凍食品を入れることもあります)

お弁当作り置き冷凍トレー 6号カップ用



この日、使ったのは下記のラインナップです。

・テーブルマーク のりっこチキン(冷凍食品)



・ニッスイ 自然解凍でおいしい! 6種の和惣菜(ほうれん草)



・プリマハム 香薫あらびきポークウインナー を前日夜にキャベツと煮た残り物。



・自家製パプリカピクルス

・ゆで卵 しょうゆがけ

ちなみに、上記の写真の中でも冷凍食品ではないのはゆで卵とゆでキャベツとピクルスですが、ゆで卵が黒いのは醤油をかけたからです。 冷凍食品ではないものが抜群に見栄えが悪いことからも、手作りが正義ではない我が家の事情が浮き彫りになっている気がします。その中でもピクルスは、パプリカなど色のキレイなものを使うことで一定の見栄えが担保できます。

上記の作り置きに、たくあんと、

・ 紀文食品:シナモロール ポムポムプリン かまぼこ



を加えた完成品が、下記(上)になります。ご飯の部分の、海苔で作った顔がいびつなあたりに、「ADHDみ」が見て取れます。



2つめのお弁当の中身は、

・ニチレイ ミニ ハンバーグ



・テーブルマーク ごっつ旨い大粒たこ焼 197g



・ニチレイ お弁当にGood!® からあげチキン



・ニッスイ 自然解凍でおいしい! 6種の和惣菜(れんこんきんぴら)

・自宅で冷凍した茹でブロッコリー

・ミニトマト

・自家製パプリカピクルス

・自家製きゅうり浅漬

・おかかおにぎり

です。


ゆで卵は大きな鍋でまとめて茹でておいて、生卵と区別するためにミッフィーにして冷蔵庫の卵ケースにストックしてあります。ちなみにゆで卵がそのまま冷凍庫に入れると白身の水分が抜けがちなので、冷凍する時はタルタルソースなどにする必要があるそうです。



この週は、キウイフルーツが安かったので、デザートはキウイに缶詰のみかんを添えました。基本「その日に安かったフルーツ」を入れていますが、冷凍フルーツや缶詰フルーツも重宝しています。

キャラ弁を作る技術はありませんが、すみっこぐらしや、シナモロール・ポムポムプリンのかまぼこで子供らしさを演出。「うちのお弁当だけかわいくない」という文句を回避しています。





さらに、ダイソーのおにぎりデコパックを使ったり、同じくダイソーの「ダイカットフィルムチャック袋 すみっコぐらし」にドライフルーツを入れてデザート代わりにするなどして、「キャラ感」を演出しています。(下記の商品は全てダイソーのものです)



レベルの低いお弁当作りではありますが、上記の作業すら、ADHD当事者の働く母には「けっこうがんばっている」充実感すら覚えています。

「給食を食べている安心感」がなくなって、栄養価が心配な夏休みですが、工夫次第で手抜きでも効率的な栄養補給は可能なはず。市区町村によっては、学校や地域で管理栄養士の栄養相談を行っているので、不安な方は利用してみる手も。

我が家では、朝ごはんは子供の希望を取り入れて試行錯誤をした末「シリアルとバナナとCO・OPのグリーンスムージー」が定番化。代わり映えがしないメニューですが、ここに季節のフルーツなどを加えて変化をつけています。夕飯は、週に3回はOisixやパルシステムのミールキットを活用して、野菜を多く食べさせることを意識しつつ、なんとか今年の夏も乗り切れそうです。

子供本人の好みや、専門家のアドバイスを取り入れつつも、今後も「健康的だけどできる限り手間のかからない」調理を探っていきたいと思います。



(しんまる子)