パーナ騒然!大変なことになったNEWSコンサート参加レポート

2013/7/30 14:50 柚月裕実 柚月裕実



右手にうちわ、左手にペンライト、こんにちは柚月です。
前回のコラム、「ジャニーズファンの呼び方まとめ」は10000人以上の方に見て頂きありがとうございました。

さて7月27日(土)、激しい雷雨のため『NEWS』のコンサートが中断。翌日に順延される出来事がありました。

この知らせを受けた直後、会場では87名が体調不良を訴え、うち41名が救急搬送されるという緊急事態に。Twitterでも「パーナ」(NEWSファンの総称)というワードがやや炎上しながらトレンド入りするなど、何かと話題を集めたこの一件。

もちろん私も金・土(そして日)と連続参加していたので、今日は出来事当日の会場の様子などを交えて、一連の出来事をまとめてみました。


【チケットには「雨天決行」の文字も……涙】


●18時~スタート、雷雨……ライブ中断まで




7月26日(金)、秩父宮ラグビー場からスタートしたNEWSの全国ツアー『NEWS LIVE TOUR 2013』。
二日目となった27日(土)は東京公演の最終日。

開演前からどんよりとした空模様で、客席では大きなゴミ袋にバッグやグッズを入れたり、カッパを用意するなど雨対策をしてスタンバイする客席。(みんな慣れてる!)

開始から一時間もしないところで風が強まり、雨が強くなっていきました。カッパを着ていられないほどの蒸し暑さから一変、気温が一気に下がって本降りに。雷の音や稲妻が見えるほどの雷雨に見舞われました。

MCをはさみ、後半のステージがスタート。小山さんのソロが始まると、

「“ビューティフルレイン”(歌詞)がシャレにならなくなってきたね・・・・・・」客席からはこんな言葉が聞こえてくるほど雨脚は強まりました。正直言って自分のカッパに落ちる雨の音でスピーカーの音もよく聞こえない状況。

それでも手を抜くことなく歌い続け、ステージを走り回るメンバーに対し、

「お願いだから傘をさして」
「カゼひいちゃうよーー」

と、ファンの口から応援が漏れる客席でした。曲の終わりと共に、小山さんの合図でステージは一時中断。

メンバーの増田さんはグループきっての晴れ男といわれてきましたが、今回ばかりはファンの願いもむなしくコンサートは中断。




●19時45分 中断・順延決定

雨だけならばまだしも落雷の危険を考えた、安全上の理由からコンサートは中断。翌日の順延の旨がメンバーから伝えられ、続いてコンサート運営者側からも丁寧な説明が。

場内は「えぇーーー」というどよめきがおこり、泣き出すパーナの姿も。

パーナはみんなこの日のために予定を合わせてきました。お金をためて、チケットをとって、仕事やバイト、部活などの予定を調整して。当日もヘアセットをしたり、衣装をそろえたり、ファミリーで参加している人だっている。会えるチャンスはそう頻繁にあるわけではないのです……。

すべては天候のせい。NEWSは何も悪くない。にも関わらずメンバーは、土下座さながらの低姿勢で何度も謝り続け、会場は言葉を飲み込みました。それほどメンバーの姿に圧倒されたのです。



多くの人は、用意周到に雨対策をしていましたが、レイングッズを持ち合わせていない人には、ゴミ袋の予備を差し出したり、「明日も来るでしょ?そのとき返してくれればいいから」と傘を貸し出したり、周囲で助け合う姿もみられました。


一部混乱の原因として考えられることは・・・

・返金はなし

・翌日28日(日)に同時間、同席で振替公演

・急激な気温の低下による低体温症

・翌日の公演に来られないショックから過呼吸

・東京公演の最終日だった

・手越さん、加藤さんのソロステージが未公演

・東京ドームや横浜アリーナでも大規模コンサートが行われており、宿泊先がみつからない……etc

などでしょうか。遠征組の中には公演後に最終の新幹線や夜行バスで帰る予定の人、地方から来ていて土地勘がない人も多かったかもしれません。順延といえども想像以上に現場は混乱していた様子でした。




●20時ごろ~規制退場

コンサート会場での救急搬送の件を伝えた各報道では、事実を淡々と伝えているため、誤解を招いたかもしれませんが、来場者の多くは冷静な行動をとっていました。

むしろ「最後の一人が帰るまで見送る」というメンバーに対し……


「傘もささずに、本当にかぜひいちゃうよ」

「これから番組の生放送控えてるのに…楽屋戻って!」

「シゲ(加藤さん)とテゴ(手越さん)この後大丈夫かな?」
(終了後に生放送を控えています)

「うちらが早く帰らないとメンバーが戻れないから早く出よう」


そんな言葉が聞こえてくるほどだったのです。



本当は一秒でも多くメンバーの顔をみていたいけれど、傘もささずに会場を歩き回ってファンを気遣う姿に胸を打たれ、すみやかに座席をあとにするパーナさんが大多数。

私も左手にはバッグが入ったゴミ袋、右手にはグッズが入ったゴミ袋。 人の流れに沿ってカッパを着たままビーチサンダルで必死に最寄駅にたどり着いたのでした。




●深夜にかけてTwitterが炎上

23時すぎ、公式サイト上ではNEWSからのメッセージが公開されていたようです。




未成年の若い女性が多いことや、地方から来ていて土地勘がない来場者も多く、犯罪に巻き込まれないようにと、ツイートが加熱していきます。

中・高生や土地勘のない地方からの遠征組に対して情報を届けようという人も





拡散はやがて芸能人にも届きます。このメンバーだけでかなりの影響力です。




興奮状態からか、偽警察官、性犯罪まがい、不審車両の目撃、行方不明などソースがあきらかではない情報が多く流れるなど、災害時を彷彿とさせる騒ぎにまで発展。ツイッターは炎上していきます。





良くも悪くも、一夜にして「パーナ」の知名度があがってしまった日でもありました。






●翌7月28日18時 ぽつぽつ雨の中、再スタート

一夜明けて迎えた代替公演。会場はほぼ満員状態。「空席をつくりたくない」ファン魂を感じます。

歌いながらも、深々と何度も何度も頭を下げ、体調不良者が出たことや、当日来られなかったメンバーを気遣い、言葉を選びながら挨拶をするメンバーに涙するパーナ。前日よりもはるかに熱気を帯びたステージとなりました。




●21時前 メンバーの言葉に涙しつつ、無事に公演終了

7月29付けのnikkansports.comには、NEWSのメンバーがステージで伝えたコメントが掲載されていました。

「来てくださって本当にありがとう。本当にうれしい。みな様の安全を第一に考えて、中断という決断をし、今日に順延しました。来られなかった方の思いも胸 にして歌いました。昨日、退場される中で、体調を崩されたファンの方を別のファンの方が支えていて、助けていて、すごくNEWSのファンって温かいんだな と思いました。すごく愛を感じました。ファンの人がつながっているなら、僕はファンのみな様とNEWSをつなぐリーダーです。雨降って地固まる。これから テッペン目指して行きましょう!」
(リーダー・小山さん)


会場ではタオルで顔を覆うファンの姿が。二度のアンコールを経て、無事に公演終了。ここまでたどり着くまでが長かった・・・・・・。

アリーナ席から退場が促される中、自席の誘導を待っていると、巨大モニターには事務局からのメッセージが



前日の公演で、体調不良者の救護にあたった医療従事者に向けて、お礼の言葉が掲載されるなど最後の最後まで温かさを感じたのでした。

気温の低下に雷雨……そして公演中断という衝撃、混雑、炎上と、想像以上の大変さでしたが、最後まで傘もささずにファンのケアにあたっていたNEWSの姿はすばらしかったです。

9月にはデビュー10周年記念イベントが東京ドームで行われるそうです。「雨降って地固まる」という小山さんのコメントどおり、今回の一件でファンとの結束はより強固なものとなり、次回は天候を気にせず大いに盛り上がることが出来るのではないでしょうか。



最後に、こんなツイートも。



……その「ニュース」じゃないですw



(“化け猫”改め、柚月裕実)