暮らしにマティスを取り入れよう 色彩溢れる「マティス展」のグッズを紹介

2023/4/29 10:15 虹


▲会場風景

東京都美術館にて「マティス展」が開幕しました!
本展は世界最大規模のマティス・コレクションを擁するポンピドゥー・センターの協力により実現した、約 20 年ぶりとなるアンリ・マティスの大規模回顧展。日本初公開を含むおよそ 150 点の作品から、その画業を振り返ります。


圧巻のボリューム! 優れた作品群で通覧するマティスの画業

▲会場風景

20世紀フランスを代表する画家のひとりであるアンリ・マティス(1869–1954)。
彼は当初法律家を目指していましたが、病気の療養をきっかけに絵画に興味を持ち、その道へと邁進します。
様々な画家からの影響を受け、次第に自身の作風を確立。やがてフォーヴィスム(野獣派)の中心的人物となりました。その後もマティスは新たな表現を求め続け、84 歳でこの世を去るまでに多くの作品を残しています。

本展は彼の絵画作品のみならず、彫刻やドローイング、版画、切り紙絵、そして晩年の最大のプロジェクトである南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する資料まで、その類い稀なる色彩感覚と創造力に向き合える内容となっています。

暮らしにマティスを  注目のオリジナルグッズ

▲会場風景 版画シリーズ〈ジャズ〉より 1947 年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

前述のとおり、その豊かで印象的な色彩から「色彩の魔術師」とも謳われたマティス。
少ない色数を効果的に配したかと思えば、いくつもの色をちりばめ華やかな画面をつくるなど、彼のセンスは今なお私たちをとりこにします。
マティスの作品を暮らしに取り入れられたら、どんなにか素敵だろう?──作品を鑑賞しながらそんなふうに思う方もいるのではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのが、本展オリジナルのグッズです。コンセプトは「Life with MATISSE マティスを感じる暮らし」。マティスの世界観を丁寧に落とし込んだグッズは心惹かれるものばかり。そのいくつかをご紹介します。


◆T シャツ
「選ぶのが難しい!」と頭を抱えてしまうほど豊富な種類が揃った T シャツ。サイズは Sと XL の 2 サイズ展開です。 こちらはマティスの代表作のひとつである名作〈ジャズ〉の中から、選りすぐりの作品を配した T シャツ。白地に鮮やかな色合いはこれからの季節にぴったりですね。




またマティスが手がけた装幀をモチーフとしたシリーズも、絶妙な配色がたまりません。




極めつけは《上祭服[マケット]》の T シャツ。プリントの部分にはシルクスクリーンが用いられているのだとか。きりっと深い黒は水性の艶消しインクが使われており、厳かな雰囲気が漂います。
T シャツはいずれも 4,200 円(税込)。〈ジャズ〉シリーズのみ絵柄の大きいものは 5,400 円(税込)です。この夏はどの作品を纏おうか、会場で大いに悩んでください。




◆トートバッグ
厚手のコットンでしっかり作られたトートバッグは、内側に小物を入れられるポケットを備えています。マティスによる本の装幀があしらわれたデザインは、上で紹介した T シャツと同じシリーズ。セットで身につけても素敵です。

▲トートバッグ 6,800 円(税込) トートバッグはこのほかに再生ポリエステルで作られた軽量のものも



◆ポストカード
今回オリジナルグッズを担当されているのは、ミュージアム好きにはおなじみの株式会社East さん。同社は 2 年ほど前から「ポストカードを額装する歓び」を積極的に展開されてきました。

▲ポストカードは1枚 165 円(税込)

それは本展も然り。ショップには様々な額とマットが用意されています。カードだけ買うも良し、額を設えてみるも良し。1 枚のポストカードが、見慣れた景色をガラリと変えてくれるかもしれません。



◆レモンケーキとポストカード(1枚)のセット
せっかくだから友達にもポストカードを買って帰ろう。でもカードだけだと少し寂しいかしら──そう思ったことはありませんか?
「何かひとつ、お菓子があると賑やかなのだけれど」
そんな願いを叶えるセットがこちら。「レモンケーキとポストカード(1枚)のセット」は、今回個人的にイチオシのグッズです。

▲レモンケーキとポストカードのセットは、360 円~430 円(税込)。各レモンケーキによって価格が異なります

マティスが最晩年に手掛けた「ロザリオ礼拝堂」は、南仏ヴァンスに位置します。南仏ではレモンが獲れるということもあり、グッズにはレモンケーキが採用されていますが、よく見ると 6 種類ものケーキが用意されています。
実は美味しいレモンケーキを探すために、スタッフみんなで様々な種類のケーキを試食されたそう。つまりここに並んでいるのは、「特に美味しいレモンケーキ」なのだとか。中にはアンテナショップにも置かれていない、レアなものもあるそうです。

▲このマークが付いているものは、現地以外では滅多に手に入らないレアものだそう




パッケージも見てみましょう。そう、こちらはロザリオ礼拝堂を示した地図です。売り場にはこのようなメッセージが。
「次回のフランスへの旅には、この袋を忘れずに」
うーん、なんとエスプリの効いたユーモア! これは袋を捨てられませんね。


◆マティス展オリジナル袋(ショッパー)
そうなんです。普段はごみになってしまうものを、どうしたらごみにしないで済むか。これらのグッズにはそういった想いも込められています。
パッケージやショッパーはグッズ本体ではないため、開封したら捨てられがちなもの。けれどデザインを美しくしたり意味を持たせたりすれば、ごみにしないことは可能なのかもしれない。そんなテーマから生まれたのが、このショッパーです。

▲マティス展オリジナル袋 50 円(税込)

中央の部分が透明になっているのは、ロザリオ礼拝堂のステンドグラスを模しているため(よく見ると魚の部分は半透明!)。ショッパーは強度のある素材が使われており、何度か使うことができるのだそう。少し手を加えれば、飾ることもできそうですね。




▲画像上部は、絶品カフェオレが提供される京都のオオヤコーヒーとのコラボグッズ。その味をなんとか家で再現できないかと、特注で作られたカフェオレ用のコーヒーバッグが入っています

ほかにもヴィテージのカフェオレボウルをモチーフにしたパッケージに入ったカフェオレ用のコーヒーバッグや、刺繡の美しいバッジ、家に山ほどあるとわかっていつつも買い足したくなるマグカップなど、「欲しい」が詰まったショップとなっています。

展覧会のオリジナルグッズは一期一会。この機会に暮らしにマティスを取り入れ、彼の作品のように色彩豊かな日々を送ってみませんか。




マティス展
▮会期:2023 年 4 月 27 日(木)~8 月 20 日(日)
▮会場:東京都美術館 企画展示室
▮休室日:月曜日、7 月 18 日(火)
 ※ただし、5 月 1 日(月)、7 月 17 日(月・祝)、8 月 14 日(月)は開室
▮開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の 30 分前まで)
 夜間開室金曜日は 9:30~20:00(入室は閉室の 30 分前まで)
▮観覧料:一般 2,200 円 / 大学生・専門学校生 1,300 円 / 65 歳以上 1,500 円
▮公式サイト:https://matisse2023.exhibit.jp/
 ※本展は日時指定予約制です。詳細は展覧会公式サイトをご覧ください
 ※ショップでは現金のほかに、クレジットカードと交通系 IC が利用できます