40年で幕を閉じる『タモリ倶楽部』が終了する原因はあのテレビ局?松たか子、星野源、松任谷由実…豪華ゲストで振り返る

2023/3/3 17:00 龍女 龍女

『タモリ倶楽部』は、特定の撮影スタジオを持たないので、毎回どこか外へ出て番組の企画を行う。

特に、タモリは鉄道ファンなので、鉄道に関するロケが多く、その際には同じく鉄道ファンのタレントらが多く出演する。
2006年2月に『タモリ電車クラブ』が発足された。
会員番号No.0001はタモリ本人で、0002は原田芳雄(1940~2011)である。


(原田芳雄 イラストby龍女)

2007年に1月19日に放送された『京急久里浜車両工場へ行こう』では、普段はテンションが低いタモリが興奮気味で一眼レフを持ってロケをしていた。
一緒に出演していたのは、原田芳雄の他には、くるりの岸田繁(No.0011)や松尾貴史(No.0012)、ホリプロマネージャーの南田裕介(No.0004)である。

No.0020の六角精児は電車に乗りながら酒を飲むのが好きが「呑み鉄」で、2015年からBSプレミアムで不定期放送されている『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』ができたほどである。

『タモリ倶楽部』と聞いて空耳アワーを思い出す人も多いだろう。
1992年から始まった番組の中でも最も長く続いているコーナーである。


(安斎肇 イラストby龍女)

普段は、アシスタントを務めるイラストレーターの安斎肇(1953年12月21日生れ)と、洋楽の歌詞が日本語でこう聞こえるという投稿されたネタを元に制作されたVTRを観る。
景品は一番面白かった作品にはジャンパーが送られる。
良く出る景品は、空耳アワー特製の手ぬぐいだ。

年に一度ほど、空耳アワードが行われ、その時にはゲストが来て、過去の優秀な空耳作品を観る。


(松たか子 イラストby龍女)

空耳アワーの大ファンで、ゲストで何度も出ていたのが、松たか子(1977年6月10日生れ)である。


(松任谷由実 イラストby龍女)

2022年の10月4日放送では、デビュー50周年のベストアルバム『ユーミン万歳』の宣伝も兼ねて、松任谷由実(1954年1月19日生れ)がゲストで
『タモリ倶楽部SP〜ユーミン初登場で空耳やっちゃいました!』と、45分の特番が組まれた。


(星野源 イラストby龍女)

2020年の10月30日と11月6日に2週にわたって放送された「新作・名作たっぷり出します! 帰ってきちゃった空耳アワー復活祭」に松たか子と一緒に出演したのが
星野源(1981年1月28日生れ)である。

星野源の初出演は、2013年6月14日に放送された『昭和初期やっぱり皆抜いていた エログロ発禁本の世界』である。


(鴻上尚史 イラストby龍女)

この回には、タモリ倶楽部のエロ担当の劇作家・演出家の鴻上尚史(1958年8月2日生れ)も出ていた。


タモリ倶楽部では街歩きをして坂道や地層を観たりする企画は
『ブラタモリ』(2008年12月~)に引き継がれた。

『タモリ電車クラブ』の企画は、NHKのバラエティ番組『鉄オタ選手権』など、主にNHKのバラエティの企画の元ネタになっている。
タモリはオールナイトニッポンのパーソナリティー時代にNHKのニュース音声を切り貼りして、変なニュースをでっち上げるなど、NHKをおちょくったネタをしていた。
当のNHKがタモリをやっていたような知的なバラエティ番組をやるようになった。
『タモリ倶楽部』のような番組がおもにNHKで制作されるようになったのが、役割を終えたという意味に通じるのではないかと考えられる。

金曜日の深夜にゆるく『タモリ倶楽部』を観られなくなるのは、淋しくなる。


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