【祝・100周年】駅チカのエンターテインメントスポットでプチ・ヨーロッパ気分!

2022/12/30 16:55 yamasan yamasan

クリスマスでにぎわう週末、駅前の雑踏を通りぬけて歩いていくと、街の入口のアーケードが見えてきました。


アーケードをくぐり中に入ると、小路の両側にはオシャレなカフェやショップが並び、まるでヨーロッパの小さな町に迷い込んだような気分になってきます。



イルミネーションに彩られた街の中を心地よく歩いていたら少しいたずら心が湧いてきて、丘の上の教会の写真などを付けて友人たちに「南イタリアに来てます。」とメッセージを送ってみました。


すると、すぐに返ってきたメールは、「川崎に何の用で来てるの?」。

いやはやなんとも、すぐにばれてしまいました。

そうなんです。ここは、JR川崎駅から徒歩5分、京急川崎駅から徒歩7分のところにある「ラ チッタデッラ」。

ラ チッタデッラは、イタリアのヒルタウン(丘の上の街)をモチーフにデザインされた複合商業施設で、シネマコンプレックス「チネチッタ」や大型ライブホール「クラブチッタ」、それにレストランやショップが入っているエンターテインメントスポットなのです。


今までにも来たことのあるラ チッタデッラですが、今回来たのには理由がありました。

この複合商業施設を運営するチッタグループが100周年を迎えたのをきっかけに、これまでの歩みを振り返る歴史ギャラリー“CITTA’ DNA”が今年(2022年)11月23日にオープンしたからなのです。


クラブチッタ向かいのギャラリー入口から階段横にずらりと並んでいるのは創業時から現在までの施設や商店街の様子などの写真。

「チッタ」の原点は、東京・日暮里に大正11年(1922)にオープンした映画館でした。
周囲には居酒屋や床屋、洋食屋などがあったとのことですので、今のラ・チッタデッラのにぎわいの原型はすでに日暮里に見られていたのですね。


翌大正12年(1923)には関東大震災で大きな被害を受けましたが、3つあったうちの1つの映画館は焼失を免れ営業を続け、大盛況だったそうです。

そして川崎に進出したのが昭和12年(1937)。

戦争中には、映画が国威発揚、戦意高揚の道具として利用されました。
スローガンは「楽しんだらさあ働かう」、映画のタイトルは「望樓の決死隊」。


太平洋戦争の空襲で映画館は焼失しましたが、戦後に復興。
展示パネルでは、その後、昭和62年(1987)にチネチッタが誕生して現在に至るまでの歩みをたどることができます。


展示スペースの中央にはTシャツが架かっていますが、これはただのTシャツではありません。
1枚1枚に西暦とその年の出来事などが書かれている「年表Tシャツ」なのです。


例えば左手前の黒いTシャツは1961年。TRENDには当時の子どもたちに人気のあったビッグ3「巨人、大鵬、卵焼き」ほかが選ばれています。

チネチッタの過去の観客動員ベスト10を見つけました。背景は映画を撮影するフィルムという凝りようです。
堂々の第1位は1997年の「タイタニック」でした。


今ではすっかり秋の定番イベントになった「カワサキ ハロウィン」は一度行ったことがありますが、最初はチッタグループの社員が駆り出され、わずか150人の仮装パレードが行われたのが始まりだったとは知りませんでした!


“CITTA’ DNA”利用案内
オープン時間 ラ チッタデッラ営業時間に準ずる
入場料 無料
※ギャラリー内は「撮影はご遠慮ください」という表示のある作品以外は撮影可です。撮影の注意事項は館内の表示をご覧ください。

ラ・チッタデッラ100周年の詳細は公式サイトでご確認ください⇒https://lacittadella.co.jp/100th

歴史ギャラリー“CITTA’ DNA”には、先ほどご紹介したクラブチッタ向かいの階段から降りることになりますが、チネチッタから正面のエレベーターで直接地下1階に行くこともできます。


このエレベーターの反対側にはオードリー・ヘップバーン主演の映画「ローマの休日」で有名な「真実の口」のレプリカがあります。


100円玉を入れて、映画「ローマの休日」のグレゴリー・ペックのように左手の平を下にして20秒そのままにしていると左下から占い結果がでてくるというユニークな仕掛けになっている「真実の口」。
この写真を友人に送って「ローマにいます。」とメッセージを送ってもすぐにばれてしまいますね。

噴水広場では、定期的に水と光と音楽が織り成す「ショー噴水」が見られます。最高15mまで吹き上がる噴水の迫力は圧巻。幻想的な噴水のショーは必見です。


タワーに見えるキャッチコピーは「チッタ、たった、100年」。


100年たちましたが、まだ100年。
駅チカにあるのでふらりと来られてヨーロッパ気分が味わえるラ チッタデッラはこれからの100年も続いてほしいです。