あの建材がアートに?!世界初「光彫り」を発案した光の芸術家”ゆるかわふう”を君は知っているか。
まずは、光の芸術家・ゆるかわふうが手掛けたこちらの作品をご覧ください。
深夜の水族館ですやすや眠るシロクマを撮影したひとコマのように見えますが、写真ではありません。
かと言って、絵の具ではここまで透明感のある奥行きは表現できません。では、一体ゆるかわふうはどのようにこの作品を制作したのでしょうか。
ゆるかわふう《うたかたの夢》 2020年 縦180cm×横450cm
この写真でも絵画でもない作品こそ、ゆるかわふうによって考案された世界初のオリジナル技法「光彫り」によって作られたものなのです。
「光彫り」で用いられているのは、何と建築物の内側に使われる発泡断熱材「スタイロフォーム」!
断熱材の背後からLED照明を当て、表面を金属ブラシで削ったり、半田ごてやシンナーで溶かしたりして凹凸をつけ、その彫り具合で濃淡を作り、光と陰影を表現しているのです。
↑
背後の照明を消した《うたかたの夢》はご覧の通り!
ネタバレを知っても一体全体どうなっているのかイマイチぴんと来ないかもしれませんが、写真でも絵画でもないことだけは押さえておいてください。
ゆるかわふう《YOU GOT WATER 01》(部分) 2015年 縦182cm×横550cm
壁や床の中に埋め込まれ普段目にすることのない断熱材ですが、東京藝術大学で建築を学んだ「ゆるかわふう」にとっては、建築模型を作るための材料として身近なものでした。
ある時、断熱材の背後から白い光を当ててみたところ、浮かび上がった美しく鮮やかな「青」が、趣味のダイビングで魅せられていた海中の「青」に重なりました。
ゆるかわふう《I'm flying》 2022年 縦55cm×横85cm
こうして絵の具ではできない透明感のある奥行きが表現できるこの画材と技法の発見により、唯一無二の「光彫り」は誕生したのです。
さらに昨年より「光彫り」を不透明なアクリルでカバーし、その光のトーンを靄がかかったようにぼかした新シリーズを発表。
「光彫り」の探求はまだまだ現在進行形で続いているのです。
制作の様子
たまたまテレビの番組で目にしたのが、ゆるかわふう「光掘り」の存在を知り是非一度実物を観てみたいな~と切望していました。
神奈川県湯河原町にアトリエを構え日々制作にあたっていると紹介されていたので、アポなしで押しかけてみようかしら…と思っていたろころ、そごう美術館で展覧会「光の芸術家 ゆるかわふうの世界 宇宙(そら)の記憶」を開催するとの情報が!
「光の芸術家 ゆるかわふうの世界 宇宙(そら)の記憶」横浜展イメージ画像(作品と写真の合成)
半年もしないうちに、実物をこの目で観られる機会が訪れようとは!百聞は一見に如かず「光掘り」と是非直に対峙してみたいものです。
【ゆるかわふう 作家プロフィール】
発泡断熱材「スタイロフォーム」を使用した世界初のオリジナル技法「光彫り」を考案。絵画でも彫刻でも映像でもない新ジャンルアートのパイオニアとして注目されている。神奈川県湯河原町を拠点に作品を制作。日本テレビ「ヒルナンデス」、読売テレビ「ミヤネ屋」 、NHK「おはよう日本」、フジテレビ「めざましテレビ」など、テレビ出演多数。 1980年大阪府出身。東京藝術大学美術学部建築科卒業、同大学院芸術学(美術解剖学)修了、同大学院美術研究科教育研究助手を経て現在に至る。
https://www.yurukawafuu.com/
ゆるかわふう《天の羽衣》 2021年 縦180cm×横360cm
羽衣をまとった天女が空から舞い降りてくる姿を描いた作品です。藤田ニコルさんがモデルです。本格的な大作品として人間の女性を描いたのは初めてでした。
この「光彫り技法」を最初に試してから10年以上が過ぎて、やっとここまで辿り着いたかという感慨深い想いでした。
背後の照明を消した《天の羽衣》
特に目元と口元には気を使いました。削り過ぎてしまうと修正がほとんどできない技法なので、少しずつ慎重に削っては遠くに離れて確認し、また少しずつ削ってという作業の繰り返しでした。
肌は滑らかな艶がでるように丹念にヤスリで磨いています。
ゆるかわふう《約束の地へ》 2017年 縦182cm×横450cm
そごう美術館での展覧会では、高さ約1.8m、幅約5mの大作をはじめ、新シリーズの作品、横浜初出品の新作を含めた約30点を展示されます。
暗い会場の中で浮かび上がる光。「光彫り」によって描き出された美しく輝く海や空、生き物や風景。画面の中に思わず引き込まれ、一瞬にして心が異空間へと導かれることでしょう。
「光の芸術家 ゆるかわふうの世界 宇宙(そら)の記憶」
会期:2022年11月12日(土)〜2022年12月25日(日)
会場:そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)
時間:午前10時~午後8時(入館は閉館の30分前まで)
会期中無休
そごう美術館 公式サイト
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
主催:そごう美術館、毎日新聞社
後援:神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
企画協力:TNCプロジェクト
協賛:デュポン・スタイロ(株)、(株)そごう・西武
深夜の水族館ですやすや眠るシロクマを撮影したひとコマのように見えますが、写真ではありません。
かと言って、絵の具ではここまで透明感のある奥行きは表現できません。では、一体ゆるかわふうはどのようにこの作品を制作したのでしょうか。
ゆるかわふう《うたかたの夢》 2020年 縦180cm×横450cm
この写真でも絵画でもない作品こそ、ゆるかわふうによって考案された世界初のオリジナル技法「光彫り」によって作られたものなのです。
「光彫り」で用いられているのは、何と建築物の内側に使われる発泡断熱材「スタイロフォーム」!
断熱材の背後からLED照明を当て、表面を金属ブラシで削ったり、半田ごてやシンナーで溶かしたりして凹凸をつけ、その彫り具合で濃淡を作り、光と陰影を表現しているのです。
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背後の照明を消した《うたかたの夢》はご覧の通り!
ネタバレを知っても一体全体どうなっているのかイマイチぴんと来ないかもしれませんが、写真でも絵画でもないことだけは押さえておいてください。
ゆるかわふう《YOU GOT WATER 01》(部分) 2015年 縦182cm×横550cm
壁や床の中に埋め込まれ普段目にすることのない断熱材ですが、東京藝術大学で建築を学んだ「ゆるかわふう」にとっては、建築模型を作るための材料として身近なものでした。
ある時、断熱材の背後から白い光を当ててみたところ、浮かび上がった美しく鮮やかな「青」が、趣味のダイビングで魅せられていた海中の「青」に重なりました。
ゆるかわふう《I'm flying》 2022年 縦55cm×横85cm
こうして絵の具ではできない透明感のある奥行きが表現できるこの画材と技法の発見により、唯一無二の「光彫り」は誕生したのです。
さらに昨年より「光彫り」を不透明なアクリルでカバーし、その光のトーンを靄がかかったようにぼかした新シリーズを発表。
「光彫り」の探求はまだまだ現在進行形で続いているのです。
制作の様子
たまたまテレビの番組で目にしたのが、ゆるかわふう「光掘り」の存在を知り是非一度実物を観てみたいな~と切望していました。
神奈川県湯河原町にアトリエを構え日々制作にあたっていると紹介されていたので、アポなしで押しかけてみようかしら…と思っていたろころ、そごう美術館で展覧会「光の芸術家 ゆるかわふうの世界 宇宙(そら)の記憶」を開催するとの情報が!
「光の芸術家 ゆるかわふうの世界 宇宙(そら)の記憶」横浜展イメージ画像(作品と写真の合成)
半年もしないうちに、実物をこの目で観られる機会が訪れようとは!百聞は一見に如かず「光掘り」と是非直に対峙してみたいものです。
【ゆるかわふう 作家プロフィール】
発泡断熱材「スタイロフォーム」を使用した世界初のオリジナル技法「光彫り」を考案。絵画でも彫刻でも映像でもない新ジャンルアートのパイオニアとして注目されている。神奈川県湯河原町を拠点に作品を制作。日本テレビ「ヒルナンデス」、読売テレビ「ミヤネ屋」 、NHK「おはよう日本」、フジテレビ「めざましテレビ」など、テレビ出演多数。 1980年大阪府出身。東京藝術大学美術学部建築科卒業、同大学院芸術学(美術解剖学)修了、同大学院美術研究科教育研究助手を経て現在に至る。
https://www.yurukawafuu.com/
ゆるかわふう《天の羽衣》 2021年 縦180cm×横360cm
羽衣をまとった天女が空から舞い降りてくる姿を描いた作品です。藤田ニコルさんがモデルです。本格的な大作品として人間の女性を描いたのは初めてでした。
この「光彫り技法」を最初に試してから10年以上が過ぎて、やっとここまで辿り着いたかという感慨深い想いでした。
背後の照明を消した《天の羽衣》
特に目元と口元には気を使いました。削り過ぎてしまうと修正がほとんどできない技法なので、少しずつ慎重に削っては遠くに離れて確認し、また少しずつ削ってという作業の繰り返しでした。
肌は滑らかな艶がでるように丹念にヤスリで磨いています。
ゆるかわふう《約束の地へ》 2017年 縦182cm×横450cm
そごう美術館での展覧会では、高さ約1.8m、幅約5mの大作をはじめ、新シリーズの作品、横浜初出品の新作を含めた約30点を展示されます。
暗い会場の中で浮かび上がる光。「光彫り」によって描き出された美しく輝く海や空、生き物や風景。画面の中に思わず引き込まれ、一瞬にして心が異空間へと導かれることでしょう。
「光の芸術家 ゆるかわふうの世界 宇宙(そら)の記憶」
会期:2022年11月12日(土)〜2022年12月25日(日)
会場:そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)
時間:午前10時~午後8時(入館は閉館の30分前まで)
会期中無休
そごう美術館 公式サイト
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
主催:そごう美術館、毎日新聞社
後援:神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
企画協力:TNCプロジェクト
協賛:デュポン・スタイロ(株)、(株)そごう・西武