あの傑作本の第二弾!『ミュージアムグッズのチカラ2』

2022/5/30 18:30 KIN KIN

あの、日本全国のメジャーからマニアックなミュージアムグッズたちを紹介する傑作書籍『ミュージアムグッズのチカラ』の第二弾『ミュージアムグッズのチカラ2』が出ました!



ミュージアムグッズのチカラ2(大澤夏美 著)
https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336073686/

前作と同様にメジャーどころも抑えつつ、マニアックなミュージアムも取りあげ、とにかく全国の幅広いミュージアムのグッズを取り上げている本です。こんなミュージアムあったんだ!とか、あ、これ持っている!とか、とにかく見ていて面白い本。



前回の『ミュージアムグッズのチカラ』も掲載されているミュージアムの幅の広さに驚きましたが、第2弾の『ミュージアムグッズのチカラ2』も負けていません。北は北海道、南は九州まで。美術館から博物館や資料館、水族館や動物園から植物園まで。著者の大澤夏美さんの行動力が本当に素晴らしい!



動物園なり、美術館なり、そこに出かけたと言う記憶。そしてグッズと言う形として残るもの。デートでも、親子で遊びに行っても、個人的な趣味でも、その時間にソコに居たという記憶の証がグッズになるのですね。



そして、インタビューでの掘り下げ方が相変わらず面白い。学術的な裏付けなどを形として残すグッズ。館の想い、作り手のアイデア、そこにある作品など、これらを繋ぐのがグッズなのですね。

また、尾道市立美術館ではSNSなどで話題になったネコと警備員の攻防戦をグッズにしていたりしています。話題にうまく乗るのも大切ですね。



しかし、世の中には面白いグッズが多い。長崎県美術館の長崎発祥もののビスケットはとてもオシャレなデザイン!諸橋近代美術館なんて赤ベコとダリを組み合わせてしまう斬新さ!



個人的に一番気になるのは札幌市円山動物園、動物の顔の水引!これは欲しい!福井県立恐竜博物館のメモもとても魅力的です。



ミュージアムが大切にしたいもの、守りたいものの魅力が込められている、と著者の大澤夏美さんは本の「はじめに」で書かれています。このご時世、グッズはミュージアムへの入口としての要素が強まっている、とも書いています。

自分たちの住んでいる近所の資料館や都道府県の博物館にどんなグッズがあるのか、地元に注目してみても良いですね。



ミュージアムグッズのチカラ2(著 大澤夏美、出版社 ‎国書刊行会)
https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336073686/

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