【伝統×テクノロジー】いけばなとデジタルアートの期間限定コラボ!

2022/2/27 08:30 明菜 明菜



創造のコラボレーションは、足し算ではなく、かけ算です。

日本の伝統文化である「いけばな」と、現代のテクノロジーを駆使したデジタルアートを組み合わせた展覧会が、たった4日間だけ開催されます。



いけばな、映画、デジタルアートの展覧会『Moments of Life -いけばな×映画、アートが融合する時空間ミュージアム-』は、華道家元池坊 ホール・六角堂にて3月1日まで開催。

9つの短編映画をモチーフにした「いけばな作品」が展示されるとともに、いけばなの制作過程をデジタルアート化した映像が、プロジェクションにより会場を彩ります。


いけばな作品のモチーフとなったのは、『MIRRORLIAR FILMS Season2』で公開される9つの短編映画です。俳優の阿部進之介さん、柴咲コウさん、志尊淳さんが監督に挑戦されています。


参加した華道家の皆さんと『THINK AND SENSE』松山周平さん

これらの映画をモチーフに、次期家元 池坊 専好さんやIKENOBOYSメンバーをはじめ、池坊の華道家9組21名が9つのいけばな作品を手がけました。最年少の参加者はなんと小学5年生です!

空間全体を彩る映像は、クリエイティブ集団『THINK AND SENSE』によるデジタルアート。お花を切るハサミの音をはじめ、いけばなをいける所作などを映画の素材データとミックスしたそうです。



私事ですが、昔、1年ほど池坊の先生にお花を習っていたことがありまして。ほんと昔のことですが。

そのときに感じたのが、いけばなには長い長い歴史があり、華道家たちが「美の法則」を理論化して積み上げてきたことです。お花の長さやいける角度を決めた「型」があり、それを守れば初心者でもそこそこ上手にいけられます。



先人たちが見出した偉大な型を応用しつつ、新たな美を見出すのが、華道家の使命でしょう。しかし今回はデジタルアートとのコラボ。一般的な室内照明とは、まったく異なる空間です。こんな場面で使える「型」は存在するのでしょうか?



とても難しい条件のもと、いけばなとデジタルアートは見事な融合で鑑賞者を魅了します。360°どこから見ても、近づいても離れても、均整の取れた美しいお花たち。映像を投影したときに生まれる影すらも美しいです。

開催期間は3月1日まで。たった4日間だけの限定開催です。

Moments of Life -いけばな×映画、アートが融合する時空間ミュージアム-
会場:華道家元池坊 ホール・六角堂
期間:2022.02.26~2022.03.01
※時間指定制。詳しくは公式ウェブサイトへ。
https://www.ikenobo.jp/event/26809/