まさに前代未聞! 究極の【北斎づくし】を体験せよ!

2021/7/20 20:10虹

葛飾北斎生誕260年を記念して、7月から各所で様々な北斎展が開催されます!

「浮世絵の展覧会で、散々北斎は見てきたからなあ」
なんて思っている人、いませんか?

「凱風快晴」、「神奈川沖浪裏」、「山下白雨」の三役があまりにも有名であり、大規模な浮世絵展には必ずと言って良いほど展示されるため、つい北斎は散々見たと思ってしまいがちですが、ちょっと待ってください!



このポスターを見て、「初めて見る絵だな」と思った方も多いはず。
こちらの人物は『北斎漫画』十二編「風」を描いたページに登場します。どうです? 新鮮でしょ?

▲ 葛飾北斎 『北斎漫画』十二編 浦上満氏蔵 / 右下の人物と、右上の人物の手元から飛ばされた紙が取り入れられています。


それもそのはず、『北斎漫画』は全部で十五編あり、約3,600図が描かれています。全図コンプリートしたという方は、さすがに少ないのではないでしょうか。 つまり、まだ私たちの知らない北斎作品はたくさんあるということなのです!

《北斎漫画》《冨嶽三十六景》《富嶽百景》全頁・全点・全図 一挙公開!

しかし3,600もの絵を全て見る機会なんてあるのだろうか──と思いますよね。
これが、あるんです!

▲ 建築家・田根剛氏による『北斎漫画』展示プラン(イメージは構想段階のものです)


北斎の代表作である『北斎漫画』、「冨嶽三十六景」、『富嶽百景』の全ページ・全点・全図を一堂に公開してしまおうという前代未聞の展覧会が7月22日より東京ミッドタウン・ホールで開催されます。
その名も生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」!

これ、ピンとこないかもしれませんが、実はとんでもないことなのです。
『北斎漫画』と『富嶽百景』は版本のため、通常の展覧会では1冊の本をページ替えして展示していますよね。ところが今回は全ページを一挙に公開


▲葛飾北斎 『北斎漫画』十編 浦上満氏蔵


そんなことをするには『北斎漫画』だけでも約500冊が必要となるのですが、それをなんとたった一人のコレクションから出品してしまおうという、これまた前代未聞の構成となっているのです!

▲浦上満


そのコレクターこそ浦上満氏
古美術に興味のある方は「浦上蒼穹堂」の屋号でその名前を聞いたことがあるかもしれません。または2019年にシャネル・ネクサス・ホールで開催された「ピエール セルネ & 春画」展で知ったという方も多いはず。
18歳の時に『北斎漫画』に出会った浦上氏は衝動的に購入し、そこから50年、集めに集めて今や1,500冊を超えたというから驚きです。


▲葛飾北斎 『富嶽百景』初編 浦上満氏蔵 / 出品される版本は希少な初摺りを中心に構成!


前述の通り『北斎漫画』以外にも、『富嶽百景』や、《凱風快晴》、《神奈川沖浪裏》を含む「冨嶽三十六景」全46点を通期で展示。
三十六景と言いつつ46点って何だか変じゃない? と思った方もいらっしゃるかもしれません。
富士山を主題として描かれた大判錦絵のこのシリーズは、藍の主版(輪郭線)を用いた36景に加え、好評により墨を主版に用いた、通称「裏富士」と呼ばれる10点が追加されているのです。本展ではその46点全図をコンプリートした状態で鑑賞することができますよ!


▲葛飾北斎 「冨嶽三十六景 山下白雨」 山口県立萩美術館・浦上記念館蔵(浦上コレクション)


豪華メンバーで堪能する 新しい北斎の世界

冒頭でご紹介した展示プラン、斬新ですよね。この今までにない展示空間を設計されるのが、建築家の田根剛氏です。

▲ 田根剛


田根氏はフランス国立グランパレ美術館で開催された「北斎展」の会場デザインも担当。
本展のタイトルにもある「尽くし」をテーマに、作品ごとに異なるコンセプトをもつ空間を計画されているとのこと。新しい北斎と出会うのにぴったりの場となりそうです。


▲建築家・田根剛氏によるデジタル展示プラン (イメージは構想段階のものです)


また、『北斎漫画』の「風」から人物を取り出し、印象的なキービジュアルを生み出したのが、アートディレクターの祖父江慎氏
「北斎の原点に戻って“つっこみどころ満載の笑い”を」とはりきって準備をされているそうなのですが、祖父江氏と言えば北斎同様、はっとする表現で我々を楽しませてくれるデザインで有名。とても期待が高まります!

そして、我々の鑑賞の手助けをしてくれる展示解説を手掛けられるのが、ニコニコ美術館などでおなじみ、ライターの橋本麻里氏です。
ユーモアを交えて深い造詣を与えてくれるセンスに、幅広い層から支持されている橋本氏。森羅万象を描かんとした北斎をどのように紹介してくださるのか──今からとても楽しみですね!

わくわくするのは展示室の中だけではありません。
個人的に気になって仕方がないのが、今回のミュージアムショップ
ミュージアムグッズの界でひっぱりだこのEastが、今回の北斎展のオリジナルグッズを手掛けているというのですから、落ち着いてなどいられません!
これは散財必至だな……。



様々な角度から新しい北斎に出会える展覧会。
北斎は見尽くしたと思っている方も、ぱっと思い浮かべるのがつい赤富士になってしまう方も、これを機に前代未聞の「尽くし」を体験してみてはいかがでしょうか。

展覧会名 生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」
◆会期 2021年7月22日(木・祝)~9月17日(金)
◆会場 東京ミッドタウン・ホール [東京ミッドタウンB1]
◆時間 11:00~19:00(最終入場18:30)
◆休館日 8月10日(火)、8月24日(火)、9月7日(火)
◆公式サイト ▶https://hokusai2021.jp/


★東京ミッドタウン1階にあるFUJIFILM SQUARE内、富士フイルムフォトサロンでは、「北斎づくし」の関連企画として富士山づくしの写真展「「⽇本⼈の魂・冨嶽今昔三⼗六景」が同時期に開催!
山岳写真のプロ中のプロが名前を連ねる超豪華なラインアップ、これで入場無料は太っ腹です!
フジフイルム スクエア公式サイト ▶https://fujifilmsquare.jp/