リオ五輪直前!今すぐベン・ジョンソンのTwitterをフォローすべき理由

2016/8/3 12:00 DJGB DJGB


こんばんは、バブル時代研究家のDJGBです。

まもなくリオ五輪の開幕です。
バブル期の五輪といえば、1988年のソウル大会。バサロ泳法で時の人となった鈴木大地(水泳)、金メダルを公衆電話に置き忘れた小林孝至(レスリング)、杉田二郎、小林明子、佐藤竹善らが参加した日本語版公式ソング「HAND IN HAND」など、想い出は尽きません。

しかしこの大会で最大の出来事といえば、なんといっても陸上男子100メートルで起こった、ベン・ジョンソンの世界記録更新(9秒79)と、直後のドーピング発覚による記録抹消です。

あれから28年。今大会の直前にもロシアによる国家ぐるみの不正疑惑が指摘されるなど、アスリートの薬物汚染は収まるどころか、ますます巧妙、深刻化しているようです。

そこで今日はあらためてソウル五輪当時のベンをふりかえりつつ、彼の公式Twitterなどの情報をもとに、最新情報をお届け。「ベンは今、どこで何をしているの?」とご心配のみなさんが、今すぐ彼のTwitterをフォローしたくなる理由をご紹介してゆきます。


■世界選手権で9秒83をたたき出して大注目!

ソウル五輪前年の1987年、ベンは世界選手権で当時の男子100メートル世界記録となる9秒83をマーク。2着のカール・ルイスの記録した9秒93も当時の世界新記録でしたが、ベンの記録はそれを0.1秒上回る驚異的なものでした。



ベンの注目度は一気にマックス。ちょうどバブル景気がはじまった日本でも、多くの企業CMに起用されるようになります。住友VISAカードのCMでは「世界一速い男」として、あの長嶋茂雄とも共演。

●住友VISAカード「ナンバーワンは美しい」


共同石油(現在はENEOSに統合)は1988年、ハイオクガソリン「共石シエットGP-1」などのCMにベンを起用。抽選でベン・ジョンソンジャンパーが当たるキャンペーンも実施されました。

●共同石油・共石シエットGP-1



■ソウル五輪で失格、以降のベンは…

前述のとおり、ベンは圧倒的な速さでソウル五輪の金メダルを獲得します。しかし直後に禁止薬物の使用が発覚し、金メダルははく奪。さかのぼって前年の世界選手権の記録まで抹消されます。


資格停止の解けたベンは、4年後のバルセロナ五輪にも出場していますが、準決勝で敗退。その後、別の大会で再び薬物反応が出たことで、現在では事実上、競技からは永久追放されています。



■アレな感じの人の個人トレーナーを任せたら右に出る人はいない!

アスリートの道は閉ざされたベンですが、その後もスポーツへの情熱は変わりません。1996年にはなぜだか日本の映画「アトランタ・ブギ」に本人役で出演。



1997年、ベンは、物依存に陥っていたあのディエゴ・マラドーナの個人トレーナーに。これ以上ないベストマッチです。



1999年には、リビアのカダフィ大佐の息子で、当時サッカー選手だったアッ=サーディーの個人トレーナーという大役も任されます。当時ベンの広報担当者は「ノーベル平和賞にも値する」とのコメントを残しています。



■必見!ベン・ジョンソンが新たに始めるビジネスとは?

そんなベンは現在、2年前から故郷のカナダで「BEN 9.79 ENTERPRISES INC.」というスポーツ関連会社を経営する社長です。28年前と違い、現在はSNSでアスリートの情報がリアルタイムでダイレクトに受け取れる時代。ベンもTwitter、Facebook、LinkedInでの情報発信を強化中です。そのタイムラインをじっくりチェックしてみましょう。


●エア・ジョーダンばりのアイコンがかっこいい

新しく立ち上げたブランドは、その名も「BIOSPEED」。Bの文字に埋め込まれた右手を高く掲げるシルエット、コレはまさに9秒79をたたき出した、ソウル五輪男子100m決勝のゴールシーン!


●フォロワーはまだ1900人弱(2016年8月1日時点)

Twitterより)


●ベン・ジョンソンのビジネスについてダイレクトに意見できる
(意訳:やあみんな、僕は今、次のビジネスを目論んでいるんだ。ベン・ジョンソンのスポーツウェアラインなんでどうかな?)


●アスリートのヘルシーランチが参考になる

慣れないWhatsAppから投稿したせいか、何度か同じ写真が2回連続で投稿されてしまっているところもかわいいです。



■ベンがドーピングについて重い口を開く機会はあるか?

リオ五輪直前。おそらくベンのもとには、世界中のマスコミから、ロシアのドーピング問題についてのコメント依頼が殺到していることでしょう。しかし現時点では今回の問題に対する彼の発言は報じられていません。メディア関係者ならずとも、彼のTwitterは要チェックです。はたしてベンは今、何を想い、どんなメッセージを発信するのでしょうか。

それとも「BIOSPEED」ブランドから、あの共同石油ベン・ジョンソンジャンパーの限定復刻がアナウンスされる可能性があるのでしょうか。ないか。


(バブル時代研究家 DJGB)