【保存版】80sがリバイバルしてもスルーされ続ける「マレットヘア」図鑑

2014/4/10 11:00 フレネシ フレネシ




こんにちは、フレネシです。

突然ですが、みなさんは

「史上最悪のヘアスタイル」

といわれた

マレットヘア

をご存じでしょうか?



「マレットヘア」とは、70年代に登場したヘアスタイルで

「ボラ(mullet)」に似ていることから「マレット」と呼ばれるようになった特徴的なカット。

普通のショートカットかと思いきや、襟足だけが異常に長いのが特徴。

火付け役は、グラムロックの代表格、デヴィッド・ボウイ。


80年代初頭に黄金期を迎え、当時のハリウッドスターもロックスターも、みんなこぞってこの髪型にしていました。



パット・シャープのワイルド感。



ネバーエンディングストーリーのテーマでお馴染みのリマール。ツンツンヘア&金髪ハイライトのミックスという攻めたスタイル。



日本人でマレットの著名人といえば、言わずもがなこの人。襟足が長いスタイルは「ジャンボカット」として知られています。親の趣味か、物心つく前の年頃の子供がやっていることが多いです。


いまや「絶滅危惧種」となり、都市部ではめったに目にすることのないマレットヘア。しかし、かつては老いも若きもこの襟足に憧れるほど、ハイセンスな髪型だったようです。「イケてる」人ほど、マレットだった時代もありました。

そんなマレットヘア、昨今の80sリバイバルに乗り「今に来るぞ」と個人的には踏んでいたわけですが、80sリバイバルの次はバブルファッション、グランジファッションに代表されるアーリィ90sブームの波が押し寄せ、もう次の時代へと突入している様子。

テクノカットも肩パッドも真っ赤なルージュも極太眉も再来したのに、マレットヘアだけが全くスルーされてしまっているこの現状。マレットこそ、80sファッションの真髄だと思うのですが…。



●なぜ、マレットヘアはリバイバルしないのか?

ブームが去って以来、「ダサい髪型」の代名詞となってしまったこのスタイル。

Wikipediaによると、そうした扱いになったのは、90年代にbeastie boysがマレットをネタにしたのがきっかけだったようです。

■ beastie boys - mullethead



おや、こちらにもマレットヘアをネタにしている人たちが。

■ The Mullet Song



「ダサい髪型」としてあまりに広く認知されてしまったがために、新鮮なスタイルとして受け入れられないのでしょうか。

いや、もしかしたら、今なお現役でこのスタイルを変えずにいる人たちが一定数いるためかもしれません。

そこで、マレットヘアがどれくらいユニークなスタイルだったのか、Twitterに投稿されている画像を見ながら、振り返ってみましょう。



●こんなにユニーク!マレットヘア図鑑


ウェービーな襟足がセクシー。



頬まで張り出したもみあげのカッティングがアクセントに。



トップの短さと対照的な襟足の長さ。



パパだけじゃなく、ママもちょっぴりマレット気味。



もみ上げの直角なラインとプチリーゼントが勇ましい。



チェコスロバキアのアイスホッケー代表、ヤロミール・ヤーガー選手。これはいつの写真でしょうか。



ヘアスタイルをこの中からオーダーしなくてはいけないとしたら、どれを選びますか?



ナマケモノのマレットヘア感…!



●お子様たちのしゃれおつマレット写真館


「やらされてる」感が不自然な笑顔にも表れているようです。



何のトロフィーでしょう?



襟足さえ短ければ違和感なかったであろう写真。



スポーツするとき、すごく邪魔そう。



生意気なポーズが似合ってしまう髪型です。



写真館で撮る日の直前に美容院で仕上げたような馴染んでなさが気になります。



出た、角刈りバージョン!



●今あえて? マレットにする人々


なにがあっても、襟足だけは刈らせません!



サイドの刈り込みラインで今っぽいアレンジ。



後ろ、長~~!!



美容師さんは、本当にこのオーダーでいいのかな… と不安そう。



今も現役で貫禄たっぷり!



後ろはこうなっているようです。



髪型だけは、子供の頃からずっと変わっていません。



あれ、マレットが2014年? ということはやっぱりキテる?



お、女性のマレッター!



さて、いかがでしたか?

マレットヘアのリバイバルは、このまま永遠に来ないのでしょうか?

いや、そうとも限りません。

今日一番難易度の高いファッションが、明日の最先端ということもありえるわけですから…。

そういえば、ハーモニー・コリン監督の映画『ガンモ』(1997年)の中でも、マレットヘアの青年が登場します。



こうして観ると、「あれ?この髪型ってスタイリッシュでは?」という気になってくるような、、こないような。

マレットヘア、やるなら今かもしれませんね。