【徹底分析】エンゼルパイVSチョコパイの戦いが熱い

2014/3/27 11:20 いまトピ編集部 いまトピ編集部


人気を二分するお菓子の代表格といえば、

「きのこの山」と「たけのこの里」

ですが、ネット上では全く別のチョコ菓子を巡り、もうひとつの白熱した論争が巻き起こっているようです。

それは

「エンゼルパイ」と「チョコパイ」


エンゼルパイは1958年に森永が発売を開始、チョコパイは1983年にロッテが発売を開始したチョコレート菓子。

どちらもチョコレートコーティングした5~6cmほどの円盤型のケーキで、エンゼルパイは外縁にぐるりと一周するフリルが入っているものの、袋から出した状態では見分けられないほどよく似ています。

しかし、両者の決定的な違いはその中身にありました。

エンゼルパイはマシュマロをビスケットではさんだもので、一方のチョコパイは、ケーキ生地でバニラクリームをはさんだもの。食感の違いが、論点の「キモ」となっているようです。


「一緒にしないでよ」と言うそれぞれのファンは多いようです。



まさに、きのこたけのこ戦争レベル!



いや、それ以上でした。



「違いがわからない」なんて言おうものなら「素人」扱いされそうです。



●こんなに違う!CMでイメージを比較すると…

■ 80年代の森永エンゼルパイのCM


お菓子自体をキャラ化してポップさとかわいさをアピールする森永エンゼルパイのCM。


■ ロッテのチョコパイのCM


かたやお菓子そのものの美味しさと大人っぽさをアピールするロッテのチョコパイのCM。


そういえば、80年代当時エンゼルパイは2個入り、チョコパイは6個入りのファミリーパックのみだった記憶がありますが、子供向けのエンゼルパイ、ファミリー向けのチョコパイというように、そもそも両者には商品にコンセプトの違いがあったのかもしれません。

では、早速「チョコパイ派」「エンゼルパイ派」両者の主張を見ていきましょう。



●エンゼルパイ派


食べ比べしたことがある人も多いのでは?



「どっちも好き」というアナタ、手にしたとき、よりテンションが上がる方が「好きな方」です。



その理由は「天使のお菓子」だから。



ライバルの信者の前で迂闊なことは言えませんよね。気をつけないと。



自分で買えば間違えないはず…でも「あー!お母さんこれじゃないってば!」という経験、皆さんもあるのではないでしょうか。



ファミリーパックをお安く買えたときの喜び。ゆっくり味わいましょう。



言われてみればたしかに、マシュマロ入りのお菓子って他にあまりないですよね。マシュマロって日本ではいまひとつ市民権を得ていないのでしょうか。



大森靖子さんはエンゼルパイ派!



田村ゆかりさんもエンゼルパイを推していますが、実は両方ともお好きのようです。



ファンからのラブコールに積極的に絡んでいくエンゼルパイの公式アカウント。



エンゼルパイ難民がこんなところに!



「しげるソース」が当たるというチョコパイのキャンペーンで敵陣に寝返ったファンも。



●チョコパイ派


チョコパイファンからは「チョコパイが好き」というより「エンゼルパイが苦手」という声もちらほら。



違いは「食べればわかる」みたいです。



その差は「次元を超える」らしいです。



「マシュマロ」がネックなんですね、やっぱり。



「マシュマロ」が激しく否定されています…



チョコパイ派がチョコパイだと思ってエンゼルパイを食べると… こんな顔になっちゃうとか。



「王様」発言まで飛び出すチョコパイファンの暴君ぶり。



しかしチョコパイ信者じゃない人には伝わらない、このもどかしさ。



マシュマロが「ふにゃん」とするからでしょうか…



そ、そんな見分け方!?



コレジャナイ感、あるんです。



確かにチョコパイは洋酒の香りが効いていて「大人の味」かもしれないです。


●チョコパイ派だけどエンゼルパイ擁護派


そうなんです、エンゼルパイの方が先輩なんです!



ふかふかのマシュマロの食感をセクシーと表現。



●ガトーショコラ派


森永「ガトーショコラ」の方がむしろロッテ「チョコパイ」に近いですよね? 真打はこちらという声も多く聞かれます。



●シルベーヌ派


ブルボンのシルベーヌさんのことも忘れないでください! 上に一粒だけ乗ってるチョコがけレーズンがアクセントに。



●カスタードケーキ派


ロッテのカスタードケーキも健闘しています。中にはしっとりクリームが入っています。



●ブルボンのソフィッチ派


半分だけチョコがけというブルボンの変り種ケーキ。



●そもそも「パイ」じゃないのでは?疑惑


「そもそもどっちもパイ生地じゃないじゃん!」という突っ込みも多数聞かれました。




パイというと、やっぱりパイ生地のお菓子をイメージしますよね。



実は、アメリカの「ムーンパイ」というチョコ菓子が両者のルーツにあるようです。



今から100年弱前にアメリカ南部で誕生したのが、このムーンパイ。グラハムクラッカーにマシュマロをはさみ、チョココーティングしたお菓子。



なお、オーストラリア、カナダ、イギリスにはワゴン・ホイールズというお菓子もあるんですが、こちらはセンターにマシュマロ&ジャムが入ったバージョンも。
(国ごとに味が違い、めちゃくちゃまずいのもあるらしいです。要注意)

見た目はムーンパイやチョコパイとそっくりなんですが、似て非なるものなんでしょうか。

マシュマロ&ジャムといえば、かつて「マッシーパイ」というチョコ菓子があったのですが、ジャム入りなところがワゴン・ホイールズに近かったのかもしれないです。


それほど人気だったのに、なぜ販売を中止してしまったのか。



復刻を望む声も多数あるようです。



●どっちも大好き、これ以上無駄な血を流さないで派

さて、エンゼルパイ vs チョコパイ論争に話を戻しますが、結局のところ決着はついていないようです。


「もうどっちでもいいからけんかはやめて」という訴えも聞かれました。

去年だったか、北朝鮮では、開城(ケソン)工業団地でおやつに支給された韓国製のチョコパイ(マシュマロ入りのタイプで、食感はムーンパイやエンゼルパイに近いのではないかと思われます)がおやつ以上の価値を持ち始め、労働者は食べずに持ち帰るようになり、チョコパイの貸し借りや闇市が生まれるほどの人気となったとか何とか。      

チョコパイ(総称)には人を惹きつけてやまない「何か」があるのかもしれませんね。

さて、皆さんはエンゼルパイとチョコパイ、どっち派ですか?