【おしゃれすぎる】自分だけのブレンド茶がつくれる煎茶堂東京の「日本茶ブレンド体験キット」が革命的

2018/11/28 09:00 satomin satomin


お茶の品種を選んで、自分だけのオリジナルブレンド茶がつくれる「SINGLE⇔BLEND 日本茶ブレンド体験キット」が煎茶堂東京から11月3日に発売されました。

オープンから1周年を迎えた煎茶堂東京が、11月3日の文化の日に、日本茶文化のさらなる発展に向け、新たなスタイルを提案する商品として打ち出してきたこのキット。

日本茶の代表的な品種である「やぶきた」をベースに、37種類(2018年10月現在)以上ある全国各地のシングルオリジンの茶葉から2種類を選びオリジナルブレンドをつくることができる、合組(ブレンド)体験キットです。
※シングルオリジンは単一農園・単一品種のお茶のことです。





キット内容は次の通り。

・ブレンド手順説明書
・缶入りシングルオリジン煎茶(25g)
・名入れステッカー
・レシピステッカー
・袋入りシングルオリジン煎茶(4g×2)



お茶の品種は数多くありますが、やぶきたは品質の高さや栽培しやすい優秀品種の為、現在国内で生産されている煎茶の7割から8割を占めています。

やぶきた品種25グラム(76%)のベースに、シングルオリジン煎茶1つ目を4グラム(12%)、2つ目を4グラム(12%)ブレンドします。





実際に筆者も店頭でのブレンド体験をしてきました。


■簡単!楽しい!ブレンドは6Step

1:缶のデザインを選ぶ




家に置いてある風景や、ギフトなら贈る相手のことを思い浮かべて、様々な色やデザインの缶が並ぶ中から1つを選ぶのは悩みますが楽しいものです。




シンプルなこのデザインに決定!


2:4gパックのシングルオリジン煎茶を2種類選ぶ

缶のデザインの次は、ブレンドするお茶2種類を選びます。これもとても悩みました。




煎茶といっても品種ごとに味わいや香り、水色などが違うので、出来上がりのお茶をイメージしながら、それにあった茶葉の組み合わせを決めます。


そして、選んだお茶はこちら!


030 SAWAMIZUKA
「さわみずか」シングルオリジン
産地:静岡県「金谷」
農園:西竜園製茶
蒸し:浅蒸し
火入れ:120度、5分

032 TSUYUHIKARI EI
「つゆひかり」シングルオリジン
産地:鹿児島県「頴娃(えい)」
農園:下窪勲製茶(下窪健一郎)
蒸し:深蒸し
火入れ:93度、10分







ベースのやぶきたは静岡県袋井産の中蒸しの煎茶。
深蒸しになりすぎないように浅蒸しの煎茶を同じ静岡県のお茶から選びました。
「さわみずか」は飲んだことのない品種でしたが、井草の香りがするというので面白いなと思いあわせてみることに。

2つ目の「つゆひかり」はもともと好きな品種だったことと、さらに色み的にも深蒸し茶を加えようと思い選びました。
濃厚な旨みとずっしりとした味わいがあるパワフルなお茶ということで、ブレンドした時にどんなお茶になるのか…。


なお、何をあわせたらいいのか悩んでも大丈夫、お茶に詳しいティーコンシュルジェのスタッフが、そのお茶ごとの特性を教えてくれてガイドしてくれます。
こんな感じのお茶がいい!とか、こういった人に贈りたい、といった要望を伝えるとオススメの茶葉を提案してくれます。


3:缶にすべての茶葉を入れる




缶に入っている銀色の袋にはベースのやぶきたの茶葉が入っています。
封を開け缶に入れます。





次に加える2つの茶葉をそれぞれ上から投入していきます。


▲よーく見ると中央と周囲の茶葉の色と形状が微妙に違う


4:1分間コロコロと転がして均一に混ぜる

缶のフタをしっかり閉めます。


横にして手でコロコロ、コロコロ。




こうやって合組みするんだ!と新鮮でした。


茶工場の機械では、大きなドラム式の筒状のものを回転させてブレンドしたりしますが、それと動き的には同じですね。

しっかり1分間混ぜたら完了!


5:名入れステッカーに名前を書いて缶の正面に貼る

付属のステッカーにお茶の名前を書くのですが…これまた悩む!
○○ブレンドと自分の名前を入れたり、バースデーブレンドなど記念日の名前を書いてもいいかもしれません。




缶の正面に慎重に貼ります。
缶にラベルを貼ると、販売されている立派な商品に見えてきます。そして愛着も湧いてきます。




6:白地のシールに茶葉の名前を書いて缶の背面に貼る

ブレンドした茶葉名も3つ書いて缶に張ります。




完成!!!





缶のデザインや茶葉を選ぶときは悩みましたが、ブレンドは手順通りに簡単にできました。
ちゃんとステッカーや茶葉名を記載するシールが用意されているのも嬉しいところ。
自分だけのお茶が作れる喜びは他にはない経験です。


店内で試飲させていただきました。




試飲したところ、こんな味わいになるんだ!とこれまた新鮮な感覚。




1煎目はクリアで浅蒸し茶のような水色で、爽やかな「さわみずか」の香りと、最後につゆひかりの旨みがあり…。



▲右:1煎目、左:2煎目

2煎目は、深蒸し茶のような濃い緑の水色で、「つゆひかり」の旨みと濃い味わいを感じました。


1つのお茶で1煎目と2煎目でこんなに表情の違うお茶が体感できるのも、自ら合組したからかもしれません。

他の方がブレンド体験したお茶を試飲させてもらいましたが、まったく違う見た目、味わい、香りで驚き!
あわせたシングルオリジンの茶葉でこんなに変わるんだなと、合組の面白さが体験できます。

ちなみに、もとのやぶきたが美味しいので、そんなに的外れなお茶にはならないので安心を。



■合組(ブレンド)したお茶が主流の日本のお茶に一石を投じる

日本の市場ではお店で販売されているお茶は合組(ごうぐみ)、つまりブレンドされているものが主流です。

地域の名前がついたお茶(静岡茶や知覧茶、宇治茶など)や、そのお店で合組したオリジナルの商品名のお茶、または、ただ「煎茶」や「特選煎茶」「深蒸し茶」といった一般的な名称の商品もあります。


お茶は農作物なのでその年の気候や、収穫前の天候などでお茶の葉の品質が変わってきます。また、同じ品種でも地域や茶園、製造者によっても変わりますし、その年の栽培方法や肥料などでも変動があります。
そういったブレを、商品として一定の品質に保つのが合組の技術で、昔から行なわれてきました。今は大型の工場で機械が行なうこともあります。

消費者は一定の品質のお茶をいつでも飲めるのでいいことなのですが、反面そのお茶がいったい何のお茶なのか詳細はわかりません。
最近ではトレーサビリティーにも注目が集まり、商品ラベルにも細かく記載されていて、消費者がどこで作られたどういった物が含まれた商品なのかわかることが当たり前にもなってきています。

お茶についても中身がわかることは自然の流れであり、消費者ニーズとも合致するのではないでしょうか。




そんな背景の中、お茶の品種を選んで「自分だけのオリジナルブレンド茶」がつくれる日本茶ブレンド体験キットが、シングルオリジン煎茶の専門店である「煎茶堂東京」から発売されたのは、俯瞰して捉えるならば、これからのお茶の未来を指し示しているようでもあります。




とはいえ、難しいことは考えず参加型の体験キットを気軽にトライしてみてください。

お好みのデザインの缶と、37種類のそれぞれキャラクターのあるシングルオリジン茶から2つ選んで、缶をコロコロ、コロコロ。
ラベルに名前を入れて、世界に1つだけのオリジナルのブレンド茶が完成。

自分でお茶を組み立てる楽しさを体験できますよ。




自分用のブレンド茶を作るのも楽しいですが、記念日や母の日、父の日、誕生日など、大切な人に贈るのにもおすすめ。
お手ごろな価格なのに高見えして品もよいのもポイント。おしゃれでセンスのいい素敵なギフトは贈った相手にも喜んでもらえそうです。





・SINGLE⇔BLEND 日本茶ブレンド体験キット
価格:2,160円(税込)
販売店舗:煎茶堂東京 銀座店/煎茶堂東京 阪急うめだ店
https://www.senchado.jp/

(satomin@お茶ライター Teawriter)