【イギリス紅茶6選】一度は飲みたい!英国王室御用達や老舗、最新ブランドの紅茶が日本橋に集結

2016/9/15 14:20 satomin satomin


秋の足音が近づいてきて、栗や果物のスイーツと一緒に紅茶も楽しみたい季節ですね。
紅茶といえばイギリス。本場英国の紅茶が集まるイベントがあるということで、今年の秋冬用の紅茶を求めに行ってきました。

日本橋三越本店で9月14日から始まった「三越 英国展」。目玉商品である、イギリスのベストティールームにも選ばれた「ジュリス ティールーム」のスコーンや、エリザベス女王生誕90周年記念カップケーキなどを本来紹介するところですが、お茶好きとしては【紅茶】に注目です。


◆ハイグローブ:「プリンスオブウェールズブレンド」

日本ではあまり知られていませんが、チャールズ皇太子が設立したブランド「ハイグローブ(Highgrove)」



コッツウォルズにあるショップでは様々なオーガニック商品を取り扱っていますが、紅茶ももちろんあります。


▼紅茶の缶も上品でどことなくエレガントです。



「ハイグローブ」は、三越 英国展出店と同時に日本初出店のショップを新館B2Fにオープン!
地下2階の店舗にはずらっとオーガニックの紅茶やプリザーブ・ジャム、ビスケットなどが並び、英国の雰囲気が漂います。




7階の三越 英国展よりも人も少なくスペースもあるので落ち着いて紅茶が選べます。「ハイグローブ」の紅茶をじっくりとみたいという方はぜひ地下のショップへ。

筆者が訪れたときは試飲もしていました。




「プリンスオブウェールズブレンド」は、オーガニックのセイロンティーとアッサムティーがブレンドされていて、水色は紅く透明、スッキリとしたのみ心地で、最後にふんわりと香りが口の中にひろがります。
店長さんによると、ブレンドされたセイロンティーはセイロン島で一番高い山(ピドゥルタラーガラ山)の南、Haputale(ハプタレー)という地域で作られたお茶で、紅茶のウバの茶園の近くだそうです。
(なぜかスリランカに詳しい!?)と思ったら、店長さんスリランカに紅茶の勉強をしに行ったこともあるそう。空いているときは色々と紅茶の話をきけそうです。



◆H.R.ヒギンス:「ブルーレディ」

1942年創業、英国王室御用達のコーヒー・紅茶専門店「H.R.ヒギンス(H. R. Higgins)」もぜひチェックしたいところ。



缶に記されたロイヤルワラントの紋章がきいています。




H.R.ヒギンスのフレーバーティー人気No.1の「ブルーレディ」は、マロウとマリーゴールドの花がブレンドされたグレープフルーツの香りが爽やかな紅茶。華やかな茶葉は目にも楽しいです。




三越 英国展で「ヒギンス紅茶人気ベスト4」として紹介されていたのは次の4つ。
「ブルーレディ(Blue Lady)」「アフターヌーン(Afternoon)」「デュークストリート(Duke Street)」「ベリーの六重奏(Berry Sextet)」

デューク・ストリート79番地にヒギンスの本店はあります。「デュークストリート」はヒギンスの本店のある通り名から名づけられたブレンドです。
英国ではデパートや他の店舗への卸売はせず、支店もなく本店のみ。そんなH.R.ヒギンスの紅茶が日本で手に入るのはうれしいですね。



◆カメリアズティーハウス ロンドン:「アールグレイオレンジ&ティーブロッサムズ」

2007年に創立されたロンドンで人気のティーブランド「カメリアズティーハウス ロンドン(Camellia's Tea House London)」
イングリッシュ ブレックファストは有機のアッサムとスマトラをブレンド、英国大使館でも使われている本格的な紅茶です。





人気のアールグレイオレンジ&ティーブロッサムズは、伝統的なベルガモットの香り漂うアールグレイに、甘いオレンジの香りをあわせよりまろやかな味わいの紅茶。茶葉には丸い花がブレンドされています。
2011年には英国のグレートテイストアワード金賞を受賞。アールグレイ好きならぜひチェックしたいブレンドティーです。



◆東インド会社:「ロイヤルフラッシュ O.P.1」

「東インド会社(East India Company)」というと世界史や歴史の授業で耳にしたなという方も多いのでは。
あの東インド会社はインド大反乱の後、1858年にイギリス王室にインドの統治権を譲渡し解散したのですが、その後、1978年に紅茶販売のため紋章院の許可を得て新たな東インド会社が設立。所有者が何回か変わり2010年にインド人実業家が「東インド会社」の名称と商標の使用許可をもらいロンドンにモダンでスタイリッシュな食料品店をオープンさせました。

イギリスでお茶を広め、インドでアッサム種の茶の木を発見しインドで紅茶生産をはじめた東インド会社の名前やマークが付いた紅茶を飲んでいると、紅茶の歴史を飲んでいるような気がしてきます。





◆リントンズ:「エリザベス女王90thバースデイ記念ティーセット」

今年4月で90歳を迎えたエリザベス女王のバースデイ記念ティーセットもお目見え。




「リントンズ(RINGTONS)」英国北部ニューカッスルで1907年に創業された老舗の紅茶商。各家庭に直接紅茶を届ける販売方式をとっていて、創業当時は馬車で紅茶を届けていたという話も。現在もスーパーなどでは買えない、一部の地域限定の宅配専門の紅茶ショップです。
さらに、リントンズといえば紅茶缶!毎年数量限定で発売される紅茶缶はコレクターアイテムとしてイギリスでも人気です。

「エリザベス女王90thバースデイ記念ティーセット」は、ロイヤルな雰囲気漂うデザインのマグカップとロイヤルケニアブレンドの紅茶ティーバッグのセットです。

英国で100年以上愛され続ける紅茶専門店の、今しか買えないおめでたい記念品を手に入れてみては。



◆ブリューティーカンパニー:「スウィートパンチ」

スタイリッシュなパッケージの「ブリューティーカンパニー(Brew Tea Co.)」も初登場。
パッケージはポップでかわいいのに、中身は本格的!




イギリスのリバプールで2012年に誕生したブリューティーカンパニーは、「CTCとティーバッグの茶葉は2.5g が常識。質より量」といったそれまでの英国の紅茶のあり方に囚われず、とびきり美味しいティーを自分たちでつくろう!と立ち上げた紅茶ブランドです。
お茶の葉もCTCではなく風味豊かなホールリーフがティーバッグの中でたっぷりと広がります。




三越 英国展の会場でブリューティーカンパニーはドリンクの販売もしているので、その場で飲むこともできます。

筆者は、人気フレーバー「フルーツパンチ」のアレンジティーを注文。
柑橘類とベリー、ハイビスカスがベースの紅茶に、オレンジジュースと、イギリスで昔から親しまれているゴールデンシロップを加えた、フルーティで甘くソフトな口当たりのアレンジティーです。ミントの葉とフローズンベリーが浮かべられています。




「価値が分かる人に最高に美味しいティーを届ける」という思いが詰まった紅茶を試してみては。



英国王室御用達ブランドはもちろん、イングリッシュティーショップといった初登場ブランドなど、日本ではなかなか買えない紅茶が集結している三越 英国展。本場イギリスだけあって、どの紅茶にするか迷うほどのラインナップです。

他にも、象の缶が有名な「ウィリアムソン」の紅茶や、イギリスのデパート「ハロッズ」で初めてブレンドされた記念の紅茶「アーカイブ ファーストブレンド」のレトロな缶も惹き付けられます。




中には、40グラム23,800円の「エリザベス女王掲官50周年記念ゴールデンチップスブレンド」という高級茶も!1841年創業の老舗紅茶店「マックウッズ」の商品で、他にも40グラム10,800円のローマ教皇御用達の「創業160周年記念シルバーチップスブレンド」なるものもありました。
お茶も高級品です!




イギリスには、日本で知られているメジャーブランド以外にも老舗や、新しくできた話題の人気ブランドの紅茶など、まだまだあります。

もちろん紅茶だけでなく、英国の代表的なお茶菓子であるスコーンなどの美味しいスイーツをお供にティータイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。





・日本橋三越本店
住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1
営業時間:10:30~19:30/新館9階・10階レストラン11:00~22:00
「三越 英国展」スペシャルサイト




(satomin@日本茶インストラクター)

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