結局「カフェオレ」と「カフェラテ」って味がどう違うの?味覚センサーで検証してみた
■意味は同じ、味は違う?
コーヒーと牛乳がおしどり夫婦さながらの相性良き組み合わせであることは、誰もが認めることでしょう。いまやコンビニやカフェに行けば、必ずカフェオレにありつけます。否、カフェラテでした。あれ?カフェオレで合ってるか…
ん???
カフェオレとカフェラテは、どうも混同しがちじゃありませんか?
なぜなら…
・カフェオレ=フランス語でコーヒー+牛乳
・カフェラテ=イタリア語でコーヒー+牛乳
言語が違うだけで、意味が同じだから!
いったいこの2つは何が違うのでしょうか。
中身としてのカフェオレとカフェラテの違いは、コーヒーの淹れ方とミルクの割合にあります。
カフェオレはドリップコーヒーとミルクを1:1で割ったもの。一方のカフェラテは、ドリップコーヒーよりも苦いエスプレッソコーヒーとミルクを1:4で割ったものです。
こうして表でみると違いが明確ですが、実際に両者の味の差を説明してみろと言われると意外と難しいのではないでしょうか?
カフェラテはエスプレッソ使ってるからカフェオレより苦そうだけど、ミルクの割合も多いから甘くもありそうな……。
もうこうなったら、こいつに調べてもらうしかありません。
味覚センサー「レオ」くんです!
レオくんは、食べ物の基本5味(甘味・旨味・塩味・酸味・苦味)を客観的な数値で表現してくれるハイテクセンサーです。レオくんさえいれば、カフェオレとカフェラテの味の違いも歴然とすることでしょう!
■3種の「コーヒー+牛乳」の味比べ!
分析対象のカフェオレとカフェラテですが、今回は入手しやすさ優先ということでコンビニで揃えることにしました。
(左:カフェラテ 中央:カフェオレ 右:コーヒー牛乳)
カフェオレ代表はグリコの「マイルドカフェオーレ」、カフェラテはセブンイレブンの「セブンプレミアムカフェラテ」。そしてここはイタリアでもフランスでもなく日本なので、「コーヒー牛乳」なるものも買ってみました。
それでは、この3つを味覚センサー「レオ」で分析してみましょう!果たして結果は・・・!?
■3種類の味覚は全然違った!
それではお待ちかね、味覚センサー「レオ」による分析の結果を発表します。
同じ「コーヒー+牛乳」と名のついた3つですが、それぞれ見事に特徴を持っていました!
最も甘味が強いのがカフェオレ。なんとカフェラテと0.8ポイント近い差がありました!0.8ポイントといったら、甘さ控えめの和菓子とアメリカのカラフルで甘過ぎるお菓子ぐらい、かなりの差です。
さらに、苦味が一番強いのはカフェラテ、一番弱いのはカフェオレでした。その差は0.5ポイント!きゅうりとゴーヤに匹敵するくらい、かなりの苦味の違いがあるようです。
もちろん、市販の商品と淹れたてのものでは、豆や牛乳の質や保存料の有無などが違います。しかし、それらすべての材料を合わせた最終的な「味」としては、市販の商品においても、コーヒーの種類やミルクの割合による味の違いを如実に表すように作られていると言えるのではないでしょうか。
ちなみに、日本語のコーヒー+牛乳こと、コーヒー牛乳は、カフェオレとカフェラテの真ん中ぐらい強さの甘味・苦味でした。
無難だ…!
まとめると、3種類の「コーヒー+牛乳」は、以下のような特徴を持っていると言えます。
甘味:カフェオレ>コーヒー牛乳>カフェラテ
苦味:カフェラテ>コーヒー牛乳>カフェオレ
もちろん、すべての商品に同じ傾向が見出せるかはこの実験だけではわかりませんが、カフェオレとカフェラテは甘味と苦味のバランスが違うらしいということが明らかになりました!
今後カフェオレとカフェラテで迷ったら、甘味と苦味、どちらが強い方が好きかを基準に選んでみてください!
(味博士)
味覚センサーのことがもっと知りたい方は、「味博士の研究所」もチェックしてみてください!