お菓子付き、アニメコラボ、高級モフモフ化!?応援「タオル」「タオマフ」事情

2015/10/27 23:20 スージー小江戸 スージー小江戸

「タオル忘れちゃダメよ~」とは、アニメ「サウスパーク」に登場するタオルのキャラ「最終兵器タオリー」の決めゼリフですが、今やスポーツの応援にタオルは必需品。
特に細長い“タオルマフラー”(通称タオマフ)は、汗や水気を拭うわけではなく「振り回す」「掲げる」「首に巻いてチームや仲間との一体感を示す」応援アイテムとしてだけ使う人もいるほど。

数あるスポーツチームの中でも一番「振り回す」といったら、Jリーグの松本山雅FCでしょう。選手入場時にスタジアム中が“ぶん回す”様子は「まるで海外みたい」と言われ、対戦相手から見ても鳥肌モノ。


「掲げる」部門の筆頭といえばおそらくJリーグの浦和レッズ。試合に勝利してマフラーを掲げ歌う間はスタジアムが真っ赤に染まり、まさに壮観です。



プロ野球でもタオマフを使った応援が一般的になりましたが、「振り回す」の斜め上を行く、タオマフを持って“踊りまくる”チームが!それはオリックス・バファローズ。 得点チャンスが来たとき「チャンステーマ」にのって踊るこの踊りは近鉄時代から続く応援で、すごい興奮が伝わってきます。


近鉄時代のチームマスコット、バフィとファルルがこの曲に合わせて踊る動画も発見。ただひたすらカワイイ!



サッカーと野球以外でも、もはや国内では応援用のタオルを作っていないスポーツはないんじゃないかと思うくらい浸透しています。
例えば、W杯から人気が再燃しているラグビーも日本代表のタオマフが大人気。


F1のタオルマフラーはブランドカラーにエンブレムというシンプルなデザインが多いようで、さすがのオシャレ感。部屋に飾っておくだけで絵になりそうな雰囲気です。


筆者が個人的に毎年買おう!と思っていつも買いそびれるのが「箱根駅伝」の応援タオマフ。
まさに各校の「たすき」を同じカラー、同じ書体の校名入りでそのままタオルにしたようなデザインで、2枚結んで自分もたすきがけにし、沿道に馳せ参じたい衝動に駆られます。



シーズンインしたフィギュアスケートでも近年はタオルを掲げての応援が見られますね。印象深いのは高橋大輔選手でしょうか。



「DAISUKE」から「DISK」を拾って、「I」をNo.1を意味する「1」に置き換え。デザインも秀逸ですね。

現役の無良崇人選手は、洋菓子のヒロタが設立した「HIROTAフィギュアスケートクラブ」に所属していることから、何と応援タオルにシュークリームがついた「応援セット」が販売されているもよう。これはスゴイ!応援もでき、かつ、美味しいタオル!


応援タオルに押し寄せる「多様化」「高付加価値」の波は止まりません。今年J2リーグに所属する3チームが繰り広げた「アニ×サカ!!」というコラボはタオマフ界(!?)の注目を集めました。

水戸ホーリーホックは「ガールズ&パンツァー(ガルパン)」、FC岐阜は「のうりん」、東京ヴェルディは「甘城ブリリアントパーク(甘ブリ)」と、それぞれのチームが本拠地を舞台とするアニメとコラボ。タオマフはもちろん様々なグッズを作って、3チーム間のマッチデーにはアニメにちなんだ企画も多数開催。


ガルパンの内容にちなんで、水戸側のピッチサイドには特設の「戦車席」が!!!


また、タオマフを「高級化」という方向に展開している例も。JリーグのFC東京は今治製の高品質かつ“モフモフ”なタオルを販売しています。


他のJリーグのチームのファンに聞いてみても「高級タオマフ」は見たことがないとのこと。高級化は今のところFC東京の独自路線のようです。

他にも面白い応援タオルはないか探索を続けていたら、思わぬ事実にぶち当たりました。
なんと「タオルチャン」という競走馬がいるというではないですか!これは「アブラチャン」という植物があると知った時以来の衝撃!


メンコというのでしたっけ、赤いマスクがとつぶらな瞳がとってもカワイイ!

ちょっと調べてみたところ、タオルチャンは中央競馬でデビューして今は主に尼崎の園田競馬で走っている5歳の牝馬。
父のクロフネは芝・ダートを問わずに走った名馬ですが、タオルチャンは今はダート一本で頑張って走っていて、どうやら10月14日に3勝目をあげたもよう。

一番気になる「タオルチャン」という名前がどこから来ているのかは「タオル+呼称」という記述しか見つからず…。

……由来をご存知の方いましたら、ぜひぜひ教えてください!!


(スージー小江戸)