ただのセクシーグッズじゃない!「春画展」グッズのこだわりがすごい

2015/10/13 11:00 Tak(タケ) Tak(タケ)

日本で初めて美術館で開催されている「春画展」の人気がすごいことになっています。シルバーウィーク期間中だけでも1万4000人以上もの人が閑静な文京区目白台にある永青文庫に押し寄せたそうです。



しかし、春画展の開催がOKになったからといって、通常の展覧会と同じことを何でもやっても大丈夫なわけではないようです。ポスター、チラシは勿論、表現を控えめにしなければ駅などに貼ってもらえません。

春画展の特設ショップを覗いてみても、通常のミュージアムショップとは雰囲気がちがいます。展覧会になくてはならないオリジナルグッズも当初は「ノーカット当たり前!」と思い込んで作ってはみたもものの、見えない力によって規制がかかり、店頭に並べないものあるそうなのです。


「春画ポストカード」誰宛にどんなタイミングで出せばいいのかな。

例えば、展覧会グッズの定番中の定番である、ポストカードは最初32種類用意したそうですが、開幕と同時に24種類へ、そして今では14種類へと自主規制をかけざるを得ないとか。まだまだ“フルオープン”とはいかないようです。

そのほか、どんな展覧会でもおなじみのクリアファイルやマグネット、一筆箋なども種類が極端に少なかったり、ものによっては店頭に並んでいないものもあります。普段と様子の違うミュージアムショップも春画展の見どころのひとつとなっています。


公然で見せることのないトランクス(下着)ならOK?!

そもそも、春画の展覧会がこれまで日本では開催されてこなかったわけですから、当然ながら日本には、春画グッズも存在しませんでした。必要とされていなかったわけです。

初めての春画展グッズに相応しいものに、単なるエログッズに堕すことのないようにと、あれこれ思案を重ねに重ねTシャツやトートバックといった、外でも使える粋なものを作り上げました。


ツイートするやいなやRTされ大変な話題となったこちらのTシャツもそのような苦労の末に生まれたものなのです。

トートバックに至っては一旦、店頭に並べたものの、見えない力により販売できなくなり、急遽デザインを変えるなど、他の展覧会グッズでは考えられないような苦労の連続。



新たに春画展が始まってから、作りなおしたエコバッグ、全5種。写Re-wrap社別注バッグに、ジャパンプリント。白文字だけが手刷のシルクスクリーン。水性の白インクを使い、熱を加えずに仕上げ、日本的な白を意識した上品な仕上がりとなっています。

永青文庫の理事長である細川護煕氏は、書家、陶芸家としての顔も持っています(以前、エルメスでも個展を開催したほどです)。春画グッズにも並々ならぬ関心をお持ちとのことで、無理を承知で一筆お願いしたところ、一発OK!!春画グッズに使われている「春画」という書は、殿直々に揮毫してくれたものなのです。友達に鼻高々に教えてあげて下さい。このことも!


細川護煕氏揮毫の「春画」

男女のナニを日常使いのTシャツやトートバックにあしらっている「究極のセクシーグッズ」であるにも関わらず、多くの来館者(特に女性!)が、楽しみながら買っている姿が印象的です。

レジに並ぶ人たちに少しの後ろめたさも感じません。18禁ショップにも関わらず、みなワイワイと笑い声をあげながら春画グッズを手にしているのです。これはもう江戸の完全勝利と言わざるを得ません。天晴れです!!




世界が、先に驚いた。
「SHUNGA 春画展」

会期:2015年9月19日(土)~12月23日(水・祝)
 前期:2015年9月19日(土)~11月1日(日)
 後期:2015年11月3日(火・祝)~12月23日(水・祝)
開館時間:9:30~20:00 (入館は19:30 まで)
※日曜日は、9:30~18:00 (入館は17:30 まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館)
※18歳未満の入館は禁止。
会場:永青文庫
〒112-0015 東京都文京区目白台1-1-1
http://www.eiseibunko.com/
主催:永青文庫 春画展日本開催実行委員会
特別後援:国際浮世絵学会、美術史学会
後援:ブリティッシュ・カウンシル、朝日新聞社、産経新聞社
協力:全日本空輸(株) 凸版印刷(株) 日本通運(株) MountPosition Inc. COMITE CHAMPAGNE


海外では大英博物館はじめ春画をアートとして捉えた展覧会が大盛況を博していますが、これまで日本では開催することが諸般の事情で難しい状態が長く続いてきました。

・なぜ“生まれ故郷”の日本で「春画展」が開けないのか…欧米では相次ぎ開催、西洋美術への影響が研究されているのに(産経ニュース)
 



国公立の美術館・博物館が及び腰の中、颯爽と手を挙げたのは、細川護煕氏が理事長を務める永青文庫!まさに殿の鶴の一声!!

「春画展」レビュー
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=410



そうそう、忘れてました!春画展グッズの中でもひと際目立つのがこちらの分厚い図録(カタログ)です。売れに売れているそうです。ですよね~お部屋でじっくり「復習」しないとね!