君は「行ってよかった美術館ランキング」1位の大塚国際美術館を知っているか。
世界最大の旅行クチコミサイト「トリップアドバイザー」に投稿されたクチコミでの評価を元にした「行ってよかった美術館&博物館ランキング」(2011年)で堂々の第一位を獲得した大塚国際美術館。
ところで、大塚国際美術館って行かれたことあります?そもそも名前を聞いたことありました?大塚国際美術館の母体は、これからの季節必ずお世話になるポカリスエットでお馴染みの大塚製薬です。
1921年(大正10年)大塚武三郎氏によって、設立された大塚製薬の“生まれ故郷”徳島県鳴門市に今回ご紹介する大塚国際美術館はあります。
一体どんな美術品が展示され、訪れた人々の高い満足度(「トリップアドバイザー」で5段階の満足度評価でも8割以上が5つ星と、他を圧倒する高い評価を得ています)を獲得しているのでしょう。
ここでお断りしておきますが、実は大塚国際美術館には一点も本物の絵画はありません(きっぱり!)それでは何があるのか?答えは簡単、「レプリカ」です。
ちょっと待った!!レプリカを展示している美術館が日本で一番満足度の高いって、果たしてこれ如何に?!冗談言うにしても、もう少し上手く言えないものかと思いますよね。
実際に、自分も現地へ足を運んでみるまでは正直かなり見くびっていました。持参するカメラも軽いコンデジでいいかな~とも。ところが行ってビックリ観てビックリ。あ~一眼レフ持って来て良かったわ~と思うが早いかすかさずパシャパシャ目の前に広がるアメージングな世界を撮りまくっていました。心の高鳴りを抑えつつ。
ミケランジェロが手掛けたシスティーナ礼拝堂内の絵画も完全再現。勿論大きさ空間の広さも同じです。
「トリップアドバイザー」の口コミでは「全部複製ということであまり期待していなかったのですが、あまりの規模とラインナップと、そして複製ゆえに至近距離で見られるという迫力に圧倒されました」
「聞きしに勝る素晴らしさでした。世界中の名画が原寸通り忠実に陶板で再現されています。絵によっては、退色した本物よりもさらに当時の色で再現され、技術と情熱のたまものに息をのむばかりでした」等、高評価が並び何かの力が働いているのでは…と下衆の勘ぐり入れたくなりますが、行けば必ず納得します。100%間違いなく。
世界25カ国190余の美術館が所蔵する1000点を超える世界の名画や、古代壁画を大塚オーミ陶業の特殊技術によってオリジナル作品と同じサイズ・色合いで、原寸大の陶板で忠実に再現し展示公開している世界にもここしかない稀有な美術館なのです。
陶板画ですので、雨や日差しにも退色しません。オランジェリー美術館のモネ晩年の大作「水連」も写真のように屋外に展示されています。印象派が好んだ外光を思い切り浴びての鑑賞はここでしか出来ない、贅沢な体験です。モネにも見せてあげたいですね。
「レプリカ」と言っても誰かが複製画を描いたのではなく、世界中の美術館から許可を得て写真撮影したものを原寸大の陶板で忠実に再現しています。絵の大きさってWebや図版で観たのでは分からないものです。それが原寸大でしかも額縁も同じものを再現しているとあれば、もう現地の美術館へ行く必要もないのではと思えてきます。
日本には世界中から「名画」がやってくるのでいつかは観られる可能性高いのは確かですが、しかしミケランジェロがバチカンのシスティーナ礼拝堂に描いた天井画と正面祭壇壁画「最後の審判」やパドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂、ポンペイの古代遺跡やカッパドキアの聖テオドール聖堂壁画、オランジュリー美術館のモネの「大睡蓮」など、移動不可能な美術作品は、いくら日本で待っていても来てくれることはありません。
ジョット「スクロヴェーニ礼拝堂壁画」
こうした壁画や移動不可能な作品も、現地の空間をそのまま再現し立体展示を行っているのです。例えば、西洋美術史において重要な作品である一連のフレスコ絵画が堂内壁面にびっしりと描かれたスクロヴェーニ礼拝堂を現地で鑑賞するには事前予約が必要です。日時指定され遠路はるばる行っても鑑賞時間はわずか15分しか許されません。
大塚国際美術館がここまで評判の良い理由は、再現展示や絵画の展示数(鑑賞ルートは何と約4キロメートル)だけではないと思います。通常の美術館や展覧会では禁止されている写真撮影が許されていること、また都内の展覧会のように絵を観に行ったのか人を観に行ったのか分からないなんてことはなく、広い展示室を悠々自適に観て回れることも大きな理由の一つだと思えます。
一番上の階からは鳴門の海が見られるなど風光明媚で、自然豊かな瀬戸内海国立公園内に建つ壮大な規模の美術館です。逆にマイナス面を見つけるのが難しいほどです。
自立走行し、定時になると自動で館内の主要作品の解説をするギャラリートークロボ「アートくん」
そうそう、何よりも展示室毎に監視員さんがいないのも良いです。お友達と感想を語り合ったりしながら、自分の好きなペースで観られます。肩の力を抜いてリラックスしながらの絵画鑑賞がこれほど心地よいものだとは思ってもいませんでした。
今年の夏の旅行先これから決めるようでしたら、「行ってよかった美術館&博物館ランキング」で堂々1位に輝いた、大塚国際美術館を旅程に組み込んでみて下さい。絶対損はさせません!「観に行って良かった~」の声お待ちしてます。鳴門の渦潮も待っています!
大塚国際美術館
〒772-0053
徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
開館時間:9時30分から17時
(入館は16時まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)/8月無休
電話:088-687-3737
URL:http://www.o-museum.or.jp/
ところで、大塚国際美術館って行かれたことあります?そもそも名前を聞いたことありました?大塚国際美術館の母体は、これからの季節必ずお世話になるポカリスエットでお馴染みの大塚製薬です。
1921年(大正10年)大塚武三郎氏によって、設立された大塚製薬の“生まれ故郷”徳島県鳴門市に今回ご紹介する大塚国際美術館はあります。
一体どんな美術品が展示され、訪れた人々の高い満足度(「トリップアドバイザー」で5段階の満足度評価でも8割以上が5つ星と、他を圧倒する高い評価を得ています)を獲得しているのでしょう。
ここでお断りしておきますが、実は大塚国際美術館には一点も本物の絵画はありません(きっぱり!)それでは何があるのか?答えは簡単、「レプリカ」です。
ちょっと待った!!レプリカを展示している美術館が日本で一番満足度の高いって、果たしてこれ如何に?!冗談言うにしても、もう少し上手く言えないものかと思いますよね。
実際に、自分も現地へ足を運んでみるまでは正直かなり見くびっていました。持参するカメラも軽いコンデジでいいかな~とも。ところが行ってビックリ観てビックリ。あ~一眼レフ持って来て良かったわ~と思うが早いかすかさずパシャパシャ目の前に広がるアメージングな世界を撮りまくっていました。心の高鳴りを抑えつつ。
ミケランジェロが手掛けたシスティーナ礼拝堂内の絵画も完全再現。勿論大きさ空間の広さも同じです。
「トリップアドバイザー」の口コミでは「全部複製ということであまり期待していなかったのですが、あまりの規模とラインナップと、そして複製ゆえに至近距離で見られるという迫力に圧倒されました」
「聞きしに勝る素晴らしさでした。世界中の名画が原寸通り忠実に陶板で再現されています。絵によっては、退色した本物よりもさらに当時の色で再現され、技術と情熱のたまものに息をのむばかりでした」等、高評価が並び何かの力が働いているのでは…と下衆の勘ぐり入れたくなりますが、行けば必ず納得します。100%間違いなく。
世界25カ国190余の美術館が所蔵する1000点を超える世界の名画や、古代壁画を大塚オーミ陶業の特殊技術によってオリジナル作品と同じサイズ・色合いで、原寸大の陶板で忠実に再現し展示公開している世界にもここしかない稀有な美術館なのです。
陶板画ですので、雨や日差しにも退色しません。オランジェリー美術館のモネ晩年の大作「水連」も写真のように屋外に展示されています。印象派が好んだ外光を思い切り浴びての鑑賞はここでしか出来ない、贅沢な体験です。モネにも見せてあげたいですね。
「レプリカ」と言っても誰かが複製画を描いたのではなく、世界中の美術館から許可を得て写真撮影したものを原寸大の陶板で忠実に再現しています。絵の大きさってWebや図版で観たのでは分からないものです。それが原寸大でしかも額縁も同じものを再現しているとあれば、もう現地の美術館へ行く必要もないのではと思えてきます。
日本には世界中から「名画」がやってくるのでいつかは観られる可能性高いのは確かですが、しかしミケランジェロがバチカンのシスティーナ礼拝堂に描いた天井画と正面祭壇壁画「最後の審判」やパドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂、ポンペイの古代遺跡やカッパドキアの聖テオドール聖堂壁画、オランジュリー美術館のモネの「大睡蓮」など、移動不可能な美術作品は、いくら日本で待っていても来てくれることはありません。
ジョット「スクロヴェーニ礼拝堂壁画」
こうした壁画や移動不可能な作品も、現地の空間をそのまま再現し立体展示を行っているのです。例えば、西洋美術史において重要な作品である一連のフレスコ絵画が堂内壁面にびっしりと描かれたスクロヴェーニ礼拝堂を現地で鑑賞するには事前予約が必要です。日時指定され遠路はるばる行っても鑑賞時間はわずか15分しか許されません。
大塚国際美術館がここまで評判の良い理由は、再現展示や絵画の展示数(鑑賞ルートは何と約4キロメートル)だけではないと思います。通常の美術館や展覧会では禁止されている写真撮影が許されていること、また都内の展覧会のように絵を観に行ったのか人を観に行ったのか分からないなんてことはなく、広い展示室を悠々自適に観て回れることも大きな理由の一つだと思えます。
一番上の階からは鳴門の海が見られるなど風光明媚で、自然豊かな瀬戸内海国立公園内に建つ壮大な規模の美術館です。逆にマイナス面を見つけるのが難しいほどです。
自立走行し、定時になると自動で館内の主要作品の解説をするギャラリートークロボ「アートくん」
そうそう、何よりも展示室毎に監視員さんがいないのも良いです。お友達と感想を語り合ったりしながら、自分の好きなペースで観られます。肩の力を抜いてリラックスしながらの絵画鑑賞がこれほど心地よいものだとは思ってもいませんでした。
今年の夏の旅行先これから決めるようでしたら、「行ってよかった美術館&博物館ランキング」で堂々1位に輝いた、大塚国際美術館を旅程に組み込んでみて下さい。絶対損はさせません!「観に行って良かった~」の声お待ちしてます。鳴門の渦潮も待っています!
大塚国際美術館
〒772-0053
徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
開館時間:9時30分から17時
(入館は16時まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)/8月無休
電話:088-687-3737
URL:http://www.o-museum.or.jp/