『インディ・ジョーンズ』のハリソン・フォードがPUFFYのあの曲に登場する謎とは?作詞した井上陽水はなぜ名前を出したのか

2023/6/30 19:40 龍女 龍女

今回のコラムのテーマはハリソン・フォード(1942年7月13日生れ)である。


(『インディ・ジョーンズ / 魔宮の伝説』より イラストby龍女)

今回取り上げるのは、遂に6月30日公開されるシリーズ第5作
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
で生涯の当たり役
インディアナ・ジョーンズ
を演じるのが最後になるからだ。

シリーズ第三作目
『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』
を観た人がいたら、思い出して欲しい。


(『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』よりショーン・コネリー演じるヘンリー・ジョーンズ博士 イラストby龍女)

「インディアナ」とは本当の名前ではない。
正式には
ヘンリー・ウォルトン・ジョーンズ・ジュニア博士(考古学)だ。
父親のヘンリー・ジョーンズ博士
(演じたのは、ショーン・コネリー。1930~2020)
からは「ジュニア」と呼ばれている。

実は「インディアナ」とは、飼っていた犬の名前である。

これは原案・企画を書いた製作総指揮の
ジョージ・ルーカス(1944年5月14日生れ)
が1970年代に飼っていた大型犬種のアラスカン・マラミュートの名前から発想した。


(ジョージ・ルーカス イラストby龍女)


さて今回はフィクションで一番有名な考古学をしているキャラクターを取り上げている。
筆者がこのコラムでやっている行為を学問に例えるとしたら考現学である。

本題となる疑問は、
「どうして
PUFFYの『渚にまつわるエトセトラ』(1997年4月16日発売)
の歌詞の中でハリソン・フォードが登場するのか?」
である。

止まり木には あのハリソンフォード
私たちは スゴイ ラッキーガール


歌詞を書いたのは、PUFFY(大貫亜美・吉村由美)をデビュー時からプロデュースしていた奥田民生(1965年5月12日生れ)と組んだ
シンガーソングライターの
井上陽水(1948年8月30日生れ)である。


(井上陽水 イラストby龍女)

これは筆者の勝手な想像だが、もし井上陽水本人にこの質問を直接ぶつけても、要領を得ない答えで煙に巻かれそうな気がする。
井上陽水の歌詞は、シュールな内容が多く、理屈で書いたモノと言うより思いつきの要素が大きい気がしているからだ。

しかし、野暮は承知で井上陽水がどうしてあのような歌詞を思いついたのか?
筆者は井上陽水とハリソン・フォードが生きた時代の関連性から、仮説を立ててみることにしたのである。
重要なヒントは、『渚にまつわるエトセトラ』のPVで披露しているPUFFYの踊りの振り付けに隠されていたのである。

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