2023/6/9 21:31
金曜ロードショー『美女と野獣』に向けられたあらぬ批判

ディズニーアニメ不朽の名作『リトル・マーメイド』の実写版が間もなく公開されることを記念して、日本テレビ系『金曜ロードショー』ではディズニーの名作を2週連続で放送。今週は大ヒットしたアニメ版を、リメイクした2017年版の実写映画『美女と野獣』!
人を愛することを知らない王子が、魔女の呪いで野獣に姿を変えられる。呪いを解くためには野獣に人を愛し、愛されることをだれかに説かれなければならない。
『美女と野獣』は「人は見た目が9割」と言われがちな現代において「人の良さは外見に現れない、内面にこそ秘められているのだ」という道徳を解く物語の定番として語り継がれてきた。だが同時に、批判を受けてもきた。
野獣が恐ろしいのは外見だけで実は心優しい人間であり、しかも王子であるということは早い段階で明かされるので、最後にベルが野獣を愛することで呪いが解ける、という感動のオチも穿った見方をすれば「彼がイケメンの金持ちという正体を知っていたから助けたんじゃないの!?」というわけだ。
原作者ヴィルヌーブ夫人の書いた本で、野獣を示す言葉はbêteという。フランス語で野獣、もしくは知性に欠けている、という意味でもある。ヴィルヌーブ夫人はある男と結婚するが知性に欠けて浪費家であったため、離婚に至った。
ヴィルヌーブ夫人が『美女と野獣』で言いたかったことは人の良さは外見ではない、内面にあるということよりも知性に欠けた男は野獣にも劣る! という、自身の経験に裏付けされた真実だったのだろう。
昨今の世界情勢でも知性に欠けた野蛮で粗暴な連中が、そこそこ良いだけの外見を利用し、デカい面して国政を牛耳っているのを見せられ辟易させられるばかりだと日刊サイゾー は報じた。
編集者:いまトピ編集部