卒業を発表、見どころだったのに

7月16日(日本時間)に開幕する陸上の世界選手権(米・オレゴン州)を中継するTBSが先ごろ、生中継番組のメインキャスターを織田裕二と中井美穂が13大会連続で務めることと、2人が今大会を最後に“卒業”することを発表した。
1997年のアテネ大会以来25年、織田と中井のコンビは、世界各地で行われた熱戦の現地から熱いエールとともに2人ならではの言葉を届けてきたが、注目されたのが興奮のあまりに飛び出す織田の数々の“語録”だった。
事前に開催地や有力選手の元を訪れての取材をこなし、『世界陸上』の魅力を知り尽くす織田ならではの言語センスでの発言は、時には物議をかもすこともあったものの、毎回の見どころだったのだが……。
「2013年のモスクワ大会でもはしゃぎ過ぎたことから、日本陸上競技連盟から、水面下でTBSに番組内容改善の要請が。織田としては、視聴者に陸上の魅力をPRするためにやっているのに陸連からのクレームは大いに不満だった。そのため、織田サイドは2015年の北京大会の時点で難色を示していたが、それまで番組のスタッフたちと絆を深めてきた関係もあり、結局、続投が決まった。とはいえ北京大会以降、どんどんおとなしくなってしまい、淡々と仕事をこなすようになって面白みには欠けていた」(テレビ局関係者)
今回の『世界陸上オレゴン』は、日本時間の早朝から昼の時間帯を中心に行われる決勝種目をライブで放送。10日間にわたる総放送時間はおよそ70時間を予定しているというが、以前に比べて大幅な放送時間の短縮となっており、このことも織田と中井が卒業する背景にあったようだ。
「深夜に放送していても数字がさっぱりとあって、中継にかける経費を大幅に削減することになった。もともと、コロナ禍のため海外に渡航しての事前取材もNGに。わざわざ織田と中井を起用する意味も薄れてしまった。2人が卒業した次回大会からは目に見えてコストダウンが図られることになりそうで、局アナが日本のスタジオからリポート・中継進行する形で済ませることになりそう」(TBS関係者)と日刊サイゾーは報じた。
編集者:いまトピ編集部