決して間違った選択をしたくない、重要な将来の決断をする時には、誰もが緊張するはず。

頭が冴えた状態で決断したいなら“おしっこを我慢している時”がいいそうです。
将来の決断はトイレを我慢しながら! おしっこを我慢している時は頭が冴える!?

おしっこを我慢すると「長期的にみて良い結果」を選ぶように

「ノーベル賞」のパロディとして誕生した「イグノーベル賞」。「人々を笑わせ、考えさせる業績」に対して送られる賞です。

これを受賞したのが、オランダの科学者で、トウェンテ大学の教授、Mirjam Tuk 氏の研究です。この研究は、くすっと笑えると同時にちょっと試してみたくなります。

それは「おしっこを我慢すると頭が冴える」という研究。そのカギとなるのが“抑制”です。

強い尿意を感じた時、あなたはどうしますか? ほとんどの人が、おしっこを我慢するために余計な動きを止めますよね。

おしっこは意識的に止めないと、ちょっとした腹圧で尿もれを起こす可能性も。そのために、尿意を感じると体中に抑制のサインが送られるのだそう。

このサインは脳にも送られ、無駄な働きを禁止にするようになります。その結果、最終的に無駄のない「長期的にみて良い結果」を選ぶようになるとか。

報酬が大きい方を選んだのは水をたくさん飲んだグループ

研究で行われた実験では、グループを2つに分け、ひとつは700mlの水を、もうひとつのグループは50mlの水を飲みました。

その後、45分かけて衝動に関するテストを行いました。

例えば「明日16ドルもらう、または35日で30ドルもらうのどちらを選びますか」というもの。報酬が大きいのは後者の方です。

結果は、水を700ml飲みトイレに行きたかったグループの方が、報酬が大きい方を選んだというもの。

水をたっぷり飲んだグループの人の中には、テスト中、足を組んでおしっこを我慢していた人もいました。彼らにどれくらいトイレに行きたいかというのを1-7の数値で表してもらったところ、平均は4.5でした。

集中力や記憶力は低下する

また、初期の尿意では、両側の小脳と、左下前頭葉が活発になるのに対し、最大尿意では、初期尿意で活発化した部分に加えて左中脳と左視床も活発化することがわかっています。

尿意によって体の動きは抑制されますが、脳は逆に活発化し、そのため長期的に有益な判断ができるということ。

ただし、将来の利益への判断は鋭くなりますが、集中力や記憶力などは落ちるので学校のテストには不向きです。

テスト勉強などをする場合には、トイレをすませてリラックスした状態で行うのがよさそう。

例えば、就職先など将来を左右する大きな事柄を決めるのにはよいかもしれません。

ただし実験するなら、万が一のことを考えてトイレにすぐ行けるように自宅でこっそり行うのがオススメ。

やりすぎは、膀胱炎になる可能性もあるので、気をつけて!

出典元: Inhibitory Spillover: Increased Urination Urgency Facilitates Impulse Control in Unrelated Domains

執筆/監修:株式会社からだにいいこと