仕事やプライベートの時間を確保するために、睡眠時間を削っていませんか?

睡眠不足が続くと、うつ病になりやすいことがわかっています。
睡眠不足が続くとうつ病になりやすい|睡眠5時間は危険ライン?

睡眠不足は集中力の低下や被害妄想も招く

日本人は、睡眠時間が短いといったニュースをたびたび目にします。

国民の平均時間は年々短くなっており、1960年から2005年までの45年間で50分も短縮しているそう。

また、経済協力開発機構(OECD)が世界29カ国を対象に調査した、国民の平均睡眠時間によると、日本は2番目に睡眠時間が短いという睡眠不足大国ぶり。

「最適な睡眠時間は7時間前後」と、睡眠に関する専門家の多くが指摘しますが、日本人の平均睡眠時間は「6時間未満」が4割。

また10人に1人は「5時間未満」の睡眠時間で生活をしているとか。

日本人の睡眠時間が短くなっている背景には、コンビニなど24時間営業のお店が多いことや、スマートフォンの登場で、生活が夜型になっていることも挙げられます。

こういった社会背景に流され「少しくらい睡眠不足でも大丈夫」と考えている人は要注意。

睡眠は、体の休息はもちろん、脳の休息の時間です。

睡眠不足の状態が続くと、集中力、分析力、記憶力、運動能力、熱意の低下や、場合によっては被害妄想も起こることがわかっています。

また免疫力が低下し、風邪や病気になりやすくもなるのです。

5日の睡眠不足でもうつ状態になる

また、睡眠不足がつづくと、うつ病になるリスクが高まります。そのカギとなるのが、脳の「扁桃体」です。

脳の扁桃体は、神経細胞の集まりで情動や感情の処理、ストレス反応、不安・緊張に関わっている部位。

強い不安や緊張が長くつづくと、扁桃体が過剰に働きストレスホルモンが分泌します。

これが長期間続くことで神経細胞が萎縮して、ほかの脳神経細胞との情報伝達がうまくいかなくなり、うつ病が発生するのだそう。

睡眠不足になると、扁桃体の活動が過剰になるため、うつ病になりやすくなる傾向が。

また、5日程度の睡眠不足が続くと、うつ病と同じような状態になってしまうこともわかっています。

いま話題の「睡眠負債」の危険もあります。

毎日7時間寝るのが理想的なのに、5時間の睡眠を続けると、毎日2時間の睡眠負債がたまっていきます。

1日2時間の睡眠不足が2週間続くと、お酒を飲んで「ほろ酔い」の時の血中アルコール濃度と、ほぼ同じ脳の働きになるという結果が出ています。

意識が朦朧としたり、体がだる重くなったり、精神的にも不安定でネガティブになりがち。

平均睡眠が5時間以下の人は、すでに危険水位かもしれません。

「寝ないでがんばる」は体も心もむしばむことになるので、睡眠時間を毎日しっかりとりましょう。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと