今までと体調、体型、生活スタイルが変わってくる妊娠中。

慢性的に起こる肩こりを辛く感じている妊婦さんも多くいます。そこで、自分でできる解消法をご紹介します。

肩コリは妊娠中、どんどんひどくなる!

女性は男性に比べてもともと筋肉が少ないために血行が悪く、肩こりになりがち。

血行が悪くなると筋肉の中に発生した乳酸等がうまく流れず、筋肉内に停滞。

また、筋肉に届く酸素も減って、さらに乳酸が作られ、筋肉が硬くなることで血行が悪化……という悪循環に陥るのです。

妊娠中は、その肩こりがさらに悪化して、辛くなる人も多くいます。その主な原因を下記にご紹介します。

○ホルモンバランスによる血行不良
妊娠すると、ホルモンのバランスが以前と変わり、自律神経が乱れやすくなっています。

このことにより、血行が悪化。ひどい肩こりになってしまうこともあります。

○便秘
妊娠すると、黄体ホルモンが分泌されやすくなります。このホルモンは胎児を守るため子宮の収縮運動を抑える働きがあります。

それが子宮のすぐ近くにある腸にも影響するので、便秘に。

また、便秘が長く続くと、便秘により発生する腐敗ガスが腸壁を通して血液に溶け込み、体全体に行き渡ります。

このガスが体の筋疲労を起こしやすくして、さらなる肩こりを招くと考えられます。

○骨盤の歪み
妊娠すると、子宮が大きくなり腸が圧迫されます。

内臓を支える骨盤も妊娠と同時に変化するため、内臓が今までの位置からずれることで、機能が低下、新陳代謝が悪くなってしまいます。

前述した血行不良がさらに、悪化。妊娠中期や後期になると、赤ちゃんがさらに大きくなって内臓を圧迫するので、血行不良が加速し肩こりはひどくなります。

○姿勢の変化
妊娠するとお腹が大きくなるのはもちろん、胸のサイズもアップ。前に重心がかかることで、猫背になりがち。

猫背だと、ふだん生活しているだけで、常に肩や首の筋肉に負担がかかり、肩こりになります。

自分でできる 肩こりケア法

肩こりは、放っておくとどんどん悪化し、頭痛や吐き気を誘発することもあります。

ひどくなる前に、セルフケアでこりをほぐしておきましょう。

肩こりは、肩のほか、背中側の肩甲骨、首の筋肉、肩甲骨の下の胸の筋肉もほぐすのがポイント。

こりは一気にほぐれないので、毎日少しずつケアするのがコツです。

●解消法1「ストレッチをする」
体の後ろで両手を組み、肩甲骨をそらせるようにしながら、胸を前に突き出し、深呼吸を行います。

これだけでも、猫背が解消され肩甲骨周りがほぐれます。同じ姿勢でいる時や、こりを感じたとき、すぐに行った方が効果的です。

肩を回したり、ヨガの「ネコのポーズ」をするなど、ほかにも簡単な肩のストレッチ方法はたくさんあります。
猫のポーズ

●解消法2「クッションを活用」
肩こりになりにくい姿勢でいることも、解消法の大きなポイント。

座るときや、寝るとき、クッションを活用して姿勢を見直してみましょう。

小さなクッションを入れるだけでも、姿勢が改善されて肩こりがだいぶ楽になります。

月齢にあわせてこまめに調整しましょう。
クッション

●解消法3「ホットタオル」
肩こりの大きな原因のひとつが血流の悪さ。

濡らしたタオルを電子レンジで1分ほど(分数は電子レンジのワット数により調整を)加熱し、肩こりのひどい部分に当てます。

これで血行を促す効果が。スチームの熱がじんわり伝わり、気持ち良く肩こり解消ができます。
ホットタオル
●解消法4「シャワーを当てる」
お風呂に入ったときに、熱めのシャワーを肩にあて、血行の悪い部分を念入りに温めましょう。

また、水圧を強くすれば、マッサージ効果も。

シャワー
●解消法5「目を休める」
スマートフォンやパソコンなど、目を酷使するものを使う時間をできるだけ短くしましょう。

眼精疲労は、目や頭皮からつながる首や肩の筋肉まで硬直させます。ホットタオルで目を温めるのも効果的です。
目を休める
肩こりというと、市販の鎮痛剤や湿布を活用するのが手軽ですが、それらにふくまれる薬剤には子宮を収縮する働きなどがあるものも。

また、ツボ押しも、ツボの中には子宮に影響する箇所もあるので、むやみに行うのは避けましょう。

つらい肩こりが続く場合は、我慢せず婦人科医に相談をしてください。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと