ひざ上の肉をとるためには太ももの筋膜に注目することがポイント。

ひざ上がたるむのは太ももの筋肉が正しく使えていないから。

まずは太ももの筋膜の癒着を解消することが大切です。

ひざ上のたるみは、太ももが正しく使えていない結果

私たちの身体は、正しく使えばトラブルもなく見た目もバランスがとれた、美しいナチュラルボディを作ることができるようになっています。

でも、正しく使わないと、見た目にも内側にも悪影響を及ぼしてしまいます。

そのわかりやすい例の一つが、「ひざ上のたるみ肉」でしょう。

ひざ上のたるみ肉は、そもそもどうしてできるのでしょうか。それを知るためにはまず、ひざを伸ばしてみてください。

太ももの前の筋肉が動きませんか? 次に、ひざを曲げてみてください。

今度は太ももの裏の筋肉が動くのがわかるでしょう。このように、ひざの筋肉は太ももの筋肉と連動しています。

脂肪は、よく動く場所にはたまりにくいとされているので、もしひざが正しく動いていれば、ひざ上のたるみはできないはずです。

それができてしまうのは、太ももの筋肉の配置がズレたり、太ももの間違った動かし方によって、ひざが正しく動いていないからなのです。

筋肉が正しく使えない原因は「筋膜」の癒着

太ももの筋肉と一口で言っても一つの大きな筋肉ではなく、前、後ろ、内側、外側に役割分担されています。

例えば、大腿四頭筋は、本来は太ももの前側に位置しています。

ところが、一人ひとり骨格も筋肉のつき方も、使い方も違うので、筋肉の位置が本来の位置からズレてしまっていることがあります。

ひざ上のたるみ肉をとるためには、まずは太ももの筋肉を正しい位置に戻し、太ももが正しく動くようにする必要があるのです。

ここでポイントとなるのが「筋膜」です。筋膜とは、全身の筋肉をボディスーツのように覆い、私たちの身体を形作り、支えているものです。

この筋膜、全身をくまなく覆っているだけに、隣り合った筋肉の表面にある筋膜どうしがくっつくことがあります。

これを“癒着”といいます。筋膜が癒着すると、本来別々に動くべき筋肉が一緒に動いてしまったり、思うように動かなくなり、筋肉の位置のズレも引き起こします。

ひざ上のたるみ肉が気になる人は、太ももの筋膜が癒着していることが多いと考えられます。

太ももをヒジで押して筋膜の癒着を解消、ひざ肉スッキリへ

ひざ上のたるみ肉をとるためには、まず太ももの筋膜の癒着を解消することが大切です。

筋膜が癒着しているかどうか確かめるには、イスに座ってヒジを太ももの上に置き、圧をかけてみてください。

軽い痛みを感じれば、筋膜が癒着していると考えられます。

そのままぐーっと圧をかけ、一定の力で圧をかけ続けて、最初に感じた軽い痛みを感じなくなるまで待ってみましょう。

痛みがなくなったら、筋膜の癒着が解消されたサインです。

座っている時、気づいたらいつでもこの「太ももヒジ押し」を行えば、筋肉があるべき位置に戻って太ももが正しく使えるようになります。

長い時間をかけてついたひざ上のたるみ肉はすぐには消えませんが、太ももの筋肉を正しく使えるようになれば、いつの間にか、しつこいひざ上肉ときれいに別れることができているかもしれません。

【参考】『筋膜ボディセラピー』

執筆/監修:株式会社からだにいいこと


大久保圭祐(おおくぼけいすけ)

【お話を伺った人】大久保圭祐(おおくぼけいすけ)

米国Rolf Institute®を卒業し、世界三大ボディワークのロルフィング®を修得する。各種メディアにてボディメークや店舗メニューの監修、セミナー講師、コラムの執筆など幅広く活躍中。著書に『筋膜ボディセラピー』(三栄書房)がある。