「カギはどこ?」「コーディネートが決まらない!」。

本当は余裕で出られるはずだったのに、準備でつまずき結局遅刻…。

出かける前にバタバタするクセを直して、30分早く家を出られる方法をご紹介します。

遅刻の根本原因は あなたの考え方の“クセ”にある

出かける前にバタつく…その原因は「脳の働かせ方、考え方のクセにある」と医学博士の司馬理英子さん。

「遅刻が多い人の脳はワーキングメモリーと呼ばれる、何か行う際に情報として用意する“記憶”の量が少ない傾向にあります。外出のために用意すべき記憶から『明日は寒いから厚着を』といったことが抜けがちなため、予想以上に準備に手間取り、遅刻してしまうのです」

そのため物の置き方・しまい方にも影響が出て、出かける前の大混乱を招くといいます。

「忘れっぽく、すぐ他のことに気を取られてしまうんですね。帰宅したらまずカギを置くべき場所に置けばいいのに、手にした郵便物のほうが気になって、開封して読み始め…。その結果、翌朝はカギの大捜索をする羽目に」

また、ひとつのことが気になるとその考えから抜け出せないというクセをもつ人も多いといいます。

「そのため時間がないのにあきらめられず、服にずっと迷ったり、物を探し続けたり。結果、遅刻してしまいます」

どうしても遅刻してしまう人の “遅刻しない収納”の鉄則

そんな長年の慣れきった脳のクセを直すのは、難しいもの。でも、収納スタイリストの吉川永理子さんによると簡単にできるそう!

「物の置き方・しまい方を、自分のクセに合わせればいいんです。遅刻しやすい人が、いちばんラクに物を見つけられる収納の鉄則をご紹介します」。

鉄則1:丸見えにせよ!

どこにしまったか忘れるのを防ぐには、目につく場所に見えるように置くのが一番。

「立ったときの腰から目までの高さがもっとも目に入るので、この範囲内に目立つ色や形、透明の物に入れて収納を。例えばケータイなら、目につく高い位置に派手なケータイ用充電スタンドを置き定位置にして」(吉川さん)

鉄則2:絶対、分散しない!

服やバッグがクローゼットのあっちこっちに。こんな状況こそ、物が行方不明になる主原因!

「同じアイテムはふだん使いも特別な日用もストックも、一カ所にまとめればなくなりません」(吉川さん)

「カギや財布などの細かな必須アイテムはポーチにまとめてバッグ・イン・バッグに。ほかのバッグを使うときはポーチごと入れ替えられるので忘れ物も防げます」(司馬さん)

鉄則3:投げ込むかちょい置きでしまうべし

遅刻してしまう人は、すぐ他のことに気を取られがち。

「出したらしまう、使ったら戻すのが苦手で引き出しやフタを開けるのも面倒になるため、収納はカゴやトレイに“投げ込む”か“置く”を基本にしましょう。アクセサリーは、洗面所に“ちょい置きトレイ”を用意すればなくなりません」(吉川さん)

鉄則4:迷うものは3番手まで決めておく

いつも服に迷う人は、どうしても困ったときのお決まりコーディネートを用意。

「1パターンだけだと雨など予想外の状況の際にパニックになるため、それぞれに合うパターンを3つぐらい考えておいて」(司馬さん)

1つからでもよいのでさっそく生活に取り入れてみて。

探しもののない生活は遅刻を防ぐだけでなく、気持ちにも余裕が生まれてストレスも軽減します。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと


吉川永里子(よしかわ・えりこ)

【お話を伺った人】吉川永里子(よしかわ・えりこ)

収納スタイリスト。整理収納アドバイザー1級認定講師。雑誌・テレビ・講演など多方面で活躍。個人宅でのレッスンも好評。『衣替え必要なし!吉川永里子のクローゼット収納』(主婦の友社刊)など著書多数。
http://www.roomandme.net

司馬理英子(しば・りえこ)

【お話を伺った人】司馬理英子(しば・りえこ)

医学博士。司馬クリニック院長。アメリカでADHD(注意欠如/多動性障害)を研究、日本での知識の普及に貢献する。