ほかの人と同じように伝えているのに、なんだか理解してもらえない。

そんな大人の発達障害っぽい人とうまく接するコツをご紹介します。
『大人の発達障害』ぽい人とのトラブルにならない接し方

「空気が読めない」と言われがちな理由

同じミスを繰り返したり、相手先と打ち合わせ中に空気がピリッとなる発言をしてしまったり……。

何度注意しても、なおらない同僚や部下に疲れていませんか?

これらは彼らの性格や努力不足ではなく、特性の可能性があります。

それが、生まれ持った発達上の特性「発達障害」を持った人。

代表的なのが、ASDとADHDです。

「ASD(自閉スペクトラム症)」は、人の気持ちを理解することが苦手なため、空気が読めないと言われがちに。

冗談や例え話でも、そのまま事実と受け止めてしまったり、思ったことをそのまま口に出してしまいます。

また、ルーティーンには強いですが、急な予定変更に弱く、例えば会議の急な変更等に対応するのはとても困難です。

そして、こだわりが強いという傾向もあります。

また「ADHD(注意欠如・多動症)」は、忘れ物などケアレスミスが多いのが特性のひとつ。

じっとして人の話を聞くのが苦手で、相手の話の腰を折ってしまうこともあります。

また、片付けや並行していくつもの作業を行うのが苦手です。

伝え方を工夫すればコミュニケーションが円滑に

こういった傾向のある人は、一般的に変わった人、努力が足りない人と思われてしまい、本人は非常に生きづらさを感じている場合が多くあります。

これらは持って生まれた特性であり、努力で改善できるものではありません。

しかし、まわりの人がどう伝えたら彼らがわかりやすいか、少し工夫することで、円滑なコミュニケーションをとることができます。

大人の発達障害っぽい人とトラブルにならない接し方

○指示はできるだけ具体的に

彼らは、場の空気を読んで発言したり、相手の気持ちを察して行動に移したりと、具体的に目に見えないものを読み取るのが非常に苦手です。

例えば「今日はお客さんがくるから適当にお菓子を買っておいて」とお願いすると、「適当に」というのがどういうことなのか、うまく理解できません。

すると言葉の通り、適当に客用には適さないお菓子を買ってきてしまうことにも。

指示をする時は、「今日はお客さんが来るので、○○堂のお菓子を買っておいて」と、やるべきことを具体的に指示すると、彼らが行動しやすくなります。

○特性を生かしつつカバーする

また、ASDの特性にある、空気が読めず一方的に自分の得意なことを話してしまうというところは、営業に向いている場合も。

自信満々に自社製品を説明する姿が、一目置かれることもあります。

ただし、場の空気を読まずに話し始めると逆効果にも。

得意先とのやりとりでは、話してよいという合図を送るなどすることで、空気が読めないという特性をカバーできます。

○スケジュールチェックをサポートする

時間の概念が理解できていないため、約束の時間から逆算して行動するといったことがうまくできず、遅刻や締め切りを守れないことが多いのも特徴です。

特に初めて行く場所や、急に予定が変わった場合は、時間に間に合わせられなくなりがちです。

こういった場合は、何時に会社を出て、何時の電車に乗るという指示を。

初めて行く場合に限り、一緒に行くなどするのもよいでしょう。

また、仕事を始める前に、今日1日の作業内容と時間の配分を確認すると、理解しやすくなります。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと