髪の毛があるので気づきにくいけれど、頭皮は脂の分泌量が多いゾーン。実は、顔のTゾーン以上に皮脂が多いところです。
頭皮が臭いのはシャンプーのせい?芸能人もやってる『湯シャン』の効果

洗いすぎは逆にニオいやすくなる!

特に、皮脂は男性ホルモンによって分泌が促進されるため、男性はニオいやすく、特にミドルエイジになるほどニオいが強くなります。

しかし、ストレスや生活習慣の乱れにより、自律神経やホルモンのバランスが崩れることで皮脂の量が増えるため、頭がニオいやすのは女性も例外ではありません。

それでは毎日しっかり洗えばよいかというと、洗いすぎは逆にニオいやすい頭になるから要注意!

というのも、皮脂には「皮膚を守る」という役割があります。洗いすぎて皮脂が取れ過ぎると、皮膚を守るため、逆に皮脂の分泌が多くなってしまうのです。

洗浄力の高いシャンプーで朝晩の2回、髪を洗っている人は洗いすぎ。1日1回か、2日に1回が適度なペースです。

また皮脂には、肌によい常在菌が住んでおり、これが頭皮を健康にしてくれます。

しかし洗いすぎにより、頭皮の環境が悪化すると、皮脂を好むカビの一種が増えてしまうこともあります。これは、フケ症の原因になります。

「休プー」のすすめ

シャンプーの回数が多すぎる人は、まず回数を減らしましょう。完全にシャンプーを使わずに髪を洗うことを、ノーシャンプーの意味で「ノープー」といい、SNSなどでも話題になっています。

お湯だけで洗うことで、皮脂の分泌が適正になり、頭皮の常在菌のバランスも保たれるようになります。

お湯だけできれいになるの?と思われそうですが、実は40度以上のお湯では、皮脂を取り過ぎるほどの洗浄力があります。

ただし、シャンプーに慣れた状態から急にノープーにすると、初めは皮脂分泌がまだ多く、脂臭くなるかもしれません。そこで提案したいのが、シャンプーを休む「休プー」。

まず、シャンプーと湯シャンを1日置きくらいにして、シャンプーを使う回数を減らします。慣れたら湯シャンの割合を増やしていきましょう。

頭皮を指の腹でマッサージするように洗う

ポイントとしては、洗う前にしっかりブラッシングして、ほこりなどの汚れを落としておくこと。

また洗う時は40度以下のお湯を使い、頭皮を指の腹でマッサージするようにしっかりと洗い、よく流すことです。

そして洗髪後はドライヤーで乾かし、生乾きのままにしておかないこと。髪が濡れていると、雑菌が繁殖しやすくなります。

ただし、脂性肌の人や、フケが多すぎる人に湯シャンは向きません。またワックスなどの整髪料をつける人は、シャンプーでしっかり落とす必要があります。

体を動かして汗や皮脂が多い日もあるでしょうから、湯シャンの頻度に正解はありません。自分の頭皮の状態を確認しながら、実践してみてください。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと


桐村里紗(きりむら・りさ)

【お話を伺った人】桐村里紗(きりむら・りさ)

内科医・認定産業医。
治療より予防を重視し、ヘルスケアをライフスタイルデザインと再定義し、生活者の行動変容を促すコンテンツ開発を行う。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)他。ニオイ解決WEBサイト『ナゼクサ.com』運営。