汗のにおいをケアするグッズ、ドラッグストアでなんとなく選んでいるのでは?

正しい使い方をご紹介。

過剰な使用でにおい菌が繁殖することも!

真夏のこの時期に大活躍するのが、汗のにおいをケアするデオドラント剤。

いろいろなメーカーから、たくさんの種類が出ていますが、選び方や使い方をわかって使っている人は少ないものです。

自分に合わないものを適当に使ったり、においを気にし過ぎて過剰に使うと、逆に、においの原因となる菌が繁殖したり、不快なにおいが増してしまうことも!

まずデオドラント剤には、働きによっていくつかの種類があります。

おおまかに分けると「制汗」「消臭」「マスキング」「殺菌」の4つ。

それぞれの機能や特徴、使い方のポイントを解説していきましょう。

汗のにおいを抑える4つの機能とは

○制汗剤

制汗剤とは、化合物で毛穴をふさいで、汗の量を減らすもの。

汗を減らすことで、常在菌の繁殖を抑え、においの発生を防ぎます。

しかし、汗とはそもそも上がり過ぎた体温を下げるためにかいており、体にとって必要なもの。

汗を抑える制汗剤を全身に使うと、体温が下がらなくなり危険なのです。

使用するときは、脇の下や足の裏など、汗をかきやすく、ムレやすく、においが強くなりやすい部分へのポイント使いにとどめて。

また、常に汗腺をふさいでいると、サラサラした“よい汗”がかけなくなり、その結果、においの原因菌が繁殖しやすくなります。

休みの日は、制汗剤を使うのもお休みにするなどして、汗腺の負担を減らしましょう。

○消臭剤

制汗剤を使うほど汗の多くない人は、消臭効果のあるグッズで対策を。

消臭作用とは、におい成分自体を包んだり、分解することでにおいを抑える作用のこと。

消臭効果のあるグッズとしては、まずゼオライトや炭など、天然の吸着剤を配合した下着や靴の中敷きなどがあります。

また、におい成分を分解して消臭するタイプのスプレーは、効果的で安全性も高いので◎。

下着や靴下にスプレーしておくと、におい成分を分解し、消臭してくれます。

○マスキング剤

マスキングとは、香りの成分で悪臭を覆い隠すことで、芳香剤などの作用です。

香水やアロマスプレーもその一種。

また、多くのケア用品には、マスキングのために柑橘系やフローラル系などの香料が使われています。

軽い体臭なら、こうしたマスキング剤でカバーできます。

ただし、強い体臭やワキガの場合は、体臭との相性が悪いと、逆に不快なにおいになってしまうこともあるので要注意です。

○殺菌剤

一般的には、殺菌剤まで使わなくてもにおいのケアはできます。

しかし、ワキガ体質の人は、よく洗っても、殺菌しても回復力の強い「ジフテロイド菌」という菌が、肌に多く定着しています。

他の対策ではにおいが抑えられないワキガ体質なら、殺菌剤配合のケア用品が効果的。

また、菌の繁殖は衣類で起こるので、抗菌繊維を使った下着や靴下を選ぶのもおすすめです。

あなたの体に合ったデオドラント剤を選んで、夏をさわやかに乗り切りましょう。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと


桐村里紗(きりむら・りさ)

【お話を伺った人】桐村里紗(きりむら・りさ)

内科医・認定産業医。
治療より予防を重視し、ヘルスケアをライフスタイルデザインと再定義し、生活者の行動変容を促すコンテンツ開発を行う。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)他。ニオイ解決WEBサイト『ナゼクサ.com』運営。