汗をかけない人が増加中。

ただし「サラサラ汗」はかけなくても「ベタベタ汗」をかく人は臭っているかも。
汗をかけない人ほど臭いに注意!臭わない体作りのポイントは?

「汗をかけない」は体がサボっている証拠

夏場になると、なるべく汗をかかないようにと努力する人がいますが、これは、不健康。

日本のように高温多湿の地域では、体温調整のためしっかり汗をかく方が自然です。

しかし、現代では汗をかく機能が低下している人が増えています。その理由は、運動不足やクーラーの完備など。

ただし「汗をかけない」とは言っても、それは「サラサラ汗」の話で、「ベタベタ汗」をかいている人は多いのです。

実は、自分に備わっている汗腺のすべてが、働いているとは限りません。体の多くの機能は、使わないとすぐにサボります。

汗をかく習慣がないと、汗腺が休眠状態になり、いざ、汗をかこうと思うと「ベタベタ汗」しかかけなくなります。

これが、においの原因に! しっかりサラサラ汗をかいた上で、デオドラントケアをしましょう。

ベタベタ汗は細菌のエサになる

体温調節のための汗は「エクリン汗腺」という汗の管から分泌されます。

その数は、生後3年間に過ごしてきた環境によって決まっており、南国で生まれ育ったら多くなり、北国なら少なくなります。

そして「サラサラ汗」と「ベタベタ汗」の違いは、溶けている成分の量です。

通常、血液をろ過して汗を作る時、ナトリウムなどのミネラル分は、体内に再吸収されます。だから、汗腺がしっかり機能している人の汗は、舐めてもあまりしょっぱくないのです。

一方、汗腺が機能低下していると、汗の中にミネラル分などが排泄されやすくなります。これが、ベタベタの原因に。

ミネラル分は、皮膚の表面にいる常在細菌のエサになるので、細菌たちは喜んで増え、これが臭いの原因になるのです。

ベタベタ汗しかかけない人への汗臭対策は「汗をしっかりかく習慣を毎日持つこと」。

水分を補給しながら、20分以上の有酸素運動をしたり、40度程度の湯船にゆったり浸かる入浴を続けることで、サラサラ汗をかけるようになります。

デオドラントケアはポイント使いを基本に

デオドラントケアの注意点として、全身に制汗剤を使うと十分汗をかけないため、体温調整に影響します。

脇などのポイント使いのみにして、他は汗をこまめに拭きましょう。

また、皮膚の常在菌は、増え過ぎるとにおいの原因になりますが、皮膚を守る重要な働きをしています。

皮膚自体を殺菌するよりも、抗菌繊維などを使った肌着などを着ることをおすすめします。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと


桐村里紗(きりむら・りさ)

【お話を伺った人】桐村里紗(きりむら・りさ)

内科医・認定産業医。
治療より予防を重視し、ヘルスケアをライフスタイルデザインと再定義し、生活者の行動変容を促すコンテンツ開発を行う。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)他。ニオイ解決WEBサイト『ナゼクサ.com』運営。