日本人は世界の中で最も座っている時間が長いそう。“座り続けること”で起こる健康リスクとその改善方法をご紹介します。
““座り続けること”が体にも脳にも悪影響を及ぼす…死亡リスクも増加!?

11時間以上座っている人は死亡リスクがプラス40%も

世界各国で“座る”ことによる健康リスクが指摘されています。
今まで“座り続けること”でイメージされる健康リスクは、肩こりや腰痛でした。でも、これだけではないんです。姿勢が悪いことで内臓が圧迫され胃もたれになりやすかったり、口呼吸になりやすくなることでウイルスなどの感染リスクも増加します。

さらに、恐ろしいことが2012年に米国の医学誌で発表されています。それが、1日11時間以上座っている人は、4時間以下の人よりも死亡リスクが40%高くなるというもの。「座りすぎによる健康被害は、喫煙に匹敵する」と報道したメディアも。

そのカギとなるのが、体の血流。長く座っていると、脚の筋肉が使われません。すると、代謝機能が衰え、糖や中性脂肪が血液の中で増えてしまうのです。その結果、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病のリスクが高まるというもの。現在では、立って作業をした方が、集中力が上がることもわかっています。アメリカ・シリコンバレーのベンチャー企業では、多くの人たちが立ってパソコンで仕事。オーストラリアの小学校では、立って勉強するためスタンディングデスクが取り入れられています。

日本人は世界20カ国で座っている時間が一番長い

気をつけたいのが、私たち日本人。世界20カ国の成人を対象に、平日の座位時間について調査した結果、日本人が最長で7時間と、20カ国中最も長いことが大学の研究で発表されています。
自分の生活を考えてみましょう。デスクワークの場合、1日8時間座って働き、帰宅後は夕食を食べたり、テレビを見たり……。合計すると、前述の11時間に近い時間座っていることがわかります。
でも、仕事の環境を変えるのはなかなか難しいもの。デスクワークでも、“座り続けること”の健康リスクを回避できる方法がこちらです。

<“座り続けること”の健康リスクを減らすテク>

○1時間に一度は、立つ

トイレ休憩に行く、コピーや資料を取りに行くなど、1時間に1回は立ち上がることを意識する。気持ちの切り替えにもなるので、仕事の作業効率もあがります。

○座ったままストレッチをする

できれば靴を脱いで、足を解放してから行いましょう。かかとを上げ下げして、ふくらはぎの筋肉を動かします。次に、つま先を上げ下げして、すねの部分の筋肉を刺激しましょう。座ったまま膝を上げるのもおすすめ。座って圧迫されている太ももの血流を促すことができます。

○座る環境を見直す

空いている会議室を使って立って仕事するなど、“座り続ける”環境をできるだけ改善できないか見直しを。イスをバランスボールにして、いい姿勢を保ちながら仕事をするのも◎。最近では「座りながら運動できる」をキャッチコピーに販売されているデスク用チェアーも。自分に合ったものを積極的に試してみましょう。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと

この記事は2018年6月に執筆されたものです。