どちらも難しいけれど、部下や子どもを成長させたり、人との関係をよくしてくれるキメ手になるのが“叱ること”と“ほめる”こと。

うまく使いこなして、人間関係を円滑に構築しましょう。
叱り上手・ほめ上手の6つのコツ|人間関係を円滑にする極意

叱られた経験の少ない人が増えている

人を叱ることと、ほめることは、円滑な人間関係を築くのに欠かせない要素です。

特に職場や子育てでは、この2つが大きなポイントに。

「ほめる」は相手のいいところを認めたり、引き出したりすること。ほめられた方は自信がついて、どんどんできることが増えるようになります。

また、こちらにとっても、ほめるコツを知ることで、相手のいいところがたくさん見えるようになります。

さらに相手をほめることは会話のきっかけにもなるので、初対面の人と会うといった緊張する場面でも使えて、相手との距離を縮めることもできるのです。

一方、少し難しく感じるのは「叱る」こと。

上の世代では「隣のおじさんに叱られた」など、周りの大人が遠慮なく叱ってくれるのが日常茶飯事でした。

昨今では、叱られた経験も少ない人も多く、そういった経験がない人たちにとって、人を叱るのは難しいことになっています。

でも「叱る」時のコツを知れば、相手に自分の思いを伝えることができるようになります。

「上手にほめるコツ」と「上手に叱るコツ」を身につけて、ほめ上手、叱り上手になりましょう。

<上手にほめるコツ>

◯外見をほめるときは具体的に

ほめるというと浮かぶのは、外見をほめること。

「かっこいいですね」「きれいですね」などは、言いやすい言葉です。

ただし、よく使われる言葉だけに相手の心に響きにくいことも。

これらの一般的なほめ言葉には、具体的な言葉をプラスすると、より印象的なほめ言葉になります。

たとえば「そのネクタイかっこいいですね」、「きれいなネイルですね」など。

◯その人の個性はほめポイント

個性的なファッション、珍しい形のメガネやピアス、ナチュラルカールの髪、声質など、その人のオリジナルのものは絶好のほめポイント。

まれにコンプレックスであることもありますが、ほめられることでその人の自信になっていくものです。

自分がその人の個性的な箇所を素敵だと思ったら、ぜひ言葉にしてほめましょう。

◯結果はもちろん、その過程もほめる

「成績がよかった」「うまくできた」など、よい結果はほめやすいポイントのひとつ。

でも、いまいち結果が振るわなかった場合、努力した過程をほめましょう。

もちろん、よい結果をほめる場合でも努力した過程もふくめると、相手は自己肯定感を大きく抱くことができるので、よりうれしく感じるのです。

<上手に叱るコツ>

◯感情まかせにしない

「怒る」と「叱る」は違います。

「怒る」は、イライラして我慢できない自分の感情を相手にぶつけるもの。

「叱る」は、相手のために注意を促すものです。

「叱る」時に、感情が入ってしまう場合もありますが、できるだけ冷静に話して。

声を荒げて「叱る」と、叱られている方は怒られているように感じ、話の内容に耳を傾けようとはしません。

結果的に、叱っている人の意図は相手に伝わらず、その人は同じミスをくり返すことになってしまいます。

◯論理的、具体的に話す

叱っている理由や、どうして叱っているのかなどを、倫理的に話しましょう。

具体的に今後はこうした方がよいなども話すと、相手も理解しやすくなってすぐ行動に移せるように。

叱る側も、倫理的、具体的に話すことを意識することで、内容がシンプルになり、短い時間で相手に自分の思いを伝えることができます。

◯ひとつのことだけにする

一度にたくさんのことを言われても理解できないもの。

特に「叱る」時は、叱られる相手もナーバスになっているので、理解しやすいように叱る内容はひとつのことだけに絞って。

叱る時間が短くなるので気持ちも楽になります。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと