腸内細菌の状態が心の状態まで左右することが、研究でわかっています。

腸をケアして心の安定を得る方法をまとめました。

腸内細菌で体の不調からうつまで改善

「ストレスは万病のもと」といいますが、現代で生活する上ではストレスから逃げることはできません。そのストレス、腸にも影響しているのを知っていますか?

心と腸と脳はお互いに影響しあっていて、これを「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」といいます。脳がストレスを感じると、腸の働きも低下するのです。

強いストレスを感じると便秘や下痢になるのもこのせい。

昨今の研究では、腸内の細菌が脳の幸福度までコントロールしていることもわかってきたとか。つまり、腸の状態をよくすれば、心も安定するということ。

ついには、健康な人の腸内細菌を移植する「腸内フローラ移植療法」も登場。

この治療法では、体の不調だけでなく、うつを改善したり、社交的にしたりなど性格を変える効果もあるというほど。

ストレスに負けない体になるためには、腸内環境を改善することが大切なんです。

腸が元気になると、幸せを感じるホルモン「セロトニン」の分泌量がアップします。幸せな気分を感じることができ、小さいことでクヨクヨせず前向きな人になれます。

また、自律神経の「交感神経」と「副交感神経」のメリハリが出てくるので、ストレスを感じてもコントロールできるようになり、ストレスに強くなります。

すると、ストレスによる便秘や下痢も起こりにくくなることに。

このように、ストレス社会で生活しても心の安定を得られる、腸のケア方法をご紹介します。

腸内環境を改善して心の安定を得るための方法5つ

1)朝食を食べる

食欲がないからと朝ごはんを抜いていませんか? 朝ごはんは、腸にとって目覚まし時計と同じ作用があります。

眠っていた腸を目覚めさせるため、朝ごはんには脳のエネルギーになる糖質を含めて、しっかりとりましょう。

卵などのタンパク質のほか、みそや漬物など、腸内環境を整える発酵食もとると、さらに◎。

2)腸をもむ

お腹を手でマッサージする「腸もみ」をすることで、腸のぜん動運動を促して便秘や溜まったガスを解消しましょう。

最近では、腸をもむことでストレスに強くなることもわかっています。

3)食事は寝る2時間前までに

寝る直前に食事をすると、睡眠中も腸などの消化器官は働きっぱなし。本来、睡眠中は腸を休ませ、昼間の疲れを回復させる時間です。

腸が休めないと、翌日の体にも疲労が残ります。これが心の安定の妨げに。腸を休めるためにも、食事は寝る2時間前までに済ませましょう。

どうしてもお腹が空いてしまった場合は、温かいミルクなど消化しやすいものを摂って、お腹を落ち着かせて。

4)腸を温める

腸が冷えると、腸内細菌のバランスが悪くなり、これが心の不安定にもつながります。

夏場でも冷たいものは控える、お腹を冷やさないようにタンクトップなどの下着を重ね着するなどして、冷えからお腹を守りましょう。

5)白湯を飲む

アーユルヴェーダで白湯は“内臓のシャワー”と言われています。朝、起き抜けに自分が心地よいと感じる温度の白湯を飲むことで、胃や腸の疲れの解消に。

眠っていた内臓を目覚めさせるとともに、冷えた腸を温めることができます。また、白湯には消化力をアップさせる効果もあるそう。朝食前に飲むことで、腸の準備運動にもなります。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと