昔に比べて髪が細くなった、ボリュームがないー髪のボリュームに悩む人も多いかもしれません。

頭頂部にふくらみがなくなると、どうしても老けた印象になってしまいます。

そこで、今回は東京・下北沢でサロンを経営する美容師のきたむらさんに髪のボリュームが失われてしまう原因と、自宅でできるボリュームアップのコツについてお聞きしました。

ボリュームアップのためにパーマをかけるのは悪循環!

年齢と共に髪のボリューム不足に悩む人も多いのですが、主にどんな原因が考えられるのでしょうか。

まず、年齢とともに頭皮のハリを支えるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が減少します。

頭皮の厚み、弾力、潤いが低下することで、毛穴が広がり、髪が根元から立ち上がらなくなってしまいます。

また、髪が細くなる原因の一つとして、髪の成長に欠かせない、VEGF-A(※VEGF-Aとは血管細胞増殖遺伝子)の減少も挙げられます。

毛包周辺の毛細血管が萎縮することで、毛包及び髪に栄養が届かず、細くて短い髪になりがち。

これらの原因により髪全体のボリュームが減少していくと考えられています。

地肌と髪が健康とは言えない状態で、パーマをかけてボリュームを出すケースもありますが、人によっては悪循環に陥ってしまうケースもあるのだとか。

一時的にボリュームアップしたように見えますが、地肌が整っていない、髪に栄養が行き渡っていないところへパーマをかけるのはダメージが大きく、あまりおすすめしません。

もちろん、パーマで解決するケースもありますが、地肌と髪が健康とはいえない状況ではセットが崩れやすかったり、整髪料で重たくなりペタンとしてしまったりと、根本的な解決には至らないケースも多々あります。

お金をかけなくてもできるボリュームアップ方法

では、髪のボリュームを出すために、具体的にどんなことをしたらいいのでしょうか。

自宅でできる方法について教えてもらいました。

<自宅でできるケアの手順>

まずは基本のシャンプーから。

1)髪を濡らす前にブラッシングをして髪についた汚れを落とす。

2)お湯で髪をしっかり濡らし、湯シャンをする。

3)シャンプーをしっかり泡だてて、頭皮から髪全体にまんべんなく塗布。指の腹で頭皮を動かすように、揉みながらマッサージシャンプーをします。

4)しっかり洗い流し、トリートメントで仕上げる。

5)続いてドライヤー。ここからが肝心!ボリュームアップのコツは乾かす前に分け目をつけないこと。つい、いつものように分け目をつけてしまいますが、ここではガマン。

乾かす前に分け目を整えるのはNG。
美容師に聞いた! ぺたんこ髪をふんわり仕上げるスタイリングのコツ

ぴったりと分けてから乾かしていたのが、ペタンコになる原因だった……。

ドライヤーを当てるのはこの状態。タオルドライのあとに、手でパラパラと振り分けただけ。

ここからドライヤーの風を当てていきます。

美容師に聞いた! ぺたんこ髪をふんわり仕上げるスタイリングのコツ

ドライヤー。手を開いて指の腹で髪を前後・左右にシャカシャカと動かします。この時も地肌を動かすようにするとマッサージにもなって一石二鳥。

美容師に聞いた! ぺたんこ髪をふんわり仕上げるスタイリングのコツ

髪が乾いた頃には、自然と分け目に沿って髪が流れるので、潰さないよう適度に整えて完成。

美容師に聞いた! ぺたんこ髪をふんわり仕上げるスタイリングのコツ

CAP/炭酸入りの泡でマッサージシャンプー。サロンならではの施術です。

スカルプケア

頭皮を活性化する炭酸シャンプーや泡のシャンプーなどサロン専用のシャンプーで汚れを徹底的に洗浄。

ハンドソープや洗顔フォームでも「泡」が重視されているように、キメの細かい泡が汚れを包んで落としてくれます。

毛穴の汚れや詰まりをしっかり洗い流し、頭皮の状態を整え、健康な髪を育てやすくするための土台を作ります。

野菜に例えるならば、土壌を耕して、肥料で栄養を与えるイメージ。

定期的にサロンを利用して、スカルプケアに力を入れてみるのもおすすめです。

朝のセットにも一工夫

夜にシャンプーをした場合、朝には寝癖がついたり押し潰されてペタンコになってしまうことも多いもの。

そんな時には、髪に水をつけて、前述のとおりシャカシャカと前後・左右に髪を動かしながらドライヤーの風を当てるとふんわりと仕上がります。

寝ぐせを解消するスタイリング剤などには油分が入っているため、髪が重たくなりペタンコになる原因に。

100円ショップなどで売られている霧吹きボトルに水を入れ、髪に噴きかけるだけで十分です。

整髪料を使う場合は、完全に乾かしたあとに少量使うようにしましょう。

ベースとなるカット技術が命! 美容室の選び方

近所だから、クーポンでお得だから、といったように、髪よりも他の条件で決めてしまいがちなヘアサロン。

どこに着目したらよいのでしょうか。

髪の悩みを解決するためには、技術力の高い美容師を選ぶのも一つの手です。

今回のテーマ、髪のボリュームアップもカット技術で随分と違ってきます。

髪を梳きすぎても、重たすぎてもボリュームは失われてしまうため、髪質や毛量、長さに合わせた絶妙なカットは欠かせません。

ボリュームのアップ、ダウンなど髪の悩みは多々ありますが、自己判断で高額なシャンプーやトリートメントなどを購入するよりも、まずは技術にこだわりのあるサロン・美容師に相談してみることをおすすめします。

髪質を見極めたカット技術一つで随分とケアが楽になるケースもあります。

美容室を変えるのは勇気の要ることですが、地肌と髪のためにスカルプケア専門のサロンを利用するなど、用途に応じてサロンを変えてみるのも手です。

(編集・制作:いまトピママ)文/亀井満月


きたむら まさき

【お話を伺った人】きたむら まさき

美容師
東京マックス美容専門学校卒業後、’97年に「ALPHA」入社。2012年、東京・下北沢「ananda」を共同設立。現在、同店クリエイティブディレクター。