ふとした時に起こるまぶたの痙攣。
これは、体からのSOSサインです。
顔に痙攣が起こる原因と、改善法をご紹介します。
若い女性に起きやすく95%がストレスによるもの
突然、まぶたがピクピクっと勝手に動くことありませんか?
この痙攣は、目を酷使した時に起こりやすくなっています。
パソコン、スマホなど、画面を見ながら行う作業は、ドライアイを招き、想像以上に目を疲れさせる作業です。
目に栄養が足りず、目の疲れが取れないために起こっているということも考えられます。
こういった症状のことを医学的には「眼瞼(けんげん)ミキオミア」と呼びます。
実は、まぶたの痙攣は目の疲れだけではなく、体が疲れることでも起こります。
このピクピクの原因は、95%以上が体が感じるストレスなのだそう。
現代では、ストレスを回避することは不可能に近い状態です。そのため、顔の痙攣に悩まされる人は増加傾向にあります。
顔には、たくさんの神経がありそのうち、顔の筋肉を動かすのは「顔面神経」。
この神経には、ストレスが強くなると興奮しやすいという特徴があります。そのため、ストレスがかかると、勝手に顔の筋肉を動かしてしまうのです。
こういった症状を訴えるのは、ほとんどが若い女性。
まず、まぶたのピクピクが起こったら、家事や仕事で働きすぎや人間関係のストレス、睡眠不足を疑ってみてください。
目を酷使している人にもみられます。
原因がすぐわかる場合は、できる範囲でその原因を解消。
できない場合は趣味など、ほかでストレスを解消できる何かを見つけましょう。
頻繁に起こる場合は薬の処方も
このまぶたのピクピクは、基本的には少し休めば治るもの。
目を酷使するパソコン作業を続ける場合は、1時間に5~10分程度休憩をとりましょう。
その際、遠くを見ることで、目の筋肉のストレッチができます。
そのほか、ホットタオルで目を温めるのもおすすめ。
目の筋肉を休め、血行を良くして眼精疲労を改善します。
メイクをしていてホットタオルが使えない時は、手のひらをこすり合わせて温め、目の上からそっと覆って温めましょう。
日頃の食事でも、目によい栄養を摂取するように心がけて。
レバーやうなぎにふくまれるビタミンAは、目の粘膜を保護してくれます。
目の疲れには、豚肉などに含まれるビタミンB1、B2が効果的。
ただし、あまりに頻繁にまぶたの痙攣が起こる場合は、脳外科を受診しましょう。
脳に問題がない場合は、神経の興奮を抑える薬が処方されます。
ほとんどの場合、3~4日服用すれば治ります。ただし、これは対症療法で根本治療ではありません。
再度強いストレスを感じると再発するので、できる限り生活の見直しは必要です。
執筆/監修:株式会社からだにいいこと