卵子を作る元となる細胞がある卵巣は、妊娠の確率を上げるための重要な臓器のひとつです。

卵巣は、生活習慣により実際の年齢よりも老けたり、若くなったりすることも。

セルフチェックで確かめてみましょう。

卵子の数はどんどん減り続ける!

加齢とともに減り続ける卵子。

妊娠はたくさんの条件が重なり成立するため、「数が多いから妊娠できる」というわけではありませんが、少ない場合は妊娠できる期間も短くなります。

これから赤ちゃんが欲しいと思っている30歳以上の人は、卵巣の状態をチェックすることが大切です。

婦人科やアンチエイジングクリニックに行くと、「AMH」という検査で残りの卵子の数が調べられます。

血液中にある、卵巣から出ている特定のホルモンの値を検査し、それにより卵子の元となる細胞の量を判断します。

保険適用外で、費用は5000~10000円。結果は1~2週間ほど。

クリニックに行く時間がない人は、下記のセルフチェックでまず卵巣年齢を調べてみましょう。

<卵巣年齢セルフチェック>

下記の10項目のうち、いくつあてはまるかで、卵巣年齢の目安がわかります。

1)生理が不規則
2)生理周期が短い
3)月経血の量が少なくなってきた
4)生理前ににきび・肌荒れを起こす
5)夜、寝る時間が遅い
6)喫煙している
7)仕事などで緊張することが多い
8)髪にツヤやボリュームがなくなった
9)肥満体型
10)急激なダイエットをしたことがある

<2個以下>
卵巣年齢が、実年齢より若いかもしれません。今後も生活習慣が乱れないように、気をつけましょう。

<3~5個>
卵巣年齢が多少、実年齢より高いかもしれません。睡眠時間や、食事の内容を今一度、見直しましょう。

<6~7個>
生活習慣の乱れにより、卵巣が疲労し老化が進んでいます。ホルモンバランスを整える生活を取り入れましょう。

<8個以上>
卵巣年齢が、かなり高い可能性大! 婦人科系の病気があるかもしれません。

気になる症状が少しでもあったら、すぐ婦人科を受診してください。

卵巣年齢を若く保つ生活習慣

上記の結果からわかるように、生活習慣が乱れると、卵巣年齢も高くなってしまいます。

卵子は、女性が生まれた段階で最大の個数を持ち、年齢を重ねるごとに減少。

卵子を後から増加させたり、染色体異常のある卵子を治療することはできません。

一般的に言われている「卵子の質を高める」ということは、今ある卵子を大切に育てるということ。

卵巣内にある卵子の元となる細胞は3周期かけて、発育、成熟します。

その際に、質のよい卵子に育つよう、生活習慣を整えるのです。その4つのコツをまとめました。

◯栄養バランスのよい食事

5大栄養素+ビタミン、ミネラルを十分に摂ることが大切です。

体が必要とする栄養素をしっかり満たすことで、卵子の発育をサポート。

よく噛んで食べると栄養の吸収もよくなります。

食事でバランスよく栄養素を摂った上で、さらに補いたいのが、ビタミンとミネラルです。

食事だけでは十分な量が摂りにくいのでサプリメントを活用するのも手です。

外食は、添加物を摂ってしまう場合が多く、体内の活性酸素を増やし、卵子の育成を阻害するので避けましょう。

◯血流改善

女性のからだに冷えは大敵。

特に下半身を冷やさないように、季節問わず靴下やストール、下着などで調節して体を温めましょう。

血液が体の各部署に栄養を運ぶので、血流が悪いとせっかくとった栄養も体に行き渡りません。

逆に体の血流がいいと子宮内膜の状態もよくなり、受精卵の着床の確率が上がります。

また、ストレッチやウォーキングなどの有酸素運動で巡りをよくすることが、卵子の質を左右するといわれるミトコンドリアの量を増やすとも言われています。

◯同じ時間に早寝早起き

しっかり睡眠を取ることで、体の疲労をとり、細胞の傷を修復する力を高めます。

睡眠不足や寝る時間のリズムが崩れると、この作用に支障が。

また睡眠ホルモンのメラトニンは、抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促すため、結果的に発育する卵子の数や質が向上します。

眠る時は部屋を真っ暗にして寝るようにしましょう。

◯ストレスマネジメント

人の体はストレスを感じると、活性酸素の量が増え、細胞が錆びてしまいます。

体の老化は、卵巣年齢の老化にも直結。また、ストレスは体の血流を阻害し、冷えも招きます。

ストレスをなくすのは難しいですが、受け流せるように自分なりの対処法を見つけましょう。

ひとつひとつはとても基本的な内容。

でも、この生活の基礎をしっかり整えて体の調子をよくすることが、妊娠力につながります。

自分の体を大切にして、質の良い卵子を育成、熟成できる環境を作りましょう。

執筆/監修:株式会社からだにいいこと