皮膚科医にはスッピン美人が多いという噂、ご存知ですか?

「どうせ、特別なケアをしているからでしょ」と思いきや、なんとその真逆。

彼女たちが実践しているのは、化粧品を一切使わない「肌断食」というスキンケアなのです。

「肌断食」を始めて10数年のエキスパート、白金ビューティフルエイジングクリニックの院長、山口麻子先生は、「化粧品を使い続けると、肌が傷むことに気が付き『肌断食』を始めた」といいます。

化粧品依存にハマる肌

「本来、肌には乾燥や外部の刺激から守る保護膜を作り出す力が備わっています。

全身の肌を見てみても一日に何度もケアをするのは顔だけ。

他の部分は油分を補う程度なのに、逆にトラブルを抱えるのは顔ばかり。

それは、肌細胞を壊す化学物質を含む化粧品によるケアが原因なのです」という山口先生。

保護膜が壊れた肌は、乾燥や炎症を起こしやすくなり、それを修復するために化粧品が手放せなくなる…。

多くの女性は、このループにハマっているはずです。

“化粧品を使わずに生活するなんて絶対無理!”と思いがちですが、やってみると案外平気だったりします。

なにより、「肌断食」によって、“化粧にかかる膨大なコストと時間が節約できる”のは魅力です。

「肌断食」の注意点

「肌断食」をやるにあたっては、注意すべきポイントがあります。

正しい「肌断食」のやり方を山口先生に聞いてみました。

「肌断食の基本は、化粧水も日焼け止めも何も塗らないこと。

水またはぬるま湯洗顔だけです。手にお湯をためて3〜4回バシャバシャとすすぐこと。

これだけで、顔から分泌された汚れはほぼ落とせます。

注意したいのは、お湯の温度。体温より高い38度以上で洗うと、必要な皮脂まで落としてしまい肌を乾燥させてしまいます。

また、シャワーのお湯を直接あてるのも、水圧で肌バリアが傷つくためNGです」

皮脂が気になるオイリー肌の人でも、石けんは不要です。

やむを得ず日焼け止めやファンデーションを塗ったときは、石けん素地が98%以上の純石けんをよく泡立て、やさしく撫でるように洗顔した後、ぬるま湯でさっと洗い流すといいでしょう。

純石けんを使うのは、分解性に優れているため。

他の洗顔料に比べて肌への負担が少なくてすみます。

洗顔後1時間はガマン!

化粧品に慣れた人にとっての一番の難所は、洗顔後の肌のつっぱりでしょう。

「でも、化粧水に頼りたくなるのを1時間、グッとガマンしてください」というアドバイス通りにガマンしていると、次第に皮脂が出てきて、乾燥が気にならなくなるはずです。

「1時間経っても頬がカサつく、ヒリヒリするなど乾燥症状が収まらない場合は、乾燥小豆半分程度のワセリンを両手の手のひらでよく伸ばし、肌の乾燥部分に押し当ててください。

ワセリンは肌に浸透しないので、皮膚の表面を覆う保護膜となって肌の乾燥を防ぎます。

使用するワセリンは、純度が高く、透明なものを選んでください」

早い人は3日で慣れる

化粧品に頼りきった肌をリセットし、本来の肌力を取り戻すことが「肌断食」の目的。

化粧品を使い続けることに疑問を持っている人、毎日のケアが面倒な人、化粧品があわない人は、一度挑戦してみてはいかがでしょう。

山口先生曰く「早い人では3日後、遅くても1カ月もすれば、素肌での生活に慣れるはず」とのこと。

ただし、皮膚疾患がある人、アトピー性皮膚炎の人は、担当医に相談してから始めてください。

(編集・制作:いまトピママ)


山口麻子(やまぐち・あさこ)

【お話を伺った人】山口麻子(やまぐち・あさこ)

1997年 日本大学医学部卒業後、日赤医療センターにて研修。2000年より北里研究所病院美容医学センターにて、美容外科・美容皮膚科を学び臨床経験を積む。2006年9月白金ビューティフルエイジングクリニックを開院。「ファンデーションに頼らない素肌づくり」を基本コンセプトに、表面の美しさだけではなく、知性と品格のある大人のクリニックを目指している。