近年、排卵誘発剤や体外受精など、不妊治療の影響で双子を授かる妊婦さんが増加傾向にあります。
待望の妊娠、それも双子だとわかったら喜びも倍に感じることでしょう。
しかし、双子の妊娠・出産はハイリスクだと知っていますか?
双子を妊娠すると、どんなリスクがあるの?
本来なら1人の赤ちゃんを育てるようにできている子宮ですが、それが2人となれば、お腹の大きさや大きくなるスピードも早くなります。
2人分の重みで子宮口が開いて早産のリスクが高くなり、妊娠中のほとんどをベッドで過ごさなければならない妊婦さんも珍しくないそうです。
また、妊娠高血圧や妊娠糖尿病などのリスクは単胎の妊娠と比較すると6倍と言われ、症状が進んでしまうと心不全や腎障害、肝臓障害などの病気になる恐れがあります。
普通の妊婦さん以上に、むくみや高血圧、蛋白尿が出ていないかに注意を払って検診を受ける必要があるのです。
一般的に双子の出産は経過がよくても早産予防のため8~9カ月の頃に、ほとんどが帝王切開での出産になります。
赤ちゃんは低出生体重児で産まれてくることが多いので、早い段階でNICU(新生児特定集中治療室)の設備がある病院を確認しておくことも求められます。
リスクがあることをしっかり認識することが何よりも大切
そのほかにも、胎児異常、羊水異常、発育不均衡といったリスクも高いことを知っておきましょう。
無事に産まれてあたりまえとはなかなかいかないのが双子の妊娠です。
元気に生まれてきたら、今度はいっぺんに2人分の育児が始まります。
夫や実家の協力がなければ、お母さんは体力的にも精神的にも参ってしまいます。
また、おむつやベビーベッドなど育児用品も倍必要になるため、経済的な負担も増します。
そのため、双子が生まれた家庭には自治体によって様々な援助があるので、どんな援助が受けられるのか調べてみてください。
ここまでマイナス要因ばかりを挙げましたが、困難を乗り越えた先にはきっと何倍ものしあわせが待っているはず。
双子を持つ喜びは双子を授かった親にしか味わうことができないのです。
(編集・制作:いまトピママ)