そろそろ出産準備を始めようかという方に、赤ちゃん育児経験者のママおすすめの基本のベビーグッズをご紹介します。
何から何までそろえられたら便利ですが予算も心配。まずは本当に必要な物は何かを押さえておきましょう。
出産前にどうしても用意しておきたいもの
「しばらくしたら赤ちゃんが家にやってくる」とわかっていても、実際に体験するまではいったいどんな生活になるのか、イメージしにくいものです。
出産後の育児で必要なベビーグッズとは何か、使いやすいものは何かなどを確認していきましょう。
オムツ替え用品や着替え、シーツなどの洗い替え
産後、初めて家に戻ってから始まる赤ちゃんとの生活。
ベビー育児に向けて必要になるのは、ねんねの時間の多い赤ちゃんの身の回りの世話をするために必要な物です。
新生児は新陳代謝が活発です。
生まれたばかりだと赤ちゃんの肉付きも薄く、親のほうもコツがつかめずオムツがうまくフィットしなくて、シーツや肌着・コンビ肌着を汚しがちです。
お尻ふきなどでふいていてもきちんと洗わないと肌がかぶれやすいため、毎日の沐浴も欠かせません。
オムツ買え用品と着替え、入浴用品、ベビー布団にまつわるグッズは、洗い替えの分も考えて多めに用意しておくほうがよいでしょう。
特に肌着・コンビ肌着は1日に2~3セットは着替えるので、余裕が欲しいですね。
洗濯乾燥機や日中に洗濯を手伝ってくれる人手のないご家庭、あるいは天候の悪い洗濯に向かない時期に家に戻るようなら、4日分程度は用意しておきたいですね。
母乳育児でもミルク用品を用意する
産院の方針によっては、母乳育児を頑張るママもいるでしょう。
しかし、産後しばらくは思うように母乳が出ないこともあります。
母乳育児がメインだった時代には乳母(うば)という母乳を提供する役割がありました。
しかし、現代の生活では知っている人であっても代わりに母乳を出してもらうなんて考えられないですよね!
新生児の時期は身体、特に脳の発達がめざましい時期です。
「母乳が出るようによく吸ってもらうほうがいい」「哺乳瓶を吸わせると母乳を飲むのが下手になってしまう」といったアドバイスをもらうこともありますが、心身の健康な発達には十分な栄養が必要です。
おっぱいが足りないと赤ちゃんが泣き続けてしまうと、産後のメンタルヘルスにもよくありません。
ぜひ、もし母乳の出づらい場合に備えて、哺乳瓶や粉ミルク、洗浄・消毒グッズを用意しておきましょう。
移動のための道具
赤ちゃんのお世話グッズ以外にも出産準備でそろえておきたいベビーグッズがあります。
車や徒歩での移動用の道具です。
車移動があるならチャイルドシートを用意する
出産後、車で家に帰るという人にぜひ用意していただきたいのがチャイルドシートです。
新生児は筋肉などが少なく、身体が繊細です。特に脳は衝撃に弱いため、大切に守る必要があります。
平成12年(2000年)4月1日から6歳未満の子どもはチャイルドシートを使うことが法律で義務づけられています。
新生児でも例外ではなく、車に乗っている間は使わなければなりません。
しかし、実家近くで産後を過ごす方の場合、上の世代から「泣いているし抱っこしてあげたら」「昔はこんなもの使わなくても大丈夫だった」といったことを言われることがあるかもしれません。
それでも、チャイルドシートはしっかりと装着し続けるようにしなければなりません。
これまで事故に遭っていないといっても、たまたま運良く過ごせていただけで、車の事故はいつ起こるかわかりません。
ご両親が運転する場合、かつて子どもを乗せていたときよりも認知能力が衰えているおそれがあります。
いたって健常なご両親の運転する車でも、後部や側面から他の車両が突っ込んでくることもあり得ます。
新生児は小さいですし、自分でシートからズレないような体勢が取れません。
もし泣いているのをあやすためにベルトを緩めたり、外して抱っこしているときに事故に遭遇してしまったら、赤ちゃんの小さな身体がチャイルドシートから飛び出したり、抱っこしている人と車体との間に挟まれて重大なケガを負うかもしれません。
実際にあった最悪なケースでは、赤ちゃんの身体が窓から車外へ飛び出してしまいました。その赤ちゃんを他車がひいてしまったら?
恐ろしい事態を避けるために、ぜひ過信せず、チャイルドシートを出産準備品として用意しておきましょう。
徒歩移動用に抱っこひもを用意する
産後には1カ月健診がありますが、それ以前から使えるように抱っこひもがあると便利です。
新生児用からでも縦に抱っこできる海外メーカーの抱っこひもが有名ですが、国内メーカーでは横に抱けるようになっている抱っこひももあります。
出産前だと想像がつきにくいかもしれませんが、外出時だけでなく家の中にいるときも抱っこひもは重宝します。
生まれたお子さんが、ママが側にいないとダメという赤ちゃんや、抱っこしないと寝ない赤ちゃんだった場合、抱っこが欠かせなくなりますよね。
ずっと手で抱っこしていると、手首や手指が腱鞘炎になってしまうことも!
腱鞘炎になると、オムツ替えで赤ちゃんを支えるだけでも痛くて、お世話が辛くなってしまいます。
このような苦しみを予防するために、育児のスタートから抱っこひもがあると便利なのです。
丈夫な作りで、新生児から歩くようになっても使える抱っこひもも多いです。
育児用品の中では高額な部類に入りますが、ぜひ用意しておきましょう。
赤ちゃんの身の回りの品を中心に用意しよう
出産準備でぜひチェックしておきたい基本のベビーグッズは、赤ちゃんの身の回りの品が中心です。
出産では体力が回復するまでは買い物も一苦労。
通販するにしても、寝たり起きたりを繰り返す赤ちゃんに付き添いながら到着を待つのは大変です。
せっかく寝かせた赤ちゃんが起きてしまってがっくりしてしまうことも!
ぜひ出産前に準備して、快適に育児をスタートさせましょう。
(文・竹原万葉)