二人目を授かり、それまで一身に周囲の愛情を受けていた長女に変化が。

お姉さんにならなくてはと頑張ったり、反動が出てしまったり……。

そんな長女の実際の様子と、私たち親や保育園の先生方が、どのように見守ってきたかをお話しします。

最初の反応~知っている知識を教えてくれる

二人目の赤ちゃんができたと3歳の長女に伝えたときは、まだヤキモチを焼くという意識はなく、「ママはいいなぁ!○○もおなかの中に赤ちゃんほしい!おなか大きくなりたいなぁ!!」とうらやましそうでした。

そして、保育園で聞きかじったのか、「ママ、牛乳いっぱい飲みなさい!そうすれば、赤ちゃんもすぐ大きくなるよ!」「パパ、ママと赤ちゃん、タバコ吸っちゃうから消しなさい!」とお説教。

いろいろなことを知っているのにビックリしました。

「心配しないで安心してたら、いい子が生まれるよ~」との言葉にも驚きましたが、励ましてくれて心強かったです。

お姉さんになろうと頑張りはじめる

次第に、自分もお姉さんにならなくちゃ!と思ったよう。

保育園では、お昼寝のときに小さい子のパジャマのボタンを止めてあげたり、「一人で寝る」と布団に入り静かに寝付くようになったり。

お散歩のときも、小さい子に靴下を履かせてあげたり、ベソをかいてご機嫌ナナメの子の背をなでて、なだめてあげたり。

先生からも「一番小さい子と手をつなぎたがり、優しく手を引き、話しかける事が多くなりました」と教わりました。

行動や言葉もより具体的に。

歩くのもやっとの強風のとき、とっさにママのお腹の前に回り、「赤ちゃんを守ってあげる!」と抱きついて後ろ向きに歩こうとしたり、手をつないで歩いている時も反対の手でお腹を守ってくれたりしました。

「赤ちゃん、○○の古いお洋服ばっかりだからかわいそう。○○、おもちゃいっぱい貸してあげよう!」など、想いがグングン膨らんでいきました。

でもやっぱり複雑な心境にも。保育園での様子をよく聞く

産まれるまでは長丁場。

やはり複雑な心境なのか、赤ちゃん返りするように。

そんなときは、家での様子を保育園に率直にお伝えしつつ、園ではどんな感じかを詳しく伺い、タイミングを逃さず、気持ちに寄り添うよう気を付けました。

家庭より:ついママとケンカになることが多くなりますが、眠るとき、「ママ、イジワルしてごめんね!」と何度も一生懸命謝ってきます。小さいのに、いろいろガマンしているのかな、と思います。

保育園より:○○ちゃんは悪いこともワガママもわかっていて、でもどうしようもなくて、しちゃって、反省して……大変ですね。一生懸命お姉さんになろうとして頑張ってますね。今日はちょっと疲れていたようで、保育士の膝に寝転びゴロゴロしていました。赤ちゃんの名前を考えるのが楽しそうです。

確かに、「赤ちゃんのお名前どうする~?」と頻繁に聞き、思いついては目を輝かせて言いに来ます。

「あか」「てってこちゅっちゅく」「うさこ」……と独創的ですが、少しでも戸惑うと泣き崩れるので喜んで聞くようにしましたら、とてもうれしそうでした。

赤ちゃんの誕生を楽しみに待てる心の準備を

出産が近づくにつれ、抱っこができない分、抱きしめたりして特にスキンシップを大事にしました。

そうすると落ち着くようで、「ママ、下のものを拾ったりできないでしょ。赤ちゃん痛いからね。そういう時は、○○を呼んでね。すぐ拾ってあげるからね」など赤ちゃんを気遣う言葉も。

いっそう長女が赤ちゃんの誕生を楽しみに待てるようにも心掛けていきました。

「ワタシはここよ! 雪が降ったら会えるよ!」などお腹の子の代わりに話してあげると、「あ! 赤ちゃん!……うれしくて涙出ちゃう。すっごく楽しみなの」と涙ぐみ、新たな家族を受け入れる心の準備もだんだんできていきました。

遊び方もイメージトレーニングに。

お人形をオンブしてお母さんになったり、バスタオルをふわっと丸めて大切そうに抱いてお世話したり。

自分も赤ちゃんになろうとタオルで「オムツして」と来たりして、いろんな気持ちを確かめようとしていました。

また、保育園がお休みの日は夫がなるべく公園などに連れ出し、家でも体を動かす遊びで発散させました。

そのときに「ママが入院したら、パパとイイ子で頑張るよ」「こまかいおもちゃは、赤ちゃん飲んじゃうから、しまうね」など、二人で約束したようです。

入院では個室の利用もアリ

いよいよ出産することになり入院へ。

とにかく活発な長女がほかの方に迷惑をお掛けしないかが気掛かりでした。

すると、夫が「個室にするといいよ。頑張って働いてきたんだから、こういうときは贅沢していいんだよ」と。

長女のときのように難産でも休息でき、室内のトイレやシャワーを気兼ねなく使えるのもありがたく、個室にさせてもらいました。

結果、我が家の場合は大正解!

長女は次女に対面すると、なでまくったり、面会の方が座るソファの背からデングリ返しで挨拶したり……。

「一人で遊ぶの、つまんない」「みんな赤ちゃんのことばっかりかわいがる」と言い出してもすぐに抱きしめ、「寝るときに、いっぱい本を読んでいっぱいお歌を歌ってくれたらさみしくない」と聞き出すこともできました。

上の子の成長を愉しみながら、ゆっくり心積もりを

とても久しぶりに長女をぴったり抱っこしたら、ずっしりと重く、大きくなっていて感動!

ほやほやの4人家族で輪になって握手したときの、照れた長女の笑顔が忘れられません。

二人目が生まれるまでの長い時間は、上の子にとっても大事な成長の機会でした。

(文・石黒みずえ)