外で子どもにギャン泣きされると、いたたまれなくなりますね。なんとかして泣き止ませようとすればするほど泣きが激しくなり、ドツボにハマってしまうことも。筆者もかつて、娘のギャン泣きに手を焼いていました。そのエピソードをご紹介します。

わが子のギャン泣きスイッチ

「魔の2歳児」と言われるイヤイヤ期でも比較的穏やかで、要求が通らないからと大泣きすることはあまりなかった筆者の娘。でも、スイッチが入ってしまうと、人目もはばからず大声で泣き続けてしまうことがありました。

特にひどかったのが3~4歳ごろ、それまで一緒にいた人と別れるときが、わが子のギャン泣きスイッチでした。祖父母宅を訪ねて一日過ごしたあとの帰り際や、保育園のお迎え時に同じ方向の子と一緒に途中まで帰ったときの別れ際などです。「じゃあ、またね」とバイバイしようとすると、普段の聞き分けの良さはどこへ!?というほどの大泣きがスタートするのです。

しかも、ちょっとやそっとでは泣き止まず、育児本で「ぎゅっと抱きしめるとよい」などと書いてあるのを見かけて実践してみても、わが子の場合はまったく役に立たず。祖父母はともかくお友達親子と一緒のときは相手も驚かせてしまうので、ほとほと困っていました。

ギャン泣きしてしまう理由は……

落ち着いてから本人にたずねてみると、「バイバイが嫌で泣いてしまう」とのこと。もっと一緒に遊びたいと不満に感じるよりも、バイバイするときに悲しくて泣くのを止められないと言うのです。人と別れるときの一抹の寂しさを、人一倍感じやすいタイプなのかもしれません。9歳になった今も、気が強くしっかり者な反面、さみしがりなところがあるので、きっと持って生まれた性質なのだろうと思います。

「バイバイしてもまた会えるし、次に会うときまでニコニコした顔を覚えていてもらいたいね。そのために、笑ってバイバイできるようになろう」と話し、本人もそのときは納得するのですが、やはりその場になるとギャン泣きになるのを止められない娘。そのときは筆者が「バイバイが嫌いで泣いてしまうの、ごめんね」と話すことで相手には理解してもらうようにしました。

周囲の反応は、親の態度しだい!?

そしてギャン泣きのまま連れ帰るのですが、気になるのは周囲の目。それなりに人通りのある夕方、道路でギャン泣きする子はとても目立ちます。こちらからのアプローチで泣き止む子ではないので、ギャン泣きのまま自宅まで歩くか、できるだけ迷惑にならない場所で泣き止むまで待っていたのですが、すれ違いざまに「泣かせてるんじゃないよ!」と言われることもありました。

見知らぬ人からの厳しい言葉にこちらが泣きたい気持ちになりましたが、その日は子どものギャン泣きに「あーあ、またか」とウンザリしていたのも事実。きっとそれが表情に出ていて、はたから見れば「泣いている子をなだめもせず不快そうにしているだけの親」に見えたのでしょう。それからは、ギャン泣き中は冷静に子どもを見守りつつ周囲にも目を配り、人が通るときは「うるさくてすみません」と言うようにしたところ、お叱りを受けることはなくなりました。

気が付けば、ギャン泣き卒業

そうこうしているうちに子どもも成長したようで、気が付けば別れ際のギャン泣きはなくなり、笑ってバイバイできるようになりました。あのころは毎日「今日も泣いちゃうかな」とハラハラし、ギャン泣きが始まれば周囲の目にヒヤヒヤしていましたが、そんななか「今が一番大変な時期よね、がんばって!」と声をかけていただいたことは、いい思い出です。

(文・タダエツコ)

この記事は2019年1月に執筆されたものです。