「だからお前はダメなんだ!」

夫の口からこうしたセリフが頻繁に出てきていませんか?

だとしたら、それはモラハラです。

我慢を続けていると、あなたの心身が大きく疲弊しかねません。

そこで今回はモラハラ夫の行動の特徴、その対処法について解説します。

そもそも、モラハラって何?

モラハラとは、モラルハラスメントを略した言葉です。

肉体的な暴力というよりは、言葉や態度で相手をバカにしたり、卑下したりする行為を指します。

具体的には、「お前はバカだな」と見下した言葉を投げかけたり、大声で叱りつけたりするのもこれに該当します。

また、無視したり、聞こえよがしに舌打ちをしたり、あるいは睨みつけたりすることも無言の圧力となるため、モラハラといえるでしょう。

つきあっている時期には、彼のこうした言動は「男らしくてリーダーシップを取れる人」「私を引っ張っていってくれる強い人」と受け止めてしまう場合もありますが、結婚して毎日生活を共にするようになってからもこうしたことが続くようであれば、あなたは自分自身の存在を否定されたような気持ちになり、次第に憂鬱な状態になってしまうおそれがあります。

モラハラは、人としての尊厳を踏みにじる、残酷で卑劣な行為です。

モラハラ夫は一見、亭主関白と見分けがつかないようにも思えますが、大きな違いとして、前者は自分の欲求が満たされることを最優先するのに対して、後者は家族の幸せを願う気持ちが根底にあるという点です。

ここを妻であるあなたがきちんと見極め、適切な策を講じていく必要があるでしょう。

モラハラ夫の特徴・傾向について

モラハラをする人には、「周囲から常に尊敬されたい」「いつでも優位でいたい」「とにかく自分が正しい」と屈折した自己愛感情を持つ傾向があるようです。

あなたの夫に以下のような点が見られたら、要注意です。

妻に対して“上から目線”

「専業主婦なんで、お気楽なもんだよな」「誰が食わせてやってると思ってるんだ」等、妻の存在を見下すような発言をするのは最もわかりやすいモラハラ言動です。

何でも人のせいにしようとする

相手をおとしめることで自分の優位性を実感したい傾向にあるのもモラハラ夫の特徴です。

明らかに自分が引き起こしたミスも、「お前がちゃんと準備してくれなかったから…」等、自分以外の存在に責任転嫁をします。

自分に甘く他人に厳しい、自己中心的な思考が目立ちます。

“外ヅラ”がよい

常に周囲からよく思われ、尊敬の対象でいたいため、家庭外では非常に「おおらかな好人物」という態度をとるのもひとつの特徴といえるでしょう。

嫉妬心、束縛心が強い

相手を支配したいと考えているため、自分よりも相手が秀でていたり、幸せそうにしていたりすると悔しがります。

また、自分の目の届かないところでどのような行動をしているのかがわからないと不安になるため、「昨日は誰と会っていたんだ?」等、束縛するような傾向もみられます。

以上のような態度を現時点で夫があなたに対してとるようなら、今後、あなたは自分の心身を守る行動を検討する必要があるでしょう。

次の章であなたのモラハラ被害度をチェックしてみることをおすすめします。

あなたのモラハラ被害度は?

あなたにもし、以下の項目で「思い当たる」ふしがあれば、あなたの心身はモラハラの被害を受けている状態かもしれません。

  • 夫の顔色をいつもうかがっている
  • 夫に意見したいときでも反論が怖くて口にできない
  • 夫が怒ると厄介なので自分がいつも感情を抑えて我慢している
  • 日頃からため息をつかれたり、長時間無視されたりすることがある
  • 夫の前では常に劣等感を持つようになった

いかがでしょうか。

もしかしたら、あなたの心と体はSOSを発信しているのかもしれません。

このような状況になったら、ひとりで悩まずに信頼できる親族や友達に相談するようにしましょう。

モラハラ夫への対処行動の選択肢

「自力で頑張る」編

まずは、直接夫へ「あなたが私に対してとっている態度は、れっきとしたモラハラである」とわからせたいと考えているあなたへ。

思い切って本音をぶつけてみるのも一案です。

・YesとNoを明確に伝える
「あなたの今の言葉は私に対して失礼だと思う。とても不愉快」「それは違うと思う。なぜなら、〇〇だから」「私はそれをやりたくはない。必要だと思うなら、あなたがやって」等、相手のペースにおじけづかずに自分の意思をはっきりと伝えてみましょう。

モラハラ夫が増長するのは、心の中で「妻は俺の言うことに反発できない」という思いがあるからこそ。

そこであなたがしっかりとYesとNoの意思表示を繰り返していくことで、過剰に支配されることを防ぎましょう。

「頑張る努力をやめる」編

本音を懸命に伝えてもモラハラをやめてくれない夫に対しては、別居や離婚も視野に入れざるを得ません。

あなたが一方的に耐えていれば行為はさらにエスカレートする可能性もありますし、何よりあなた自身が疲弊し、病んでしまうことは絶対に避けなくてはならないからです。

ただし、子どもの養育や仕事の都合など、さまざまな事情によっては、即実行に移せないこともあるでしょう。

その場合、まずは以下の準備をしましょう。

・モラハラ記録をつける
モラハラ言動のあった日時、会話の内容、そのときの自分の気持ち等、できるだけ詳細に記録をつけます。

可能であればボイスレコーダーに夫の言動を収めておくのもよいでしょう。

また、知人や公的機関に相談したのであれば、そのメールやLINEの内容もコピーを保存しておきましょう。

これらは将来離婚を決意し、裁判になった際の証拠となります。

・相談できる相手を確保する
ひとりで思い悩んでいると思考が堂々巡りをしてしまい、心身へのストレスとなります。

親や兄弟、ママ友、自治体の相談機関等、現状を相談できる相手を確保してください。

そうすることで、同じ悩みを持つ者同士で意見交換ができたり、気分をやわらげて前向きに思考できるようになったりと、あなたの心強い味方となってくれるはずです。

誰のためでもない、あなた自身の人生だから

以上、今回はモラハラ夫の特徴と行動の傾向、そして妻が取るべき対処法について考えました。

「愛し合って結婚した人だから」「優しいときもあるから」とつい我慢をしてしまうこともあるかもしれませんが、最初に述べたとおり、モラハラは人の尊厳を守る上で、決して許してはならない行為なのです。

ベストを尽くして夫に働きかけたにも関わらず、改善が見られない場合は、あなた自身が幸せになるためにとるべき行動は何なのかをまず考えてください。

あなたの人生、どうか最善の選択をして、さらに幸せな未来へとつなげていけますように。

(文・なかたり)