みなさんは、外出中に子どもにギャン泣きされてほとほと困り果てたという経験はありませんか?

「眠くてどうにもならない」「怒られて悲しくなった」「欲しいおもちゃを買ってもらえなかった」子どもにとってはどれも一大事なのでしょうが、親にしてみれば他人の目もあるし、とにかく1秒でも早く泣き止んでほしいという気持ちになりますね。

子どもは本当にひっくりかえって足をバタバタさせて泣くもの

我が家の長男は穏やかな性格ですが、次男は自分がこうと思ったら絶対意見を曲げない子。

2歳になる誕生日の前にウルトラマンの変身グッズが欲しいというので、デパートへ下見に行ったときのことです。

まだ誕生日まで2カ月くらいあるので、その日は買い物のついでにおもちゃ屋さんに寄っただけ。

本人にも「今日は見るだけ」と伝えていて、一応納得はしていたのですが、現物を見た途端そんな約束はすっかり忘れた次男は号泣し始めました。

おもちゃ売り場やお菓子売り場でひっくりかえって足をバタバタさせて泣く姿を見て、「こんなテレビでしか見たことがない姿で子どもって泣くのか」と妙に冷静になったものです。

ところが夫は周囲の視線に耐えかねて、「やっぱり買ってくるわ」と海老反りになって泣く次男を私に預けて、おもちゃ屋へ。

変身グッズを手にした次男はピタッと泣き止みました。

2歳前の子どもとはいえ、「泣いておもちゃを手に入れた」という事実は理解していたよう。

その変身グッズを見ながら「泣いて買うてもろたらあかん」と何度もつぶやいているのを見て吹き出しました。

まずは親が冷静になる

公共の場で「ぎゃ~~~」と子ども泣かれると、泣いている理由よりもまず気になるのは他人の目ではないでしょうか。

夫の場合も、「あんなに泣いているのに、なんて親だ」という冷たい視線に耐えかねて、おもちゃを買いに走ったわけです。

何とかしようと思うあまり、「家で約束したやろ!」「誕生日になったら買うから、今日はがまんしなさい!」と正論をまくしたてて子どもを怒鳴りつけても、状況は絶対によくなりません。

子どもにしてみれば、おもちゃを買ってくれない上に、お母さんに怒られて、悲しみはヒートアップするばかり。

まずは親が冷静になる努力をしましょう。

そして落ち着かせる

ギャン泣きしているわけですから、子ども側にも大泣きする理由があるはずです。

先に登場した次男ですが、お散歩に行くときに、どうしてもビデオを持って行きたいというので「お外でビデオなんかいらんやろ? 置いて行こう」と声をかけたら、ギャン泣きして床に自分の頭をたたきつけて大暴れしたこともあります。

ビデオなんて持っていっても仕方ない、という親の理屈は関係ありません。

子どもは、自分がやりたいことをダメだと言われてただただ悲しいわけです。

この時は、無理やりビデオを家に置いていくのではなく、「持って行ってもいいけど、自分で持ちなさいよ。お母さんは持たないからね」と話して、本当にビデオを持ってお散歩に出かけました。

「自分がやりたいことをできた」だけで次男は大満足。

ご機嫌でビデオを持ったままお散歩していましたが、お外にビデオは必要ないと分かったようで、その後は2度と同じことを言いませんでした。

このケースは家の中での出来事。

他人の目も気になりませんし、急ぐ理由もなかったので、私にも気持ちの余裕がありました。

スーパーで同じことが起きると、冷静に対応するのは本当に難しいです。

子どもの気持ちに寄り添うことより、少しでも早くこの場を立ち去りたいという気持ちから、思わず強い調子で怒鳴ってしまう気持ちも分かります。

まずは、子どもの気持ちを落ち着かせることを優先し、抱きしめて背中をとんとんしてあげてください。

話をするのはそのあとにしましょう。

小さい子にもきちんと予定を伝える

1~2歳までの小さい子とはいえ、親の話はほぼ理解できているはずです。

  • 公園に行くけれど、夕方になったら帰る
  • お買い物に行くけれど、家にお菓子があるから今日は買わない

など、あらかじめ話をしておくことは重要です。

同じようにギャン泣きするかもしれませんが、ルールや約束ごとを伝え続けることで、子どもにも伝わる部分は多いもの。

子育て本などで1~2歳の子はこういうもの、などと書いてあってもすべて我が子に当てはまるわけではありません。

「まだ言っても分からないから」と思わず、きちんと予定を伝えるようにしましょう。

約束が守れたらほめてあげる

「今日は1つだけお菓子を買ってもいい」と伝えておいて、その約束がきちんと守れたら、ほめてあげましょう。

子どものことだから覚えていないだろうと甘く見て、約束を守らないと一気に信用を失います。

当り前のことですが、途中で都合が変わったから……などというのは親の勝手な都合。

ここはフェアにいきたいものです。そして、約束が守れたらいっぱいほめてあげてください。

親も過剰に反応しない

ぎゃん泣きされると、周囲の目を気にして、何とかその場をやり過ごすことばかり考えてしまいがちです。

あまりにも無茶なことを子どもが言っている場合は、親のほうも過剰に反応するのをやめるのも一つの方法。

泣いてもわめいても、これだけはどうにもならないんだと子どもの方も分かってきます。

子どもと一緒にヒートアップするのではなく、親も深呼吸して対応したいですね。

(文・上野典子)